人類の99.9%が「好きな仕事」より「向いてる仕事」を選ぶべき理由

世の中には
好きなことを仕事にしたい。

という人がたくさんいます。

しかし、

これまで10以上の職業を経験し
現在は一人会社を経営している僕の

結論からいうと

ほとんどの人は
向いている仕事を選ぶべきです。


向いている仕事をやるべき理由

理由はいくつかありますが、

まず、向いてる仕事は
自分がそれほどがんばっていないのに
喜ばれたりします。


最初は
「なんか物足りないな、つまんないなぁ」と思っていても

人に喜ばれたり、
たすかったよ、ありがとう

といった言葉を予期せず掛けられることで

「あれ、この仕事なんかいいかも」と思い始めます。


そのうえ、

向いているため仕事の効率もよく、
結果的に給料や待遇も良くなる傾向にあります。


ときどき辛いことがあっても、
向いているがために仕事も早く片付き、

アフターファイブや休日で
リフレッシュする余裕も持てたり。


そうして心に余裕があると、
それまで何とも思っていなかった仕事に対して

新しい良さを発見したりすることもあります。


向いてる仕事をやると
→少ない努力で効率があがり
→心に余裕ができる
→がんばってないのに感謝されて
→その仕事の良さに気付くこともある


お金や待遇がある程度よければ、
仕事の良さや価値は
自分次第で見つけていける

ということです。

好きなことを仕事にするべきでない理由

好きなことで食べていきたい。
みんながそう思っているでしょう。

しかし、

好きだけど、大変だったとしたら?

好きだけど、休みもなかったとしたら?

好きだけど、給料も低かったとしたら?


好きだから夢中になれるけど、
気付いたらお金もないし、休みもない。

お金がないし、
仕事の後は疲れてクタクタだから休日も何もできない。

プライベートが全く充実しない。

楽しくない。


好きだけど、

あれ・・・好きなんだっけ?


こんな風にして、
好きだった仕事も
だんだんと嫌いになってしまい。

「ただ辛いだけの仕事」になってしまうんです。


「好き!」で一点突破できるかは職種による

それでも、好きという気持ちだけでやり切れる人も確かにいます。

しかしそれは職種によります。

たとえば、

営業やセールスなど、
良い成果をだせばそのまま給料に反映するような仕事です。


これは、能力次第でもありますが、
好きの一点突破でも

それなりにお金を稼ぐことができます。

そもそも、
売れなければ好きにもならないでしょうし。

で、お金があると、
それだけで心に余裕も出てきますし、

営業やセールスのチカラそのものは
身に付いているので、

「お金がなくなっても、また稼げばいいや」
と楽観的になることもできます。


しかし、

がんばっても給料が変わらないような職種の場合、


極端にいうと

仕事に対する「好き」の気持ちが、もしもなくなってしまったら


ただキツイ仕事を嫌々やっている


という現実だけが残るんです。


「向いている」も「好き」もそもそも分からない


ほとんどの人はこれです。

分からんのです。

なぜなら、この世のほとんどの仕事は
「体験したことがないこと」だからです。


事務や営業、運転、肉体労働など

大きく分ければ、体験したことがあるとも言えます。

しかし、

同じバスの運転でも、

都内のごちゃごちゃした道路を
冷や汗かきながら運転することもあれば、

眠い目をコスりながら、
ひたすら長距離を走り続ける運転もあります。


営業だって、相手が法人なのか、一般のお客さんなのか
若い人なのか、高齢者なのか。


やってみないと分からない大変さや、
良さがあります。


そしてぼくも、

そもそも自分が経営者になるなんて、
生まれてから30年以上、考えたこともありませんでした。


どんな仕事をやっても、
「使えない」
「要領わるい」
「いつまでも学生気分でいるな」

などなど、

他に筆舌に尽くしがたいほどの罵声を
たくさん頂いてきました…笑


自分に向いている仕事なんてない。
そう思っていました。

ひとりで何度も落ち込みました。


それでも今にして思えば、
アレは向いてたかも

と思う仕事はありますし、


40歳を過ぎた今にして、
やったことないけど、これはたぶん向いてるだろうな。
と思う仕事もあります。


だからそもそも
未経験なことの方が多い段階で

向いていること、好きなことなんて
分からんのです。

分からないからこそ、

これが向いてる、向いてない
好き、嫌いと
初めから決めつけてしまうことで、


人生の選択が驚くほど
狭くなってしまいます。


「闇」を知っても好きでいられるか?

それでも「好き」で仕事を決めるなら

「好き」で決めるとき、
その「好き」は果たして

拷問のように強制的にやらされても
好きのままでいられるか?


と考えてみて欲しいです。


とんこつラーメンが大好き。

なら毎日ラーメンと向き合えるか。

毎日毎日、

それを生業として向き合えるか。


おじいちゃん、おばあちゃんが好き、
それだけでも介護の仕事の素養はあると言えます。

しかし、
気に入らないとブチギレて罵声を浴びせてきたり、

もっというとぶん殴ってきたり、唾を吐きかけてきたり、

そんなジイバアでも好きでいられるかどうか。


そういう闇を知っても、その仕事を好きでいられるかどうか。


反面、お金のために、生活のためにその仕事を選ぶという人は、

するっとこれを乗り越えたりします。


「生きていくために選ぶ仕事」というのは、
ある意味で向き不向きは関係ありません。


こんな風に、

向き不向きとは関係なく、それをやる以外に道はない
という世界線で生きることも、

余計なことを考えずにすむ分、
悪くない選択肢だと思います。


まとめると

好きな仕事は「好き」がなくなると辛いです。

向いてる仕事は、あとから好きになれることがあります。

好きも、向いてるも、ほとんどの人は分からない。

大事なことは、
目の前にある仕事の向き不向きを考えるまえに

どうしたらそれができるようになるか?

それを考えてみることです。

思った以上に
できるようになる道があるものです。

その道の見つけ方は、
またの機会にということで。

それでは、

ご覧いただきありがとうございます。
(*^^*)


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