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欲よりも自分の正義を持っている人の方が怖い

どうも、しおです。


ぼくは今、訳あって弁護士さんとお話する機会が結構あります。

今回は、その時に教えてもらった「人の怖さ」をちょっと書いていこうと思います。

そこから派生して、正義とは何なのかもちょっと考えてみました。

欲より正義が怖い理由

タイトル通り、欲がある人より、自分の正義を持っている人の方が怖い、ということをとある弁護士さんから聴きました。


聴いたというか、たまたま話の流れでぽろっと弁護士さんがこぼした言葉を、ぼくが勝手に深掘りしようと思っただけですが。


なんでも、欲がある人は失敗を恐れたり、欲があるあまり大胆な行動は逆に取れないようです。

一方で自分の中に正義・大義がある人には、失敗とか欲よりもより「正義を執行する」方を優先する傾向にあるらしいです。


つまり、その正義のためならどんな悪も「悪・即・斬」と斎藤一もびっくりな牙突を繰り出す傾向にあると。


西尾維新の小説では、「正義の反対は別の正義」というセリフがあります。


全くその通りで、己が信念は自分にとっては「正義」かもしれませんが、誰かにとってそれは立派な「悪」、いや、別の正義になってしまっています。


そこで自分の正義を振りかざし、誰かの正義を傷つけることで、法に触れてしまう人もいるとのことでした。


SNSに多い自分の正義論者

今回の弁護士さんとのお話では、「報復」というものをさせる・されない、という話をしている時に、「欲がある人間は報復はしてこない」というものでした。

欲があれば、捕まりたくはないという頭になるそうです。

なぜかというと、「まだ(自由に)こういう事がしたい」「家族を守りたい」「仕事をしたい」という思考になると言います。

欲があればあるほど、捕まるリスクより、自由に行動できる欲求をとるそう。

欲求の度合いにもよる気がしますが。

でも確かに、2億円盗むとしても、普通の思考回路では2億円盗みだした後のリスクは考えてしまいます。ましてや昨今の警察は優秀ですからね。

お金の動きも今や電子......2億円事件のようにはいかないでしょう。


あとは守るものがあるかどうかにもよるかと思います。

家族、子どもなどがいる場合、迷惑を掛けないようにしようと考えるはず。

もしくは守りたいと思うあまり、犯罪に走ってしまうのかもしれませんが。

それもまた、1つの正義感でしょう。


ぼくはここにSNSやYoutubeなどの動画配信サイトにみる誹謗中傷を思い浮かべました。


たぶん彼ら彼女らの内、自分が誹謗中傷をしていると認識している方はいないでしょう。


というぼくのこの発言もまた誰かにとっては誹謗中傷になるのかもしれませんが。


多くの「正義」が行きかうのがネットであり、SNSであると思います。

数ある意見に封殺される話も多いでしょう。


中でも最近多いのが「不倫」問題かなと。

不倫を叩く人もどうかと思いますが、不倫をしている人が世間に謝るのも変ですよね。

有名税とは言いますが、本人を責めるのは世間であってはならず、当事者同士の問題だと思います。


別に不倫を肯定しているわけではないですし、他人のそれとかどうでもいいですが、世の中の「不倫」からの「謝罪会見」の流れはおかしいです。


実際なんでそんなものがテレビや動画サイトで流れるかと言うと、「数字」が取れるからです。

視聴率、視聴回数が稼げるからで、そこからTV局や動画配信者にお金が入るからです。


お金関連の話、脱毛や育毛、整形などの美容、エロの話、そして芸能人の不祥事などは数字が取れます。

みんな、人には聞きにくい・言いにくいことをネットで調べます。

それゆえTVやネットで情報が行きかい、お金が動いています。


別にお金を稼ぐことが悪いとは思いません。

むしろお金を稼ぐ=悪・汚いものと見てしまうのは損です。


お金が動いているという事実は事実なので、そこと感情論は分けるべきで、ぼくらはこういう実態があるということは知っておかないといけないと思います。

知らないと、ただ単にテレビやネットに流れている情報のまま、自分の正義感を振りかざしてしまうとも限りません。


そもそも正義なんてない

そもそも論にはなりますが、正義なんてないです。

自分の思考や志向、嗜好を正義と呼んでいるだけで、別にそれは正義ではありません。


ワンピースでは主人公サイドが海賊ですが、みんなルフィを応援してます。

現実だと海賊って悪者じゃないですか。

でも視点が違うと「正義」なんてころころ変わります。


例えば、あなたが海沿いのすごく貧しい国にいて、まともに1日のご飯もないとします。

そんななか、父親や国の男が他国の船に乗り込んで食料をとってきたとします。

英雄は言うまでもなく食料を盗んできた父親や国の男たちです。


「盗むなんてダメだ!」と思う人は、こういった現状を知らない、豊かな人だからです。実際に当事者になれば、生きていくためには仕方がないのだと思います。


犯罪を肯定しているわけではありませんよ。


ただ単に、立場が違えば、正義もまた異なる、という話です。


だから、正義なんてないと思います。

そこにあるのは自己主張で、どんな大義名分がついても、それは正義なんて代物ではないとぼくは思います。


でもだからと言って、犯罪者が悪くないかと言うと、それもまた違うと。


その国に属している以上、国を(正しく?)回すための法律やら規律やらがあります。

その国にいる以上は、最低限ルールを守らないと、やはりダメだと思います。それをしないと、自分が被害者になっても良い、ということを了承していることにもなると。

自分がいつ被害者になっても、文句は言えなくなります。

これはぼくの正義であり、エゴですが、そんな風に思います。


まとめというか

欲があれば、怖くないのかというと、それもまた違う気がします。

この世には自分の欲を満たすためなら何でもする人がいます。

それもまた、その人の正義なのかもしれませんが。


一定の国に属する以上、その国のルールには従わないといけないですね。

でも無駄な正義感は辞めて欲しいです。

芸能人を叩くこと、SNSでの誹謗中傷

否定的な意見もまた、数が多くなると誹謗中傷に属してしまう。

難しい線引きではあります。

ぼくのこのnoteも、誹謗中傷している人を誹謗中傷しているのかもしれません。


自分の正義の他にも、他人の正義もある。
そう割り切って生きていくしかないのかなと。

今回のオチはそんな感じで。

ーおわりー

コーヒー代を投げてくれると、大変喜ぶ習性があります。