2021年5月課題図書①
こんにちは。飲食店2店舗経営、個人事業主はるです!
今日は先日書いた課題図書を紹介したいと思います!
今月2021年の5月からスタートしましたが、今月はお店を休業にしてるのもあり、2冊課題図書として社員に提示しました。
今日はそのうちの1冊について。
初っ端を飾るのは、自分が社員になってもらった人に必ず読んでもらっている1冊です。
ですので今回読むのが2度目の人もいましたw
でもこの本は何度でも読んで欲しいし、自分も改めて読みたかったので選びました。
それがこちら。
『幸せな売場のつくり方』です。
著者は兼重日菜子さん。
有限会社ねぎらいカンパニー代表取締役社長。
元アパレル販売員、店長、トレーナーを経て、研修講師として独立。
現在は、職場や家庭に「ねぎらい」を広める活動をされており、全国各地で開催される「ねぎらいフォーラム」は、「思わず涙がこぼれるセミナー」として、各地で話題になっています。
自分がこの本と出合ったのは7年前の2014年。
開業して3年ほど経って、お店もようやく危地を脱して売上がグーーンと伸びてきていた頃でした。
当時読み続けていた飲食コンサルタントの河野祐治さんのブログで紹介されており、ポチりました。
結構有名な本のようなので皆さんご存知でしょうか?
当時自分は全く知らなかったのですが、読んでみて一瞬でこの本の虜になってしまいました。
超ざっくりな内容としては、
あるアパレルの売上不振店に販売指導員の“兼子”が現れ、店長やチーフ、その他スタッフやエリアマネージャーたちを巻き込んでお店を立て直していく
という話。実話を元に書かれています。
ざっくり過ぎですかねw?
もうちょい書くと、
チームワークもない、仕事が楽しくない、人が辞めていく、売れないのは周りのせい等々、「どう頑張っても売れないお店」を、まずは店長の意識を変えることで更にその他も巻き込み、「お客様を喜ばせ、ファンをつくることの出来るお店」に変えていく
お話です。
自分はこの本を繰り返し読んでいるのですが、冗談ではなく、読むたびに涙が出てきます。
本編は登場人物ごと(それぞれの立場ごと)の視点で章が分かれており、店長視点、チーフ視点、派遣社員視点、新人アルバイト視点、エリアマネージャー視点、デパートのディベロッパー視点、指導員“兼子”の視点とそれぞれの考え方や役割がとても分かり易く書かれていて非常に読みやすいです。
本当に勉強になる本で、ちょっといつも以上に長くなっちゃいそうなんですが、自分がこれは!と思ったポイントを紹介したいと思います。気になる項目だけでもチラ見して頂けたら幸いです。しかし以降ネタバレ要素満載です😅
①『お店の役割』とは
お店の役割ってなんでしょう?
本編では初っ端のプロローグでいきなりこれについて触れています。
答えをいきなり書くと、お店の役割とは
『毎日笑顔でお店をオープンさせ、お客様を喜ばせ、ファンをつくっていくこと』
です。
“兼子”は「お店の役割」をしっかり果たし続けることが結局「売上を上げる力」になると言っています。
全くもって同意です。
でもこれが難しい😵
ではどうすれば「お店の役割」をしっかり果たしていけるようになるのか?
その為に必要なことが②~⑥となります。
②『働く目的』って?
働く目的ってもちろん人それぞれ色んな答えがあると思いますが、この本では
働く目的を『売上げ』にしちゃダメだよ
と諭しています。
“兼子”が店長に対して掛ける言葉ですが
自分の理想のお店をつくるため。その為に働く。
と言っています。
この『働く目的』って、これだけで一個の題材に出来そうなくらい書きたいこと沢山あるので詳しくはまた別の機会に書こうと思いますが、自分は個人としては
働く目的=働くこと自体が目的
だと思っています。
ちょっと良く分かんないですかね?
要は働くことで楽しい上にお金も稼げて、働くこと自体が人生を充実させると思ってるから、働く目的は自分の人生を充実させることであり、自分の人生を充実させるのは働くことだってことですね。
余計良く分からなくなってしまいましたね・・・😅
すいません。ちょっと話が逸れました。
この本では店長に対して伝えている言葉なので、店長としての働く目的を売上という数字にもってくるのではなく、自分の理想の店をつくるというやりがいや楽しさの方にもっていきなさいと言っています。
じゃなきゃ店長なんてやってらんないよー
と。これも同感ですw
③『最高のチームをつくる』
最高のチーム、つくりたいですよねw
お店では数多くの問題が起こります。でも、本書にも書いてありますが、自分も起こる問題の中で人に対する問題さえ解決しちゃえば他は大したことないと思っています。
最高のチームさえ出来てしまえば、他で起こる問題なんて必ず解決出来ると思うんですね。
そして最高のチームをつくるためには、
とにかくチームを巻き込むことだと。
何でも言い合える空気を作り、自分がどうしたいかをしっかり話し、相手に期待していることを話し、相手がやりたいか確認し、具体的に落とし込む。
さらに“ねぎらいの言葉”を忘れないこと。
こうすることで、お互いがお互いに思いやりの気持ちをもち、それぞれが自分の仕事を楽しみ、やりがいを感じる最高のチームが出来ると言っています。
④『顧客の大切さ』
接客業をやる上での醍醐味であり、原動力となるのがまさにお客様との関わりなのではないでしょうか?
接客業に携わる方の仕事を続ける理由の多くは、お客様に『ありがとう』とか『楽しかった』とか、そういった感謝の言葉を掛けられることで社会的欲求や承認欲求が満たされ、自己肯定感が強まるところにあるのではないかと思います。
特に我々飲食店は目の前でお客様から直接、そしてリアルタイムで感謝の言葉を頂けるので非常に分かり易くやりがいに繋がり易いです。
本書はアパレルですが、とにかくまずは1人でも顧客を持つこと。
話はそれからだと、ベテラン派遣社員が新人アルバイトに対してアドバイスしています。
接客業における仕事のやりがいは、“自分に会いにわざわざ足を運んでくれるお客様の存在”、これなくしてはあり得ないと書いてあります。
ここでは省略しますが、本編では顧客づくりのちょっとしたテクニックなども紹介されていて、それも大変面白いので別の機会に紹介したいですね。
⑤『売上げを上げる方法』
これは①のお店の役割のところで書いちゃってますがもうちょい詳しく。
この本では売上げを上げる方法はたった一つだと言い切っています。
それは
お客様を喜ばせ、お店のファンをつくること。
商品がブレようとも、周りに競合店が出来ようとも、
『この店が好き!』って変わらずに通い続けてくれる、そういうファンを一人でも多く獲得すること。それが売上げを上げる唯一の方法だと。
そしてそれはお客様と直接関りをもつスタッフ一人ひとりにしか出来ない仕事だと言っています。
また、売上げとは
「幸せになってくれた人の数」
で決まると言っています。
売上げたければ、喜ばせるのが先、幸せにするのが先とも。
納得です。
⑥『自立したお店作り』
最終的にはこれが目標となります。
店長が目指すべき店のかたちを思い描き、チームを育て、店発信で自ら行動する
そんな自立したお店を作ることが、①のお店の役割を全うし続けていくために必要だと書かれています。
著者は、「自分で考え判断して行動を起こした、その上での結果でなければ、仕事の真のヨロコビは得られない!」と断言しています。
以上6点が自分がこの本を読んでこれは!と紹介したくなった部分です。
今回課題図書にすることで久々に自分でも読み返しましたが、やっぱり泣きましたw
なんで毎回泣けちゃうんだろう?と考えたんですが、多分接客業を志したときの原点を思い出させられ、そしてその原点が本当に大切なものなんだ、間違っていないんだと肯定され、さらに勇気づけられるからなんじゃないかと思いました。
今回もまたかなり長くなってしまいましたが、接客業をやられている方で、もしまだ読んでないという方がいらっしゃれば本当に本当にオススメです。
ではまた!
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