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スカーレットネクサスに(中略)超絶満足した話。

スカーレットネクサスが期待通りの内容・クオリティで久しぶりにフルプライス予約購入して超絶満足した話。(※ちょっとラストのネタバレあり)

ということでスカーレットネクサス、ユイト編3ヵ月かけてクリアしたんですが、これがまあ~、面白かった。
最初はTwitterで軽く感想つぶやくか~、と思ってたんだけど、ちゃんと書いたほうが開発者の方々に気持ちが伝わるかなと。(まあクリア後、感極まってディレクターさんに半泣きで気持ち悪いオタクツイート送ったりもしたんだが)
たぶん140文字×5~6個程度じゃ収まらない。
色々語りたいことがある。
長文スクショツリーにしようかとも思ったが、そこまでするのはね……と思って結局noteに行きついた。

あんまり感想とかつぶやきとか、残しておく趣味は無いんだけど(汗)
間違った解釈とか、かなり毒舌吐いたりするときもあるからね……。

●全体的によくできてる●

際立って目を引く要素や特定層に狭く深く刺さる要素があるわけではないし、致命的なバグやボリューム不足があるわけでもない、全体的にしっかりと真面目に作り込まれた、広い層がそれなり以上に楽しめるような優等生タイプな良作だった。赤点もないけど120点もない、全項目80~90点、みたいな。

イマドキ、納期に間に合わないからとりあえずバグまみれで出して後からパッチ当てればいいやとか、ボリューム少ないけどアプデで追加すればいいやとか、やっぱり間に合わないから延期えんきエンキ……あ、でもフルプライスで買ってください、みたいな、ユーザーをナメてるの?ってゲームが多い中、「ちゃんとしたクオリティで」「ちゃんとしたボリュームのもので」「価格に見合っていて」「納期に間に合わせて」発売する、というのは本来当たり前の事なんだけど、当たり前じゃなくなってきてる……。
それを「当たり前」のように「ちゃんと」やった、ってだけで、今の時代、すごいことなんだよなあ。
「当たり前」のことを「当たり前」にちゃんとやれたスカネク、もっと評価されて欲しい。

●JRPG好き層に刺さる刺さる●

特定の層に深く刺さるわけでは……と書いたが、自分みたいなJRPG好きにはまさに「これだよこれ!こういうのだよ!」ってのを期待以上のクオリティで出された感じ。自分がバンナムのゲームに期待していることを、ちゃんとやってくれた。そんなゲーム。(自分は普段だいたいバンナムのRPGとかアクションばっかやってる)
実は初報のキービジュ(かがんだユイトにケーブルがつながってるアレ)からすでに「バンナム製か。きっと自分好みなゲームだろう」と直感し、ユイトの顔グラが発表された時点で「絶対好みのゲームやん」と確信し、その期待はゲームクリアまで決して裏切られることはなかった……。たいていゲームってのは、発売前が一番楽しくて、進むにつれて冷めてくもんなんだが、これは飽きたりダレたりはしなかったなあ。情報が出るたびわくわくして、プレイしても最後までずっと面白かった。

テイルズとか、GEとか、コードヴェインが好きな人は絶対やったほうがいい。
セルルックなCGが好きで、アクションが超得意というわけではないけど爽快感のあるちゃんと設計されたバトルが楽しみたくて、もちろん魅力的なキャラと壮大なストーリーがある。こういうゲーム好きなんだよなあ~。
Twitterとか見てると海外ファンの方が多くて、日本アニメ好きな海外の方に結構受けてるのかなと思ったりする。
こういうゲームもっと増えればいいのになあ。バンナムさんよろしくお願いしますよ。買いますからね。

●ストーリー・世界観も好き●

近未来とか謎の異形生物が襲ってくるとか大好きで、昭和初期のごちゃっとしたレトロな雰囲気も好き。
あと政府による監視社会とか、非人道的な人体実験とか、そういうのも好きなんだよなあ。
ストーリーも勧善懲悪な感じじゃなくて、どちらかというと主人公側は反体制側で、追われる側。
なんかそのくせ合間合間に敵対チームとお茶したり、情報テロみたいなことしたあとに堂々と街中散策したりと、よくわかんないシーンも多かったw
まあでもそれはそんなもんだとスルーすることにしたww
SFとか、タイムトラベルとか、超能力とかも好き。自分の好きな要素がこれでもかと詰め込まれてて、本当にもうまさに「これだよこれ」だよ。ターゲット層、自分……!?

謎の敵「怪異」というからには何か設定があって、その辺を暴いていくんだろうと思っていたけど、期待を裏切らないお話でよかった。
たいてい、人類VS謎の脅威、の場合、中盤から終盤は謎の脅威はほっておいて人類どうしの政治的なごたごた、になりがちで、結構普通に冷めちゃうんだけど……これは中盤からは話がどんどん壮大になっていって、人類の歴史とか、月への移民とか、タイムトラベルとか、どんどん好きな設定・世界観の話が出てきて、ヤクモの中身が実は……みたいな話になったとき、なるほど面白いなあ!と膝を打ったりもした。

ラストも、「当面の問題は解決したけど怪異は変わらず湧き続けるのであった……」みたいな、「いや結局終わった風になってるけど人類がジリ貧な状況なんも変わらんやんけ」みたいな話ではなくて、断絶の帯は消え、ニューヒムカのこれからのあり方に疑問を呈し、ちゃんと人類が前に一歩を踏み出す終わり方になっているのでかなりさわやかな気分に……。
読後感というか、プレイ後の気持ちがよかった。すごく。

物語もしっかりと完結していたしね。

●キャラクターも好き●

強烈に誰かが好き!というような個性が強いキャラはいないけど、みんないい子で、みんな好き。
キャラの実年齢が高いせいもあるのかもしれない。キャラのガキっぽさがなかった。
ユイトはまあ実年齢と見た目はほぼ変わらない少年なんだけど、でも青臭くないのがよかった。出来もしない理想論を並べ立てたり、理想を追って現実から目を背けて暴走したりとかって印象は全然なかった。変なところで大人びてるというか、うまく言えないけど。現実を見て、飲み込むことはできるけど、あきらめるわけじゃなくて、何か道を探そう、みたいな感じ?精神年齢が大人びているので、自分はもう少年って年齢じゃ全然ないんだけど、プレイしていて普通に共感できたし、応援もできた
他のキャラもみんなそうで、どこか達観していて、落ち着いている。ちゃんと自分の頭で考えて、行動しようとしている。それが良かった。嫌いなキャラが一人もいなかった。

あと、恋愛感情を出すキャラがあまりいなかったのもよかった。
まあナギとナオミはキーキャラクターという立ち位置上、ある程度は他キャラと強いつながりが必要だったからああいう惚れっぽい性格だったのかもしれないが(あとナギはどんどんおちゃらけた感じから人格矯正で狂暴になっていく様が見ていて悲しかったので、その落差が逆にいい味出してた)、それ以外のキャラはあんまり恋愛感情を出す子がいなかったのが心地よかった。
異性を見るとまず恋愛感情、っていうのがどうも苦手で。まるで恋愛は友情の上位互換と言わんばかりに、年頃の少年少女が行動を共にすると必ず誰かが誰かを好きになる、みたいなのが嫌だったんだけど、そういうのがほぼなくて良かった。
恋愛だけじゃなくて、友達とか、仲間とか、心のつながり、絆みたいな、そういう信頼関係がより強くクローズアップされてる感じがすごくよかった。

●女の子キャラがいい●

主人公の幼馴染で主人公の事を異性として意識していて……というキャラがか・な・り・苦手なんだけど、ハナビはまさにそれだったが、自分はハナビのことも大好きになれた。というのもこの子、ユイトの事は好きだけど、グイグイ来ない。常に恋愛対象として見ていない。
まずユイトのことは大切な友人、大切な仲間として見ていて、目標であったり、競い合うライバルであったり、そういう信頼関係が大前提としてあって。それが日常のふとあるとき、ああユイトのことが好きだなあ、と少女の顔がのぞく感じがいい。なんかさーもう、戦いの中でも常に異性として意識してるみたいなの、恋愛脳ってやつ、すごく嫌いだから、この子がそうじゃないからむしろ逆にほほえましく思ってしまう。
ツグミとカゲロウの関係性も、「友達」っていうの、あれすごくいいなあ、と思う。
もちろんユイトとカサネの関係性も。
あとアラシも好き。最初はかなり偏見で、見た目はロリで中身が成人女性でしかもCV堀江由衣とか、まあなんかちょっと……明らかに特定の男性層を狙ったようなちょっとアレな設定だなと敬遠してたんだけど、これが全然、実際会ってみるといやらしい感じが全くない。むしろ、声質はカワイイけど声色が低くてクールなのがかっこよくて、話し方もオジサンみたいな感じで熟練感がすごく、しぐさや性格、達観した物の考え方など、どれもこれも魅力的ですごくシブいキャラだなと惚れてしまった。ロリババアキャラはいろいろいるけど、ロリ親父みたいなキャラは初めてだったから新鮮だった。それで姉キャラなもんだから、もう本当、フブキ連隊長との関係性がすこすこのすこぉ!!!!(急なオタク発言)

●ラスボスの強キャラ感すごい●

これすごいなあと思ってて、ラスボスのあの人、最初から最後まで強キャラ感崩さなかったなと。
初登場の時から強キャラ感まるだしで、初戦闘の時も全然歯が立たなかったし、あとすげーなと思ったのは、ブレインフィールド展開時、脳にでっかいケーブルぶっささってるのにまるで「何か?」といわんばかりに仁王立ちして受け入れてる。あれ、見るたび「いやすげーなおい」と思ってた。
戦闘中も、走ったりとかしてねーのよ。なんか悠々と歩いてんだよなあ。近づいたら瞬間移動するけど。
ラストバトル、どれだけ叩きのめしても、絶対にあきらめず何度も何度も立ち上がって立ち向かってくる、絶対にあきらめない姿勢もすごいと思った。これで、わかった止めましょうってなったら、お前の愛は偽物かよと、一気に小物感がエグくなるし、たぶん心底軽蔑した。
最後の最後まであきらめず、しっかり望みを達成するあたり、すげーなとむしろ尊敬さえした。

●バトルとか●

自分はアクションはそこそこプレイするほうで、かといってスーパープレイできるほど得意でもない。
そんな自分でも気持ちよくかっこよく爽快に戦えるし、雑魚戦も楽しかった。特に、仲間のSASを沢山使えるようになってからは。なので、イベント戦とかでSASを一切使えなくなった時の心細さといったら。このへん上手いなあと感心。ラストバトルで、次々仲間と再会して力を貸してくれるあの展開、あれ良かったな~。
レベル上げも、普通に戦って普通に進めていれば特に必要はない。何度かボス戦でやられたことはあったけど、たいてい仲間がAEDしてくれる。AED間に合わずゲームオーバーになってもすぐにやり直せるし、よくわからんけどかなり頻繁にオートセーブもあるうえ、オートセーブと手動セーブのスロットが違うから、事故はほとんどおきない
バトルは単調にならないように考えられてて、フィールドのあれこれを活用したり、敵に応じていろんなSASを使い分けたりと、敵の種類はそこまで多くはないけど、楽しかった。特にボス戦はいろいろ工夫がされていて、これを使ったらどうかとヒントも仲間からもらえるから難しくなかったし、簡単すぎず、単調過ぎず、自分はちょうどいいと感じた
モーションや演出がとにかくかっこよくて、ユイトが刀を超能力で動かしてるモーションや、超能力で納刀するアイディアなんかはすげーカッコいいなと思って、初めて見たときはシビれまくった。
L2オブジェクトも面白いのが多くて、バスガス爆発柵サーフィンドローンアタックが特に好き。
マップも戦闘も飽きない工夫がされてて、最初から最後まで飽きなかった。
SASカットインとかブレインクラッシュカットインとかもかっこよくて好き。
あとジャスト回避とか、フィニッシュ時とか、ちょうどいいところでいい感じにスロー演出が入るのがかっこいい。
とにかく、簡単だけど考えれば出来ることが多く、爽快で、かっこよく気持ちよく戦える、って感じ。すごく好き。

ただ、ロックオン敵切り替えのボタン操作がやりづらくて、わざわざロックオンを外して大きくカメラを移動させて任意の怪異にロックオンするまで何度もロックオンしたり外したりしてた。自分がへたくそなせいかも。
あとブレインクラッシュしようとしたら視界に入ってたL2オブジェクトで攻撃してしまって、ブレインクラッシュ出来ず状態復帰されてしまった、っていうのも何度かあった。これも自分がへたくそなせいかも。

あとはセーブポイントが多くて、無料で全回復もしてくれて、ダンジョン攻略中でも中断してアジトに戻ったりできるのは良かった。ゲームオーバーしてもリトライできることとかオートセーブのこととかもそうだけど、このゲーム、不便さを難易度とはき違えてない。単調さを快適さとはき違えてない。快適だけど、考えることもあって難易度はちょうどいい。バランスのいいゲームだなとすごく思います。

●悪い所とかそうでもない所とか●

致命的なバグとかボリューム不足はない。これと言って挙げるほど悪い所はマジでない……。

あえて重箱の隅をつつくなら、
ショップ画面のページ送りがないので、上からティリリリリリ……と順番にスクロールしていかないといけないのがかーなーりめんどくさい(機能に気付いてなかっただけならごめんなさい)
ショップ画面でアタッチメントのビジュアルが見えず交換した後にしか確認できない(これも機能に気づいてなかっただけならごめんなさい)
アタッチメントの種類は多いが、微妙にダサいのも多い(クソダサアタッチメントはテイルズっぽくて良いんだけど、ストーリー攻略中にはあんまりふざけた格好はできないし、顔も隠したくない……)
お遊び衣装がない(これもストーリー攻略中にはふざけた格好はできないし、レベル上げ作業もほとんど必要がないから、あっても着ないけどw)
衣装&アタッチメントのセットの保存機能がない(衣装ごとにアタッチメント変えたいんすわ……)
一部クエストの達成方法が分かりづらい物がある(追い打ち念力とか見切り念力とか、ヘルプを見てもその見出しで書いてないからネタバレ覚悟で攻略サイトを調べた。よく見たらブレインマップの箇所とツグミのSAS能力の箇所にやり方を書いてはいるが……。ただ、クエストで挑戦したことにより、あ、こういう戦い方もできるんだ、と知って、後々の戦闘で大いに活用できるようになったものも多いので、クエストの内容自体は悪くなかった。)
せっかくのクエスト達成報酬が、前のパートで購入&交換済みのものが多かった
・ボタン割り当てとメンバー数の問題で仕方がないものもあるが、SASセットで一人あぶれる。(なので、超高速・瞬間移動である程度代用できる透明化はあまり使わなかった)
なんでワタルの替え衣装と個別キャラエピがないんだよ!!!!!(大声)
カットシーンは悪い所、とは私は言えない。予算的に全編ムービーシーンにするわけにもいかないから。3Dのモデルがかなり良いので、ムービーで動かないことを物足りないと感じる人はいるかもしれないが、カットが良く変わったり、うまい事画面も動いたりしてアクションシーンとかも再現してあったので、迫力があったし、自分は割と好き。上手いアイディアだなあと思うし、面白かった。
・大画面のTVでプレイしてるので、文字のサイズやカメラ距離なんかも自分にはちょうどよかった

●ユイトとカサネ●

まだユイト編しかクリアしてないけど、男主人公がメインで女主人公はおまけ、みたいな感じじゃなくて、どっちもちゃんと主人公してて、物語に深くかかわり、しっかり行動しているのがよかった。
一周するのに50時間、そんでわりと別れて行動してる時間の方が長いから、この倍のボリュームのストーリーを楽しめるのか、と思うとかなり得した気分。エクシリアはさ~、結構一緒に行動してる時間が多かったから……もういいかなと思って、結局ジュード編しかプレイしてないし……。
キャラエピもそれぞれのルートで用意されてるようで、かなりボリューミーで満足できる。
片方だけでもストーリーは理解できるし、もう片方側でなにがあったのか概要を聴いたり、類推したりできるが、直接この目で確かめたいと思わせる魅力がある。
なので、カサネ編のネタバレになるアニメ、クナドゲートが開いた所からはまだ視聴できていなかったりする……。まだ我慢。

二人の関係性もとても良くて、べたべたはしないし馴れ合わないけど、確かな信頼関係と時を超えた絆が二人を結んでいる……って感じで、これも先に出したみたいな、恋愛関係とかじゃなくて信頼とか親愛とか、そういう関係性なのがすごく好き

このゲームやってて一番ウルっときたのがクリア後のタイトル画面だった。
初プレイ時はタイトルに画面には誰もいなくて、ユイトとカサネがバラバラにやってきて、眼を合わせずにそれぞれ思う方向を向いて坐る、って演出で、最初見たとき「ウワーーーーかっこいいな!!対立する二人ィ!?」とシビれたんだけど、実は、カメラを引くと…………。

「向いてる方向はちがう、けど見えないところで繋がってる」というのを表した素晴らしい演出で、見たとき本当に感動して、エピローグでちょっとウルっとしたのをせっかく我慢したのに、このタイトル画面でかなり涙目になってしまうという不測の事態に。ずるいよあの演出!!!!

最高かよ……。


……そう、最高なんです。

スカーレットネクサス、本当に、丁寧にしっかりと作り込まれた、買って損はない良ゲーです。

皆も、プレイしような!!!絶賛発売中!!!アニメも絶賛放送中!!!

当記事に使用したスクショ・画像はバンダイナムコエンターテインメント「SCARLET NEXUS」の画像を利用しています。 該当画像の転載・配布等は禁止しております。

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