文章の癖と性格、というよりは性根の関係

ここ数日なんとなく文章が書きたくなってnoteに記事を書いて暇つぶしをしている。

あんまり文章を書くことが多くなかったために自分の文章の癖のようなものを意識することも必然的に多くなかった。また、今まで書いてきた文章は用途が定まった文章が多かった(レポート課題や読書感想文など)ために読み直したくもなかった。

最近書いている文章は自分の書きたいことを書いているためになんとなく読み直しても面白いと感じているため、読み直す気力も多少あり、その中で自分の文章にも癖というものがあるのだなということを強く感じたのでそこのことに関して記事を書いていこうと思う。

まず、ですます調の文章を書かないというのは一つの特徴だと思う。これに関しては卒業論文をつい先月まで書いていたのでアカデミックな書き方が顕在化したものだと思っている。それとは別に、ですます調よりもである調(でもない気もするが)の方が自分の気持ちをするする出していける気がする。なんというか、ですます調で書いている時というのは読者を意識してしまう感じがする。そういう時は見栄があるので自分の内面が出てこない。畢竟面白くない文章になる。

この自分の内面を出せない感覚は大学以降の対人コミュニケーションで非常に感じる機会の多かったものである。

高校時代の友人とであうと素直に内面を出せるような感覚があるのだが、大学以降の友人にはうまく出せない。

十中八九一年間の浪人がコミュニケーション能力に影響を与えたためだと考えている。腹を割って話したいのに腹を割れない、割り方が分からない。そんなこんななので友人はできても恋人は四年間でついぞできなかったというわけである。

話を戻して自分の文章の癖の話に行くが、散文的というか物を考えていないというか、文章のテーマがはっきりとしていない。noteの記事って一記事に流れがあって完結するのが理想的だが、自分の文章はそうはなっていない。とっ散らかってはなんとなくまとめっぽい文章で締めくくっている。

原因は文章の書き方のプロセスだと考えている。記事を書き始めるときに、最初にタイトルを考える。なんとなく書きたい方向性は決めているが最終地点は決めていない。さらに言えば最終地点が見えてきてもそれ以前の文章を直そうともしない。理由は簡単で面倒くさいから。

自分は基本的にものぐさなのでやりたいこと以外のことを頑張ることが非常に苦手(になってしまった)。

こうやって記事を書いているのも、一回記事を書いたら少しスキをもらえたので調子に乗ってまた書いてやるかーぐらいの気持ちでしかない。なので文章は書きたいが文章をきれいにするために直すところまではやりたくないのである。実にわがままな話である。

そして最後に、小説の影響というものを強く受けているなという印象があること。

詩的というか自分に酔っているというか、小説の登場人物がしゃべるときの一人称視点に近い書き方をしているかなと感じる。タイトルつけるときもわかりにくいタイトルをつけているし、他人から見たら鼻につきそうだなとも思う。

ただ、いいところも感じている。まず書いていて楽しい。言葉遊びではないが自分に酔うのと酒に酔うのは感覚的には近しい。自分の内面を表現するには自分に酔うか酒に酔うかしかないような確信がある。非常に気持ちよくなっているし、素の自分が出てきているような気がする。

これはたぶん今の自分が相当文字偏重の人間になってしまっているということを表しているのではないだろうか。現実を生きておらず文字という仮想空間の中でこそ生きているのではないだろうか。言語だけの人間になりたいかもしれない。

率直に言って僕と会話しても面白くないだろうなと思ってしまう。どうしても共通言語に頼ってしまうために新鮮さを感じられないはずだ。それが文字だとどうだろう。そんなのお構いなしに相手に気を遣わずに自己表現ができる。強烈な独り言。

独り言よりもいい点は記録に残る点だろうな。常々僕は人としゃべっている時よりも独り言の方が面白いだろうと思っていたのだが独り言は刹那的であるからもったいない気持ちがしていた。大した自己評価の高さである。

これはいわゆる「僕は社会から正当に評価されていない」とかいうやつであると思う。自分のことなのにふがいない限りである。大体において社会は正当に評価してくれていて、お前が社会の役に立てていないだけである。社会の歯車に私はなれていない。なれるのだろうか。ならなくちゃ。

このように自分の(せきららな)文章と向き合い考察するつもりで向き合うといろいろと見えてくるものがある。是非各々方のふがいなさや魅力的な部分を考察してみてほしい。国語の筆者の気持ちというやつを当ててやるといった気持ちでやるのだ。割と楽しい暇つぶしになる。

自己顕示欲が強いのでスキつけてって言う。臆面もなく言うのがコツ。




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