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Creepy Nuts ONE MAN TOUR 「アンサンブル・プレイ」感想

10月17日、18日とCreepy Nuts ONE MAN TOUR 「アンサンブル・プレイ」に参加してきた。

HIPHOPなんて聴いたことなかった3年前、小説家の朝井リョウさんを通じて知ったCreepy Nutsを聴いて、(HIPHOPってオラオラ言っているだけじゃなかったのか…※個人の感想です)とカルチャーショックを受けた。
Creepy Nutsはそういう「オラオラしているHIPHOP」のカウンター的な曲が多くて、鬱屈としていた私は共感に似た何かを感じて、そこから聞くようになって、遂には去年ライブにもいった。

今年のライブもとても楽しかったので、ライブに行って改めて感じたcreepy nutsについての云々をつらつらとか語っておこうかとます。なお、記憶力はニワトリ並なので、特にレポとかはありません。

1セットリストの妙

去年のライブでも思ったのだけれど、セットリストの組み立て方めちゃくちゃ上手い。
一定の放物線を描くように、盛り上がり曲+聴かせ曲をミックスしていた。
セットリストやアルバムの内容なんかは、DJ松永さんが大きくプロデュースしてやっているとこだということだけれど、抜群のバランス感覚だと思う。(誰が何言うてんてんのアレだけど笑)
一度ファンクラブ企画とかで「人の曲で一つのライブのセトリを作る」とかやってみてほしい。抜群のセンスを発揮しそうだし、それをSpotifyとかにあげてほしい。(願望)

…ライブの話に戻るけれど、観客をのせるところ、聴かせるところの塩梅が絶妙で、非常に耳心地が良かった。最初からゴリゴリにい有名曲を詰め込む強気のスタイルだったけれど、それでも後半の間延び感がないのは、シンプルに曲の強さかな。楽しいが全面に溢れたセトリだった。

2ユーモアある曲紹介

歴史のあるオールナイトニッポンで、もう長いことラジオをやっている2人。(1部にも上場して、ノリに乗ってますよなあ)まあ、とにかく、話が上手い。会話のテンポが良く、いい意味でのくだらなさと内輪感がある。ツレと共通言語で話しているような、温度感で“犬も食わない”ようなトークを展開していた。しかも、それがいつの間にか曲紹介になっているから、感激する。場数を踏んできたからこそできる子慣れた口上に、何度も心躍るのだった。

中でも一番好きなのは、「助演男優賞」の曲紹介。「このライブの主役は、お客さん、俺ら、アンサンブルプレイ(今回のアルバム名)の曲。では、助演男優賞は誰か。それは過去の名曲たちです‼︎」…って歌い出すの、良くないですか???
去年は「助演は過去のオレら」って言っていたと記憶しているから、Rさんが自分の中で何かを消化できたのかなと思ってなんだか感傷的な気持ちにもなった。(だからお前誰だよw)

3R指定さんの歌唱力

これは本当シンプルな話なんですけど、R指定さんシンプルに歌が上手い。めちゃくちゃ耳心地良い。馴染む馴染む。どのくらい馴染むかというと、冬場のロクシタンのハンドクリームくらい。
歌うように韻を踏み、韻を踏むように歌っている。creepy nutsがHIPHOPを聴いてこなかった私のような人にウケているのって、歌詞の内容・聴きやすいメロディーライン・大手レコード会社、というのもあるけれど、一番大きな要因は至極単純に、クセのない綺麗な歌声なんではないだろうかと思う。

4ファン層の若さ&マイルドさ

DJ松永さんが32歳、R指定さんが31歳だから、まあ妥当なのかもしれないけれど、ファンが若い。大学生くらいがメインなんじゃないかと思うくらい、二十代前半と思しきファンが多かった。三十路の私がちょっと肩身が狭いくらい(笑)低価格なグッズが多かったのもそこだと思う。(その分、キーホルダーのガチャガチャで回収している感じもする)

大規模な演出にしない限り、熱心なファンが500人いれば商売としてはやっていけれると言っていたのをどこかで見たので(眉唾すぎるが。)、もちろんそれ以上の人気があるクリーピーは安泰なのではないだろうか。

…といったところでしょうか。
正直、松永さんのトークスキルについては楽しそうで話が面白いなあとは思っても、DJスキルについては「なんかわかんないけど、なんか凄い‼︎」みたいな感想しか持てないので割愛します。一旦DJの体験教室とか行って、松永さんの凄さを改めて感じてみたいと思う。百聞は一見にしかずだしね‼︎あとは松永さん相変わらず色白で私好みでした‼︎(そこじゃない)

…とまあ、同年代が頑張っているのを見て、すごく元気をもらったし、わけもなく励まされたし、自分もやりたいこともっとやっていきたいと思ったし、やっぱりちょっとだけ嫉妬もした。
私だって「のびしろしかないわっ!」ってことで、今日も頑張っていこうと思う。

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