上尾市の「大山灯籠行事」が受け継がれている理由
「大山灯籠行事」とは埼玉県南中部にある上尾市では、お盆の時期になると市内19地区(写真1)で「大山灯籠行事」が行われている。古くは江戸時代後期から始まり、神奈川県伊勢崎市の大山にある「大山阿夫利神社(おおやまあふりじんじゃ)」(写真2)を信仰する「大山講」の人々が代参(講の代表者が参拝)する期間、旅の安全を願い夜道を照らす道標として灯籠を立てたのが始まりだ。多くの地区では木製の組み立て式だが、金属製の火袋が2地区、常設の石の灯籠が2地区あり、「大山灯籠行事」は上尾市指定無形民