あそぼうよ【ホラー小説・1万文字程度】#創作大賞2024
わたしには、エミちゃんという友だちがいました。その子を含めて、わたしたちは五、六人で、中学二年の夏休みにわたしの家に集まって、順番にこわい話をすることになりました。
言い出したのはサキちゃんで、わたしはほかの子といっしょに、いいねいいねと言ってた気がします。けれどいざ話してみると、ぜんぜんみんな怖く話せなくて、とちゅうで変な顔してふざけ始めたり、突然大きな声で、ばあ! ……なんて言って笑ったりしていました。
けれどエミちゃんは違いました。みんなと話しているときも、笑