駐車場3時間無料vs私feat.恐竜
観劇に行ってきた。
車で1時間ほどのところにある県立のホール。
私は車移動が基本の田舎に住んでいるため当然のごとく車で向かった。
有料駐車場に駐車したのだが、舞台観劇すると3時間無料とのこと。
しかしながら観劇後、車に乗った時点で残り時間30分。そして出口へ向かう車で駐車場は渋滞。さらに私が停車したのは6階。車社会なのでみんな車で来てここに停めたのでしょうね。これはもう無理かなと思い、駐車場料金220円を用意しようと鞄を開ける私。そして気づく。
あ、財布忘れた
そうだ、2日前に友人に会うため別のカバンに入れたままだったのだ。
いくらかばんを漁ってもこれだけしか出てこなかった。
・チケットの半券
・スマホ
・寒さ対策の上着
・免許証
・ペットボトルのお茶
・恐竜の本
恐竜の本はあるのに財布はなかった。
財布がないのに恐竜の本を持ち歩いてるのは幼稚園児ぐらいですよ
どうしよう、このままだとここから出られない。
知り合いはこんな車で1時間の場所にすぐ来られない。
管理会社に連絡?したところでどうする
私は考えた。そして思いつく。
ホールの事務局の人に借りれないだろうか。
実は前職が市民ホールのイベントを取り仕切る団体の職員だった。つまりは同業者。さすがに財布を忘れる馬鹿はあまりいないが、チケットを忘れる、車の鍵を落としたなどのトラブルには対応してきた。おそらく理由を話して、連絡先を伝えれば数百円は借りれるのではないか。
無料時間は残り10分。依然として渋滞が動く気配はない。
そして私は先ほど出たホールへと駆け出した。
結果。
無事にお金を借りることが出来た。
話すとめっちゃ困惑されたがあまりにも必死だったため、何とか対応してくれた。見ず知らずの成人女性に500円を貸してくれた課長さん、ありがとうございます。
ということで無事に脱出ができた。
ちなみに借りに行っている間も渋滞は全く進んでいなかった。どうなっているんだ。
そうして私はそこから1時間ほど渋滞に巻き込まれたあと、無事に駐車料金を支払い帰路についた。
待っている1時間は恐竜の本を読んで過ごした。
人の優しさとハドロサウルス科の恐竜の歯は1000本あるということを知った1日だった。
また1時間かけて500円を返しにいかないとなあ。