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豊かな不平等か、貧しい平等か

富は多い所から少ない所に流れる社会

グレートジャーニーを制覇した関野吉晴さんから聞いた話だが、アマゾンの先住民の中で生活していたときに、パンツを3枚持参しているのを知った人から、「3枚も持っているなら1枚俺にくれ」と言われたとのこと。彼らは、狩りをして得た獲物は村人全員に分ける。一人では狩りはできないからだ。物を沢山持っている人は、持っていない人に与える。有限である富は、多い所から少ない所に流れる。その代わり、富が分散されるので、集約的に使えないので、社会は発展しない。同じような生活が繰り返されていく。彼らは、明日のことは考えない。

富は多い所に集まる社会

現代の資本主義社会は、富は富を生む構造で、雪だるま式に富が増えて行き、多い所に集まる。基本的には不平等社会であり、税金により再配分する仕組みにより不平等を微調整する。富が集約化されるので、社会は発展する。人々が成長を考える社会である。その結果、貧しい人たちも、相対的に貧困のまま豊かになる。それでも、貧しさの感情は、隣人に比べての感情なので、不幸せな気持ちは続くことになる。

どちらが良いだろう

はて、豊かな不平等社会か、貧しい平等社会か。それを決定するものは何だろう。どちらが人類が滅びない制度なのか、発展する社会と停滞する社会では、どちらが良いか。それとも、明日のことは考えない今日だけの幸せが良いのか。今日は不幸せでも明日に希望を持つ社会が良いのか。


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