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BUMPはいつだって、私の軌道上にいる

私の人生において「推し」といつでも大声で叫べるのは、
BUMP OF CHICKENと嵐・松本潤さんなのですが、
この度、そのBUMP OF CHICKENが、専用のアプリを作りまして、
(1週間近くで、無料登録者数約7.5万人…!)
そのことに衝撃を受けたので、それを記録しておきたく、
今、キーボードを叩いております。

彼らのラジオ前に、「正解」として語られるもの以外の、自分のなかの正直な想いを正直に言葉にしておくことが、何だか大切なことだと想われたので。

専用アプリに際して、彼らは公式でメッセージを寄せている。

いろいろな制限のあったコロナ禍において、あらゆるメディアにもその影響がありました。

そんな中、今まで応援してくださっていたリスナーの方に向けて、作品やメッセージをどう発信していったら良いのかというところで、我々は相応しいやり方をすぐには見出せず、ずいぶんと考え、もどかしい思いをしました。

自分達で責任を持ってコントロールできるメディアを持っていたら、もっと積極的に発信する事が出来たと思います。

それから、27年の活動の中で我々のコンテンツがプラットフォーム自体の終了により、そのコンテンツ自体は手元にあるのにご利用して頂く術がなくなる、という非常に残念な事もありました。

日頃我々の音楽を大切に聴いてくださり、応援してくださっているリスナーの方に向けて、我々だけの発信をしていける、我々にとっての特別な場所として、長く触れて頂きたいコンテンツの管理及び運営ができる場所として、他にも様々な角度から我々の表現の世界に触れて頂ける場所として、このアプリ「be there」は作られました。

まだ試行錯誤の途中で、企画段階の部分や、これから作られていく部分もありますが、この「be there」を通して我々の音楽と活動をより近くに感じて頂ければと思います。

BUMP OF CHICKENメンバー一同

HPの長めの改修で、何か仕掛けてくるのかなとは想ったものの、アプリは想定していなかったので(BUMPたち自身はデジタルに疎い印象←)、驚いたと同時にすご〜く納得した部分もあって。そして、そのアプリが一部有料で提供されているのも、衝撃があった。(その理由はあとで)

このアプリ、どこまでが無料で、どこまでが有料なのか、いまいち把握しかねていたので、この記事を書くにあたり、タブレットで、ダウンロード&無料の会員登録もしてみたので、備忘録的に書いておきます。

【無料で楽しめるコンテンツ】
・MEET NICOLE

藤くんが生み出したニコルというキャラクターにふれあえる受動的な“どうぶつの森”のようなもの。ランダムでグッズが出てくる。シンプルにLOVE。
・INTARVEW
アプリ開設の理由を藤くんが丁寧に解説。今後は、有料会員限定のコンテンツが増えていきそう。
・LIVE MUSIC
24時間365日、BUMPのLIVE音源が流れる場所。コメントも出来て、「孤独感」を解消するような居場所の雰囲気が溢れる。

マジで、これだけでダウンロードの価値あるから、読んだら、ダウンロードするしかないよね…?←過激派


アプリ内だけで公開しているインタビューを読むと、アプリを始めることになった経緯や思いがかなりの長文で綴られている。
真摯に、丁寧に、それでいてある種の強い決意を感じる文章に、これが私の好きになった藤原基央だな…BUMP OF CHICKENだな…って感じさせてくれる様な、長文だった…!(笑)

…とこのように、無料で楽しめるコンテンツも充実しているのですが、有料会員を設けるという、事実上の“ファンクラブ”のようなものを作ったことに、ある種の衝撃とこの上のない納得感がありました。

「ファンクラブを作るのなんて、マネタイズ的にわりと普通のことでしょ?」「というか、まだ無かったの?」という声が聞こえてきますが
(実際ファンクラブ入ってないの?と聴かれたことは何度もある)、
そうなんです、無かったのです、設立から四半世紀以上経っても。

それは、「ファンに差を付けたくないから」という藤原基央の指針によるものでした。その考えはロックだし、そういう思考でいた藤原基央だからこそスキだったのだけれど。でも、27年もやっていれば、色んな環境が変わります。そりゃそうです。

ところで、現在、有料会員(1ヶ月・1年が選択可能)の特権としては、限定の動画&音声の視聴になっています。1も2も考えず、1年登録をした私だけれど(応援したいという気持ちで)、おそらく、チケットも直接ここで限定販売もするのだろうなと思っている。(願望だし、そうでなくても良いのだが。おそらく。)

というのも、ここ数年、ライブのチケットの優先申し込みをCDやDVDの購入によって促す仕組みになっており、純粋にコンテンツを買うというより、YouTubeで無料で提供しているものを「チケットを取りたい」という無機的な気持ちで、「消費している」感覚が強かったから。もちろん、”隠しトラック”のために買っていたところもあるけれど。ちょっとした義務感もあった。

“だったら、ファンクラブを作って、そこで優先的に申し込みさせてくれ!絶対にLIVEに行って、BUMPを浴びたいの!!!”という気持ちが私のなかに合ったのは事実なので、今回、「専用アプリ」の有料登録によって、事実上の“ファンクラブ”を設立したのは、ある種の”朗報”としてうつりました。

以前のLIVEで藤くんは、「(短いコンテンツがもてはやされるなか)6分も7分ある曲を聴いてくれてありがとう」というような主旨のことを度々伝えてくれていた。コンテンツが多様化するなか、「そこに時間(お金)を使ってくれる人のありがたさ」というものを感じる場面も多かったんじゃないだろうか。

また、藤くんの言葉は”強い”から、伝聞だと歪曲してしまうことも多かったと思う。かといって、クローズドな媒体を持たないから、言葉は安易に広まっていってしまい、意図せず誰かを傷つけてしまってそこに落ち込んでしまう、そんなこともあったんだろうな、なんて邪推する。

そんななかで、「求める人にしっかりと届けたい」、という40代のBUMPの決めた決断というのは、ある種の覚悟というか、決意表明にもうつった。
限定VIDEOの1曲目にUPされているのが「Small World」なのも偶然ではないだろう。ある種の「Small World」を、BUMPは作ったのだ。

すぐに言葉間違えそうで
傷つけたり怒らせたりしそうで
気をつけるようにしていたら
ただ喋れなくなっていた

「Small world」より

いつかのインタビューで、BUMPは「変わらないために変わる」と言っていた。BUMPがBUMPであり続けるために、選んでくれた選択を私はとても嬉しいと思った。(けれど、これに大して複雑な思いを抱くリスナーの気持ちも分かる。それだって正解だ。)ファンクラブというよりは、ファンコミュニティとも言えるような空間の中で、私は大きく息が吸えた。

とうわけで?、私は、ここのところ、ニコルに会いに、毎日(というか、かなりの時間)ログインしている。
見事に、BUMPが生活に根付いている(元々結構聴いてはいたけれど)。
LIVE MUSICにいけば、私以外にBUMPを好きな誰かの”生活音”が聞こえることにもある種の安心感を感じる。孤独の合唱ではないけれど、そういう場所を作ってくれたBUMPに感謝だ。

「音楽が流れる」、という受動的な感情というよりは、「音楽を聴きにいく」そんな能動的な気持ちになれるのも、専用のアプリにした魅力だと思う。
”自分で選び取る”、という主体性を感じさせてくれる。あとシンプルに単純接触効果もある。(もともと好きなものを好きで居続けさせてくれる)

サブスクでは得られない、能動性を感じながら曲を聴いている。
(もちろんサブスクは活用しているのだけれど、1曲の価値とか考え出しちゃうと…ってこれもまた、誰かを無意味に傷つけるのかもしれない)

コンテンツが溢れて溺れてしまいそうな世の中で、直接アクセスできる場所を作ってくれたBUMPに、ありがとうを言いたい。
そして、これからも、「変わらないために変わる」を続けていってください。私はその軌道上を追って、楽しく生きていきたいと思います。これからもずっと応援していきます。

BUMPという北極星を

変わらず好きで居られるイマよ。

存在してくれて、ありがとう〜!

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