集中力を上げるヨガ「シャンバビ・ムドラ」
今日は集中力を上げるヨガをお教えします。
ヨガの基本中の基本であり、奥義です。
集中力はヨガだけではなく、勉強から仕事まであらゆることで大切ですね。
今回お教えするシャンバビ・ムドラを知っておくと、集中力が上がります。
「集中とは何か」ということがわかります。
シャンバビは、眉間に一点集中するという意味です。
ムドラは、ポーズという意味です。
つまり、シャンバビ・ムドラは「眉間に一点集中するポーズ」ということになります。
まず、集中とは何かということからお話します。
答えから言うと、集中とは視点の安定です。
『特定の箇所に視点を安定させ続けること』
それができれば、その箇所に集中できるのです。
視点を安定させて見つめ続けると、そこにどんどんと意識が集中していきます。
逆に集中力をなくす方法は、視点をあちらこちらに動かすこと。
そうすると、意識があちらこちらにそれてしまって集中が途切れます。
今回のヨガは、まさに眉間に視点を安定させるだけです。
それがあなたに集中力をもたらすのです。
一点に集中していくと、あらゆる次元の壁を超えて最終的に宇宙が消えてなくなるように見えます。
そのとき、人は宇宙意識と合一するわけですね。
ちなみに「あるヨギの自叙伝」というヨガの聖典にもシャンバビ・ムドラが出てきます。
あるヨギの自叙伝 第三十五章 339ページ
ラヒリ・マハサヤの筆跡(ヨガナンダの師スリ・ユクテスワのさらに上師)
「まぶたが全然またばきしないほど平静な状態に達した者は、シャンバビ・ムドラを完成した者である」
シャンバビ・ムドラとは。
ラヒリ・マハサヤも弟子たちに教えていた由緒正しい基本のヨガなのです。
シャンバビ・ムドラを完成した者は、最高の集中力を獲得します。
そのような人は宇宙意識との合一を達成する力を手にしたと言えるでしょう。
私もヨガの先生からシャンバビ・ムドラを教わっておりました。
このヨガをやればやるほどに集中力が上がっていることに気づきました。
集中の仕方がわかってきたのです。
過去を振り返ると、集中力がやけに出るときは視点が安定していたことに気づきました。
もし、皆さんが高い集中力を手に入れたら、勉強から仕事まで驚異的な力を発揮するようになるでしょう。
トップアスリートでさえも本当に調子の良いときに、ゾーン状態に入るといいます。
スローモーションに相手の動きが見える、などという現象が起きるといわれていますね。
それは「クワイエット・アイ(静視)」と呼ばれる視点が一点に集中しているときに起きる現象なのです。
このやり方さえわかれば集中力を高めていき、あらゆる分野で高いパフォーマンスを出せるようになります。
それでは、集中力が上がるヨガのやり方をお教えします。
シャンバビ・ムドラのやり方。
1 眉間を人差し指で強めに押してください。
眉間を意識できるようにするのです。意識できたら人差し指は離してもよいです。
2 両目をすこし上向きにして、眉間を見つめるようにします。
あくまでもさっき押したところを意識する感じで良いです。
3 眉間を見つめながら目を半眼にするか、つぶってください(白目にすこし近くなりますね)
4 眉間に意識を集中させ続けます。
この状態で眉間に視点(意識)を合わせ続けます。
最初は5分ぐらいこの瞑想をすればよいです。
徐々に時間を増やしていき、30分ぐらい続けられるようにしてください。
大切な要点は、視点(意識)を眉間からそらさないこと。
見つめ続けるように眉間を意識し続けるのです。
このヨガを毎日続けていくと、集中力が前より上がっていることに気づくでしょう。
私の先生曰く。
「悟りたければ眉間を見つめ続けること」
人は下を見ると、意識がどんどんと下がっていきます。
面白いことに上を見ていると意識がどんどんと上昇していきます。
これは霊的な次元でも同じなのです。
上向きに眉間を見つめることで、人は最高の高次意識に達することもできるのです。
実際に私もこのヨガを実践していく中で、経験してきました。
上を見つめれば天国が見えるというけれど、確かにそうなのです。
下を見つめれば地獄が見えるというけれど、確かにそれもそうでした。
文章でわかりづらい方はこの動画を見ると、シャンバビ・ムドラを学べます。
ちなみに英語ですが、よく見ていたらだいたいわかります。
https://www.youtube.com/watch?v=C_xsXnRd_uc