お父さんはミルクをあげたい!
今は完全に離乳をしてパクパクとごはんをいっぱい食べている1歳半の息子。
我が家は基本母乳でお母さんが疲れ切っている夜中や、あまりに泣くスパンが短い時にミルクを与える、といったような感じでした。
哺乳瓶で一生懸命ミルクを飲んでいる赤ちゃんを見るのは、他人の子でも可愛くて仕方ないものです。
自分の子ならどれほど可愛いんだろう!と期待に満ちていたのですが…
理想と現実が全然違うものだと打ちのめされました。
まず、準備からして超絶クッソ手間がかかると思いませんか?
我が家はキューブタイプのミルクです。
哺乳瓶にひとかけら、ふたかけら投入しましてお湯で溶き、適温に調節。
自分の手の甲で温度を確かめるのですが、全然わからないんですよ、熱いのか温くなりすぎているのか。多分今でもわからないです。
こんな作業を夜中の台所でやってる時なんかはもう半分気絶してる訳ですから、温度も分からない訳ですよ。
ですが、息子はお腹ペコリーヌだと泣いているんですよね、お母さんがあやしてくれますがそれでも空腹は満たされません。
待たせたな!哺乳瓶片手に半寝のお父さんが登場するのです。
コレが欲しかったんだよねぇと哺乳瓶を吸わせます。
「あのぉ…コレじゃないですねぇ…」
と言わんばかりに2秒で口を離してしまう息子。
もちろん元気に泣きながらです。
泣くほど空腹なのにこの後に及んで選り好みしている模様。
コレですよ!と僕はもう一度哺乳瓶を近づけるのですが、もう2秒と口をつけません。
それどころか不愉快なヤツだな君は!と言わんばかりに激化する泣きボーイ。
泣きたいのは我々の方なのですが、と思いつつ授乳準備をしてくれるお母さんと台所へ向かうお父さん。
すっかり目が覚めた親とお腹いっぱいになってスヤスヤの息子。
そんな仕打ちを受けてもやっぱり寝顔を見ると可愛くて許してしまうものです。
そうしてまた気づけば朝、1日が始まっていきます。
以前にも記事を書いたのですが、この先一生ぐっすり眠れないんだろうな、と絶望していたのもこの辺りの頃でしょうか。
この様な感じで
ミルクは飲みはするけど母乳の方が好きです!
という息子でしたので僕が憧れていた、片手に息子を抱き片手で哺乳瓶を支えてあげるイメージ上の出来る素敵パパの機会は少なかったです。
それでもミルクに食いつく時はあったのでその時は
可愛いなぁコイツ。いっぱい飲めよー。
とニコニコでした。
夜中でも、眠すぎてもそれでも僕は笑っていたんじゃないですかね。
完全に支離滅裂なのですが
ミルクあげたい!夜中頼むぜ〜。という気持ちと
お母さんもお父さんももう無理…1日だけでいいから朝までしっかり寝てくれ…
この2つが当時同時に存在していました。
完全に離乳して、夜もしっかり眠れるようになった今振り返ると
もう一度ミルクあげたい!腕の中でチュッチュする姿を見せてくれ!
という気持ちしか残っていません。
無い物ねだりになりますね。
夜中ミルクが復活したら勘弁勘弁、マジ勘弁。となるのでしょう。
子育てしている中で感じる辛さは、喉元過ぎればなんとやら。
お父さんは「今は」ミルクをあげたい!
というお話。
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