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知ってるだけで感情をコントロールできるtips

今回は「マッキンゼーで学んだ感情コントロールの技術」という著書を読んで、学んだことや自分なりに解釈したことを共有させていただきます。

前回は「感情は問題解決能力があればコントロールできる」ことや、そのために必要な考え方等を共有させていただきました。

今回は「知っているだけで、感情をコントロールできるtips」というタイトルの通り、感情コントロールに影響する様々な知識・ヒントを共有します。

情動感染によって感情が移る

情動感染とは、「周りにいる人の感情が自分にも移る」ことです。

例えば、満員電車の中ではイライラしている人がいたり、ストレスを感じている人がいたり、、、ネガティブな感情が集まっています。

このような場所では、電車に乗る前よりも周りの人の感情に左右されてしまい、自分もネガティブになってしまいますよね。

そのため、今後はネガティブな感情が集まる場所は避けることを意識するだけで、イライラする機会が減ります。ポジティブな方ほどネガティブな感情をニュートラルに捉えることができるため(著者で述べられています)まずはネガティブを避けることから始めてみてはいかがでしょうか。

先入観によって感情のとらえ方が変わる

前提として人間関係を悪化させる一番の原因は「怒り」であり、これをコントロールする能力が重要になります。

「怒り」という感情は、先入観によって生み出されることがあり感情を乱すきっかけにもなります。

以下には、「先入観がどのようなものなのか」や、「先入観の構造を理解することで得られるメリット」を共有します。

結論から伝えると、先入観とはビリーフシステム(幼いころから身につけてきた考え方、価値基準)です。

例えば、親から「お金は大事に使いなさい」と伝えられた子供は、金銭問題が発生したときに人一倍「怒り、不安」を感じるなどです。

人は必ずビリーフシステムを持っており、それによって感情が良くも悪くも動きます。

この知識に加えて、重要なのが「自分及び周りにいる人のビリーフシステムを把握すること」です。

自分のビリーフシステムを把握することは言わずもがなです。

他人に何かを言われていらだった際に、「自分のビリーフシステムを批判又は反することを言われたからいらだってるのか」と客観的に捉えることができ感情をコントロールできます。

また、周りにいる人のビリーフシステムを日常生活の中で把握することで、周りの人の「怒り」を避けることができます。                   ぜひ実践してみてください。

相関関係と因果関係

一見感情コントロールと関係のないことだと思いますが、結構重要です。

というのも、仕事場や人間関係のトラブルは相関関係と因果関係をごちゃまぜにしてとらえることで起こるケースも多々あるためです。

前提として、相関関係とは「結果には関係しているが、それは複数の原因の中の一つでしかない」ものです。

また、因果関係とは「結果に直結している一つの原因であるもの」です。

例えば、「モテる」ことと「容姿が良い」ことは相関関係かもしれません。しかし、容姿は必ずしも「モテる」ことに直結するわけではありません。  「身長が高い」や「高収入」など様々な要因も影響してくるはずです。                 そのため「容姿が良い」は「モテる」と因果関係ではないと言えるのです。  

これを感情コントロールに紐づけると、

例えば、上司の機嫌が悪く、挨拶をしても返してくれなかったとします。  この際に相関関係と因果関係をごちゃまぜにしている方であれば、「自分のことが嫌いだから挨拶を返してくれないのか」ととらえてしまいます。    実際は上司の家庭でトラブルがあったことが原因だったしてもです。

「挨拶をしない」ことと「自分のことが嫌い」は相関関係ではあるかもしれませんが、因果関係ではないことが分かるかと思います。

このように相手の態度等を見て感情が動きそうな場合は、相関関係と因果関係を正しく認識してみることをお勧めします。

感情コントロール力を身につけるためには

次は具体的に感情をコントロールするために効果的な訓練を紹介します。

結論から言うと、「特に怒ったときに一泊おいて自問自答する」ことです。

脳には「前頭前野」という感情をコントロールするために必要な部分があります。これは良くも悪くも鍛えることで回路が強化されます。

例えば、怒りっぽい人がいたとします。このような人は「前頭前野」の回路をショートカットし、感情をそのまま表にだすことが多いと思います。

前頭前野を使わずに、感情をそのまま表に出す人は、前頭前野を使わない回路が強化されて感情コントロールがより難しくなります。

逆に、怒りを感じた際に、「今はなぜ怒りを感じたのか」と一泊おいて自問自答する人は、前頭前野を介するため感情をコントロールしやすくなります。また、この回路を強化することによってよりコントロール技術が向上すると著書には記載されています。

日常生活で怒りを感じた際は、ぜひこの記事を思い出して実践してみてください。

感情をコントロールするために重要なマインドセット

最後に仕事をする際に、感情をコントロールしやすくするマインドセットを紹介させていただきます。

楽観主義と楽天主義という二つの考え方です。

私はインターンの活動中に、問題を解決する努力は行っていたが、それが失敗に終わった際にとてつもなく落ち込んでしまいました。そのこともあり、失敗したことを改善する力も尽きていました。

この経験をした方も少なくないかと思います。ただ、感情をコントロールしより仕事で成果を出すためには、「楽観主義」が重要ということを学びました。

著書で紹介されている楽観主義の意味は、「物事の問題点や改善点を客観的に把握し、それに対してできるだけ対策をした上で、後の結果は天に任せるという考え方」です。

今思えば、このマインドセットで活動を行えばもっと楽に効率よく成果をだせたのかなと強く思います。

逆に注意(捨てるべき)すべきマインドセットは、楽天主義です。

この意味は、「他力本願極まりない考え方」です。楽観主義と大きく違う点は、自分でできる限りの努力をするか否かです。

楽天主義で仕事をやると、人間関係も仕事も上手くいかないでしょう。

上記の二つのマインドセットを良くも悪くも意識してみてはいかがでしょうか。

次回は、今回紹介しきれなかった感情コントロールに重要なtipsを紹介させていただきます。

今回もお読みいただきありがとうございました!



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