苦虫のような

もう少しだけ誠実に生きていたら
時々込み上げる、過去にした酷いことを思い出して死にたくなる感情はなかったのかもしれないし、もう少し女友達も多かったのかもしれない。

ただ、酷い目にあった記憶よりも
酷い目に合わせた記憶の方がしんどく心に響くので、相手にとってもそうであって欲しいなどと、自分の罪を軽くするため誠実ではない考えが頭をよぎるわけです。くそみたいな女に引っかかった笑い話として彼らの中で完結していると良いなぁ。

きっと今結婚している相手とはずっと一緒に居ると思う。それなら少しでも今後の後悔を減らすために誠実に生きようと思う。

というよりも、きっと苦虫すら寄ってこないくらい枯れているのだ。恋心という可愛い感情は。そしてもう思い出したくないくらいに、自分の心がすぐに動くのもわかっているのだ。

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