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吉澤嘉代子のアルバム曲紹介(箒星図鑑・東京絶景編)

吉澤嘉代子を聞こうよ記事第二弾です。
まず第一弾記事の曲を聞いて、興味を持った方向けです(狭すぎるターゲット)。
今回は現在リリースされているアルバム箒星図鑑・東京絶景の中から何曲かピックアップして紹介していきます。
多すぎてもアレなので、各アルバムから5曲、血を流しながら選びます。

[箒星図鑑]

・ストッキング
大人とこどもを対比させた歌詞は、なんとなくぼやけているようでリアルな寂しさを感じます。最後のストッキングを裂く場面は細かい心理描写等はせずに、それでも微妙なニュアンスやこれからを伝えていて文学性を感じるなぁと思いました。長々書いた通り歌詞も見事ですが、歌声に乗せた時の印象もやはりより一層素晴らしいものになっています。

・ブルーベリーシガレット
Aメロからがっつりレトロ感が出てます。歌詞の舞台も明記してないだけで昭和。不良に憧れる真面目な女生徒、大きめのメガネをしていてスカート丈は長め、夏休みのラジオ体操には毎日出ていたが運動は得意ではなく逆上がりが出来ない(全部妄想です)。サビには男声も入ることですごくノリの良い曲になっています。ライブとかで相当盛り上がりそうなイメージ。まだ吉澤嘉代子を聞いていない人にも聞いて欲しいけど、曲調が独特過ぎて中々薦めにくいタイプの曲です。

・なかよしグルーヴ
僕が吉澤嘉代子聞き始めの頃に、声のギャップに初めて驚いた曲。歌詞は女学生のドロドロしたもの。おそろいの入れ墨という表現は聞いてことがないのに妙にしっくりくると思いました。学校のように閉じたコミュニティの風刺って中々無いので新鮮な感じです。「桜の時~」から始まる一連のラップ部分は、しっかりラップしててすごいなと思いました。

・チョベリグ
昭和です。ボロい定食屋でラジオから流れていたら昭和にタイムスリップしたと勘違いするぐらい昭和。平成も終わりの時期にこんな曲が世に出ていたのかと驚愕しました。初見では昔の曲のカバーかなと思ったくらいです。聞いててしんどくないっていうのが個人的に好きな理由です。

・シーラカンス通り
序盤はミステリアスな雰囲気で歌っている印象ですが、後半になるにつれてどんどん本心を吐露しているような歌詞と歌い方になり引き込まれます。本作は幻の街のストリッパーという設定らしいですが、本当にそのストリッパーが歌っているんじゃないかという憑依っぷり。色んな意味でド迫力な曲なので、是非大音量で聞いてもらいたいです。


[東京絶景]

・ひゅー
結局ラーメンを食べる曲。とても可愛らしい印象です。思春期の恋って感じでとても初々しいというか、慣れてない感が出てます。実際思春期の恋がこんな感じなのかは分かりませんが、こうあって欲しいなと思う自分がいます。僕もライブでヒューヒュー言いたいです(そういう感じなのかはわからないけど)。

・手品
かわいく、ちょっぴりレトロなのがイチオシです。打楽器?の音がいっぱい聞こえるサビの盛り上がりがすごいです(小学生並の感想)。全体的に手拍子したくなるような感じで、スーパーとかで流れてると楽しいだろうなぁと思います。

・化粧落とし
歌詞のユニークさに注目。といっても大抵の曲がユニークなものなんですが、ルージュの伝言のくだりなどかなり抜きんでた印象です。コメディ色を出しつつしっかり失恋した心情を表してるなぁと思います。ドスの利いた声も聞けて幸せ…。

・ユキカ
これ、彼女の曲の中で一番普通の女の子目線で書かれているような気がするんですよね。それぐらいストレートというか、リアリティみたいなものがあると思います。曲としても魅力的で全編通して口ずさみたくなるメロディ。特に自分はBメロのテンポ感が好きです。音ゲーだったら絶対楽しい。

・東京絶景
東京とか都会をテーマにした歌って大抵がネガティブというか悪い所がフィーチャーされると思うんですが、この曲ではそんな悪い部分も全部ひっくるめて肯定しています。僕は地方在住で東京なんて数年に一度行くぐらいですが、歌詞も歌声も本当に美しく、「あぁ、美しいんだな」と納得してしまいました。

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