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遠慮の塊

中国にて、食事のマナーが物議を交わしているようですね。
もてなす側は、ようこそ沢山食べてくださいと言う事で客人に食べきれないほど沢山の料理を出すマナー、それに代わり客人は必ず料理を残す事でお腹いっぱいありがとうございますと料理を残すのがマナーになっていて、それがいわゆる廃棄物が増える要因になっているとの事。

何が言いたいかと言うと、日本にも同じ事が言えるのではないかと思ったからだ。

若かれし頃、居酒屋で働いていたのだが、お客さんが帰ってテーブルを片付けると、何かしらが少し残っているのだ。
団体のお客さんなんか、沢山食べ残しがある。

つまりである、皿に残ってる料理を誰か食べるであろう、だから自分は遠慮しようと言う心理と自分だけ多く食べるのはいやしいと思われるかもしれないから遠慮しとこうと言う心理が主な原因だと考える。

そこにあるのは、食べ残しではなく…
「遠慮の塊」だ‼︎
遠慮が遠慮を巻き込みそこには塊となった食べ物が残されているのだ。

中には、「残ってるじゃないか、まー若いんだから沢山食べろ」と進めて沢山注文して無理矢理食べさせる上司や取引先の方等がいますが、食べさせられる人は可哀想である。
そこには遠慮がないからだ。
「いや、もうお腹いっぱいっすよ…。」と言った所で「遠慮しなくていい」と遠慮してないのに?そう捉えてしまうのは何故だ?

遠慮というものは厄介だな。

そんなこんな思考がありまして、反射的に食事の席でずっと残ってる冷めきった料理を見つけるとすかさず…

「あっ‼︎遠慮の塊がぁ‼︎いただきま〜す‼︎」

と嫌みたっぷり叫び遠慮なく食べるのである。

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