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お母さんには敵わないな

っていうお話。
過ごす時間がお父さんと桁違い、というのもあるのですがそれだけではありません。
息子が産まれてから始めての事ばかりで、常に新しい事を調べて実践して。
お父さんはその後追いばかりになっているな、と思うのです。

息子が我が家に初めて帰ってきた日、お父さんはウキウキしながら帰宅したのです。
出産の立ち合いの時以来、面会も出来ず黄疸が出て入院日数が延びて。
やっとの思いでカメラ越しではない実際の息子を見ることができるのです。
そんなもんウキウキになります。

しかし、帰宅したお父さんを迎えたのは息子を抱きながら泣いていたお母さんです。

ちゃんと育てられるかな。
と、不安になって泣いていたのです。
浮かれていた気持ちが吹っ飛びました。
その時から、自分に出来ることは何でもしよう。
そう思ったのです。

思ったのですが、やはりお母さんの後追いになってしまいます。
初めて離乳食に挑戦した時もお父さんと一緒に本を読んで、ネットで調べて。
お父さんも十倍がゆを作ったりしましたが、コレでいいのか?と不安になって。
結局仕事の兼ね合いでお母さん任せになってしまって。
今でも、息子のご飯はほとんどがお母さんの作ってくれているものです。

お父さんも休みの日に息子にご飯を作るのですが、毎日用意をするのは本当に大変だと思うのです。
栄養を考えて、食べやすいサイズ感で用意して、味付けも息子が食べるように、かつ濃すぎないように気をつけて。
毎日毎日3食ちゃんと用意して。
時には息子が食べない時もアレンジを加えて食べてくれるように工夫して。

お父さんは自分達のご飯を用意しますが、子どもの食事に対して大人の食事のなんと簡単な事か。
疲れている日は雑に済ませてしまっても文句を言われる事はありません。
味付けの機微は各々で解決できます。
時間がない時もインスタントに頼れるのです。

日中も息子の世話をしながら家事をこなすお母さんの何と頼れる事か。
好き放題遊んでワガママを言う息子の相手をしながら、掃除洗濯。
ご飯の用意をする時も息子は大人しくしてくれる時の方が珍しいとの事。

お父さんは、お母さんが息子を寝室で寝つかせてくれているときに家事をします。
邪魔の入らないお風呂掃除。
洗濯物を畳んでいる時も息子にぶち撒けられる事はありません。
ご飯を作るのも洗い物をするのも、目を離せない息子がいない状態なのです。

その上、毎日可能な限りお散歩に連れて行ってくれるのです。
寒空の中息子に付き合って1時間〜2時間。
敵わないな、と思うのです。

お父さんも仕事は大変ですが、周りの人間と意思疎通が可能ですし泣き喚いたりもしません。
時間には追われる事もありますが、常にイレギュラーを巻き起こす存在もありません。

どちらにも大変な事があると思うのです。
ですが、お母さんには敵わないな、と思います。

まだまだ自分を誇れる良いお父さんは遠いです。
意識高いお父さんには憧れていませんが、お母さんと息子に頼られるようなお父さんにならないと。
お母さんに「ちゃんとお父さんやっている」とは言えない気がするのです。

もっと頑張らないとな、と。
お母さんと遊んでいる息子を見て、そんな事を考えた。
っていうお話。

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