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だんご三兄弟の長男は?

「だんご三兄弟」を聴いていた子どもが「長男は一番下だ」と言う。一番最初に生まれたのだから串の一番下のはずだということである。

いちばん上は 長男 🎵
いちばん下は 三男 🎵

あいだに次男がいるといったような歌詞である。子どもは、長男が最初に串にささるのだから、いちばん下だと言う。なるほどな、と思う。

だんご三兄弟の歌を聴いて、高校時代のエピソードを思い出した。

高校の地理の授業で、環礁の形成過程を習った。環礁のでき方は、チャールズ・ダーウィンの火山島沈降説により説明できると考えられていて、授業でも、①火山島→②火山島の周囲にサンゴ礁形成→③火山島の沈降→④環礁(環状の礁と中央の礁湖)の順に進行すると教わったが、先生から「今これらの①~④のサンゴ礁があるとして、どれが一番古いと思うか」との質問があった。

④環礁が一番古いのだが、①火山島と答える生徒もいた。時系列に並べると①火山島が最初なので、一番古いと勘違いしたらしいが、環礁の形成過程を人間に例えれば、④環礁が一番年を取っている老人に当たるので、一番古いことになる。彼は、環礁が「一番年を取っているから」の一言で、はっと理解した。だんご三兄弟からこんな高校時代の授業を思い出した。

串だんごは、上から長男、次男、三男と思いたくなるのは、人間の心情なのだろうが、長男、次男、三男の順番に串にささっていくのであるから、上から三男、次男、長男になるはずである。

いちばん上は 三男 🎵
いちばん下は 長男 🎵
あいだにいるのは 次男 🎵

あくまで理屈っぽい話として、笑い流していただきたい。





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