ルビコン川の濁り7~アクティブ投資の時代が再び来るのではないだろうか~

こんにちは。投げ銭用に有料記事にしてますが全部読めます。

世間一般の方からすれば、アクティブ投資を標榜するファンドは高コストで儲からない、パッシブ投資は低コストで長期積み立てしていれば儲かる、というイメージが強いのではないでしょうか。

本当にそうなのか、というのが今回のお話。

確かに多くのアクティブファンドはベンチマークと比べて儲かっていません。理由はいくつかあります。いわゆるサラリーマンファンドマネジャーはBM(ベンチマーク)に大きく負けてしまうことで社内的に怒られが発生することを嫌っています。なので、BMに業種ウェイトを合わせて「この業種の中ではどの会社を買おうかな」、とか「言い訳しやすい投資をしよう」と考えることで結局多くのアクティブファンドはパッシブファンドに負けています。

一方、パッシブファンドは日経平均やTOPIXなどの指数に価格が連動するように機械的な売買が行われており、個別具体的な企業分析のコストなどがかかりません。そして、(当たり前ですが)指数の高い割合を構成する企業に大きく投資をしていることが肝です。要するに市場が高く評価している企業の株に投資している。これがパッシブ投資の儲けの源泉です。

先ほど「市場が高く評価している」と書きましたが誰が評価しているのでしょうか?そう、それは(個人投資家も含めた)アクティブ投資を行う人々です。実はパッシブ投資家はアクティブ投資のリサーチコストにただ乗りしているのです。ここに危うさがあります。

昨今、アクティブ投資のパイ(受託資産)は減少傾向にあります。つまり真面目に企業分析を行う機関投資家が減っているという見方ができる。つまりリサーチ機能が実は衰えている、のではないか。となるとパッシブ投資って、、


実は他にも懸念点があります。パッシブ投資そのものが株価を動かしている側面です。パッシブファンドが買われれば買われるほど指数構成銘柄の株式がたくさん買われます。当然指数の構成比が高い会社の株価は上昇しやすくなります。するとますますパッシブ投資が評価されます。そしてまた指数構成銘柄が買われて、、、

だからこそパッシブ投資がはやる→指数構成銘柄上位が評価される→パッシブ投資が評価されてまたパッシブ投資に資金集中が起こる。こういった循環が起きています。ある意味でバブルが起きているといえます。この対策として優良なアクティブファンドを買うべきなのか?部分的にはイエスです。

かく言う私も、モーニングスターのサイトを巡回し優良なファンドを探しています。

ただ、アクティブファンドはパフォーマンスがゴミなもの、コストは高いけどパフォーマンスはいいもの、玉石混交です。あまり投資初心者にはお勧めできないのも事実です。

それでも挑戦したい方は1:過去のパフォーマンス(10年以上)が良好、2:ファンドマネージャーの顔が見える、3:急激な資金の流入出がないことを条件に探してみるとよいでしょう。


それでは。

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