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進路選択

進路相談室・丸山です。

今日は高校生の進路選択の話を少し。
まあ、いうまでもなく、少子化の影響と
大学の増加で間違いなく入試は楽になってるんですよね。

今の90年代くらいまでに受験をしてきた層からすると
びっくりするのではと。

私自身は85年が高3で、その年は浪人。
翌86年にどうにか大学に引っかかった感じ。
まあ、結果としてそれはそれでいい友達と出会ったし、
よかったのだけど、その話は今回置いときまして、
少なくとも第一志望ではなかったわけです。

大半が落ちる時代だから、とにかく「行き場がない」
というのも珍しくなかった。

今は逆。大学入試で、推薦や総合型(AO入試)はもちろん、
ある程度名前の通った大学の一般入試でもそこまでびっくりする倍率が
あるところの方が少ない(もちろん高い倍率の人気大学はありますが)。

とりあえず、いろいろな入試方法を考えていくと
志望大学に受かる可能性は昔とはくらべものにならないくらい
高くなっていると思います。

でも、と・・・
反対に今の受験生は大変だな、と思うことがあって、

まず、合格者が多いということは、
不合格になる可能性も少ないということ。
要は、受かって当たり前の時代になった。

大学もいくら定員割っていても、入学後の事を考えると、
最低限の学力ラインは守るでしょうから、
不合格者も出る。

しかし、自分たちの頃から少なくとも90年代の受験生は
落ちても珍しいことではなかったから、
周りも容認していた気がします(親は嫌な顔するけど(笑))

でも今は受かるのが当たり前。
落ちられないプレッシャーの方が、結構辛いのではないかと
思ったりします。
そしてこれ、延々と言われるんだろうな・・・「大学、誰でも受かった時代ですよね」
私ら「バブル世代」が「誰でもどこでも就職に困らなかった時代でしょ」といまだに言われ、
この後の「氷河期世代」が「大学入学も大変で、就職先がなくて何百受けても採用されなかった大変な時代だったんでしょ」といまだに言われ続けているように。

当時の話をすると、実際、選ばなければどこかに就職はできた時代でした。氷河期世代がどこにも受からない事に比べれば、幸せな世代だったでしょう。
しかし、やっぱり行きたかった企業はそれなりに厳しくて、
それまで「500人受けて1か2人の採用だった企業が今年は大量5人採用、10人採用になった」という話・・・確かに見かけ倍率は500分の1から100分の1になり、50分の1になったかもしれない。
でも違いますよね。1人採用が10人採用になろうが、499人落ちるか490人落ちるかなんて大差ないんです。でも「500分の1が50分の1になった、すげえ採用数!!」それが周りの人の見方。
そして、「えっ?就職まだ決まってないの?」と言われ続けたあの頃(笑)

話を戻して、今の受験生。
しっかり勉強すれば、進路を自由に選べて、どこでも行ける時代。
でもそれは「進路が決まらない?なんで?」と言われる時代でもあるということ。
落ちないためには、今までの人達以上に真剣に進学先の事をよく調べて、
対策打っていかないと、と思います。

高3になるとすぐ、進学先で奨学金を受けるための「予約採用」が始まります。そういうことも含めて、高2でも高1でも、早めに将来の進路、漠然とでもいいからやりたいこと(今やっていて楽しいことでもいい)はまとめておくといいですね。気になる大学があったらとりあえず実際に見に行くことを勧めます。
そこ基準で他の大学も比べる、場合によっては専門学校に行くもよし、一度就職するもよし。とにかく動いてみないと始まらないですからね。

受験生、昔とは違う大変さがありますが、
あっという間にもうすぐ学年進行。
しっかり自分の事を見つめ直してみてくださいね。

ホームページ: https://www.sinro-room.com

メール: sinro.maruyama@mbr.nifty.com

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