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外来看護師のひとりごと31 診察室の中でこんな処置をしてます

みなさんこんにちは。
紅里です。

今日は外科の診察室で行えるちょっとした処置について綴らせていただきます。

まず抜糸抜鈎(ばっこう)ですね。
手術を終えて、初めて外来受診するときに、糸やステープラーが残っている場合はその時に抜いてしまいます。
ステープラーとはホッチキスのことですね。

抜糸には鑷子(せっし)と抜糸剪刀(ばっしせんとう)が必要で、鑷子で糸を軽く引っ張って結び目の下で切り、そのまま糸を取り除きます。
ちなみに抜糸剪刀は「ばっしんせん」とか「きょく」と呼んでいます。

抜鈎は抜鈎器を使います。ステープラーの真ん中のところに抜鈎器を入れてステープラーを谷折りにするイメージです。すると両サイドが浮かび上がって皮膚から外れます。

ちょっと血がにじむこともありますが、それまで突っ張ったりちくちくしたりしていたわけですから、違和感がなくなり爽快ですよ。

プンク
ドイツ語の「Punktion」からきている言葉で穿刺を意味します。
体液がたまってそれを取り除くために太い針を刺して吸引することです。
針を刺すときは、術後の傷はあまり痛みを感じないのですが、関節などは痛みを伴います。

肛門鏡
言わずと知れた肛門を観察する検査です。
患者には左側臥位になって膝を胸に寄せて丸くなっていただきます。
そこに、ゼリーをつけた肛門鏡を差し込みます。
痛みはゼリーが塗ってありますので感じませんが不快感はあります。

洗浄、縫合
傷が汚れている場合は生理食塩水などでよく洗います。
その後縫合が必要ならば縫合します。
持針器、針、糸、局所麻酔、鑷子、抜糸剪刀が必要です。
まず、同意書を取得します。
局所麻酔を使う前に、歯医者などで気分が悪くなったことがないか確認します。
消毒し局所麻酔をします。
持針器で針を持ち、丁寧に縫っていきます。
糸を切って終了です。
傷が隠れる大きさの絆創膏をはります。

胃瘻、腸瘻交換
本来は透視室でガイドワイヤーを使って交換しますが、長い間入っている患者はすでに道筋ができており、診察室で交換することができます。

外科の診察室で行う検査はこれくらいでしょうか。

外科の検査はこれ以外に胸水穿刺、腹水穿刺、細胞診、組織診などいろいろありますが、一定の時間がかかるため処置室で行う検査になります。

これらについてはまた近々綴らせていただこうと思います。

いかがでしたか?

では今日はこれで失礼します。

また読んでいただけると嬉しいです。

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