見出し画像

コーチ【オヤスミの前にvol.65】

皆さんはコーチングという言葉をご存知だろうか?
なんか人を成長させるために導かせる的な意味のやつです。

僕が普段やっている音楽とは関係ない仕事の時間にセミナーをやってくれるとの話を聞いて、興味本意で参加しました。
そしたらなんと先生がそれはそれはお美しいお姉さんでした。
こんなお姉さんにセミナーしてもらえるなんて嬉しいことはないと思い僕はいつもより1.1倍くらいやる気をだしてセミナーを受けました。

それから2、3週間した後、お姉さん先生を職場に連れてきてくれた先輩が、お姉さんがシオくんと話したいと言っていたとLINEがありました。
内容は仕事に関する勉強らしいと聞いたのですが、お美しいお姉さんからのお誘いを断るなんて紳士の風上にも置けないと思い僕は約束をさせてもらってお姉さん先生に会いに行きました。

一体どんな話をするんだろうか?と少しワクワクしながら向かうと、僕の自己分析的なものが始まりました。
お姉さん先生が中々人を見る目がある方で、僕の痛いところをグサグサとさしてきます。
「相手の顔色を伺う視線から自分に自信がないことが分かる。」
「笑顔の方法を覚えてしまっていて、人と必ず距離を取るようにしている。」
「お金を稼ごうという向上心がない。」
と胸が痛くなってしまいました。

こんなことは言われなくても自分で分かってますよ。
それをお美しいお姉さんから、ボコボコと指摘されるなんて…

思っていたより僕はご褒美に感じないから、自分がドMではないことが分かりました。
お姉さんに言われるって思ったより響くなぁとイケてない僕は凹んでいたのですが、最後にちょっとだけ褒められました。
「けど、面白いこととか好きなことしかやらないんですね。全ての判断基準がそこなんですね。」
それは間違いないんですよお姉さん。

「シオさんはもっと自分の歩んできた道に自信を持ってください」と優しい笑顔とお別れした後、僕は電車に乗って車窓に映るイケてない自分を観てみました。
そりゃ自分の過去を振り返って自信なんか持てないですよ、運動苦手やし、おバカやし、モテてないし、友達ほとんどいないですし、だけどねそんな自分のことが最近嫌いじゃないんですよ。
今はそれでいいんじゃないかな?と思いました。

車窓から目を離すと、肌色の多い服装の知らないお姉さんがいたので、心の中で「ありがとうございます。」と呟いてみた。
夏はやっぱりドキドキするなぁ

おやすみなさい。
今日も一日おつかれ様でした。


【本日のベストソング】
ならば、友よ/野狐禅

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?