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777個目のPOIで思うこと

今日は「POI申請を愉しむ」シリーズから少し離れて、僕が申請で心がけていることを書いてみようと思います。先ほど777個目のPOIが生えました。

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前々から「POI何個生やした」というのは、正直言うとあんまり意味がないと考えているんですが、生やさないウチに書くと負け惜しみみたいになるので、節目になったら言おうかな~と思ってました。

僕はある段階から、生やした数は目安であり、中身が重要だと思うようになりました。仮にPOI500個生やしても、50個の方が意義があるケースもあるし、むしろ多いかもしれない。ぶっちゃけ、何の説明もない東屋500個より説明内容の濃い史跡50ヶ所の方が何倍も意義がある。そう思います。

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ちなみに僕は東屋単体の申請ってほとんどなくて、あってもこういうのです。何の変哲もない東屋を「東屋(西)」とか申請してると反射で評価下げてしまいます。それにどんなドラマがあるの?って思うんですよね。

こちらの東屋ですがNHKの番組で鶴瓶さんが地元の人と一緒にタバコを吸ってました。浜辺美波さんも一緒だったんじゃないかな。見た時「あ。生やしたトコだ」って呟いてましたw二人の右後ろに写ってます。人気番組のロケに選ばれるくらいなので、それなりに見栄えしてるんだと思ってます。


…さて今日は「POIは数じゃない」という考えに至った経緯を説明していこうと思います。せっかくなので、序盤どんな申請だったかも含めて紹介し、申請の際の参考になればいいなと思います。単なる振り返りかもしれませんが、そこは生暖かい目で見てやって下さい(^_^;)

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僕がIngressを始めたのは2015年の3月でした。恐らく上の画像はホントに初期の申請だと思います。一番最初の申請って公園だった(※)んですね。今でこそ申請すると早ければ中1日くらいで生えますが、当時はNIAの審査だったせいで平気で数ヶ月とか待ちました。

※現在POI名は「深原地区公園」に修正済みです。

そして何よりもNIA審査って理不尽でした。もうホントに理不尽なんです。今のようにヘルプもないので人づてにコツを聞いたり、攻略サイトを見たりして「史跡がいいらしい」「神社やお寺、石碑もいいらしい」「郵便局は生える」というのを学びました。

しかしそれでも落とされます。それも容赦なく。

こちらは城跡なんですが説明板もあり、史跡と大きく書かれてます。

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後にこの城跡は生えますが、史跡でも平気で落ちてました。他に石碑とか余裕でしたね。お寺や神社だって半々くらいだったんじゃないかな。

郵便局も簡単に落とされてました。この郵便局は国道沿いなのでストビューから絶対見えてるはずなのに、簡単に落とされました。今はもちろん生えてます。

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今だったら「何で落ちるンや!」とリツイートしまくられるかもしれませんが、そんな案件がそれはそれは簡単に落とされてました。理屈なんてありません、文句を言う窓口もコミュニティもありませんでした。ただただ粛々と受け入れていたんです。

え?位置修正?落ちるのが当たり前でしたね。気まぐれに通った記憶しかないです。タイトルも同様。

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この頃の申請は、事前に調べるというより「あ、これ生えるかな」というものをその場で申請してました。なにせ、鉄板ぽくても理不尽に落とされるので(そして書いた文章はメールにも残らないし、いつ生えるか・Rejectされるかわかんないから、テキストを保存するより連投が多くなる)、とにかく短文で鉄板くさいものをドンドン申請していました。誰もがそうだったのです。

そして、その流れに転期が訪れます。まず2016年春に東北の復興イベントInitioが開催され、2015年夏から封印されていた申請が一時的に東北地方沿岸部で復活しました。僕もわざわざ広島から遠征して申請に行きました。

解説:Ingressの流れをご存じない方にはなんのことかわかりにくいと思うので補足すると、申請数が多すぎてNIA側の処理が追いつかなくなり、2015年夏頃から申請がストップしました。2016年には復興イベントInitioとして、東北地方沿岸部(八戸~大洗間の沿岸部のみ)で申請イベントが開催され、多くの人が当該地域に集まりました。

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上は遺跡の案内だったと思うけど、このとき「1つでも生やすとInitioメダルが貰える」ということで、かなり必死でした。どれを申請してるか誰にもわからないから、とにかくあちこち申請しました。結果として20個くらい生やしたと思います。

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そして、例のごとく鉄板ぽくても落とされます。こちら最近審査に上がってて、見たら生えてました。今でこそストビューがないから落ちたのかな?とわかるけど、当時はストビューの有無で生えるという説はほぼなかったと思います。あっても落とされてるものが多かった。

ただ今までと違い「どうせ申請するならちゃんと書きたいな」と思うようになります。次にいつ申請できるようになるかわからないから、どうせならという気持ちになったんでしょう。

そして後でわかるんですが実は理不尽Rejectの数が劇的に減ってました。恐らく当時すでにOPR(Wayfarerの前身である審査システム)の実験を行っていたんだと思いますが、明らかにReject理由を推定できるものが落ちてました。

こうして生えそうならちゃんと書こう、という気持ちが生まれます。せっかく生やすなら、短文で済ませるよりしっかり書く方が後々誰かが見るんだしいいじゃん。というのが僕の考えです。

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2017年の秋にOPRがリリースされます。先ほど落とされた城跡も再度申請しに行きました。さほど間を置かずにLiveしてます。OPRは最初ごく一部の人に開放されました。ベータ版の応募に落ちて酷くがっかりしたのを覚えてます。ですが、申請が制限付きながらもできるようになったのは喜びでした。限られている中なら、良いものから出そうと思いました。

最初は説明板の内容を写してました。なるべく正確に書こうとしてました。しかし段々申請する数が増えると、互いに相関性があることを説明したくなっていきます。単にお城だけじゃなく、その周りの神社やお寺との関連を示した方が、訪れた人は理解するだろうなと思ったのです。

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こちらは呉市とびしま海道にある古墳に関する説明ですが、島々にある古墳の論文を読むうちに相互の関係を書きたくなってました。徐々に広げて書くようになります。

この頃になると生える生えないより何を生やすか?にテーマが移っていきます。正直、生やすのは簡単ですが良いものを見つけるのは大変です。やろうと思えば公園と東屋と公民館を探すだけで簡単にLive数は稼げます。それだけに「これだけ生やしました!」ということ自体、あんまり意味がないんです。申請方法を知ってます、というくらいの意味しかないです。

ややそれますが、ギリギリ生えるかな?というものは正直に言うとPOI要件から離れ始めているので申請しません。内容の濃いものを探すようになると、自然にギリギリぽいものは除外されていきます。

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この古墳は、見つけるのに大変苦労したんですが、わかることも多かったので相当Descriptionも推敲したし、それこそ何日も掛けて図書館に通い地域の歴史関係書を読みました。こういうのこそトレジャーを探す行為だし、重要だと思うんです。やはり見る人が「エモいな~」というものを探すのって、東屋一個申請する何十倍の時間と労力がかかります。

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こちら審査で上がってきた事例(既にPOIになっている)ですが、簡潔ながら非常にいい内容でした。やはり読んでいて「これは素晴らしい」というものを1つでも多く探す方が楽しいです。


最後に777個目のPOIは江戸時代末期の道標でした。崩し字が3つの面に書かれており、読みにくかったのですが知人に助けて貰って読み下すことが出来ました。ある意味、時間を掛けたという意味で象徴的なPOIだと思います。崩し字の解読に数日かかってます。また色々探しつつ、シリーズ「POI申請を愉しむ」でご紹介していきましょう。

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以上です。

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