だからキミと明日も、明後日も
小学校を卒業して中学校に入学するまでのつかの間の休みのある日、僕宛に小さな箱が届いた。
ご入学おめでとうございます、という簡素な手紙と一緒に届けられたそれを開けてみるとドッジボールほどの大きさの卵がひとつ、たくさんの緩和剤と一緒に入れられていた。
「柳田 柚希様。この度はご入学おめでとうございます。ご入学に際しましてナビゲーションAIの卵を贈らせていただきます。ご入学されるまでに孵化させていただきますよう、よろしくお願いいたします」
恐る恐る卵に触れてみる。毎朝目玉焼き