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母の短歌 硝子戸の中の陽だまりを分かち合い

 硝子戸の中の陽だまりを分かち合い
 夫とくつろぐ日の多くなり

父が退職して、柏市加賀に引っ越した。新しい家には小さな庭があり、温かい日差しが障子越しに室内に降り注いだ。

母は、郷土短歌会という館山一子を創設者に仰ぐ同人誌に入り、短歌を作るようになった。その頃は、夫婦で過ごす一日も長閑に感じたのだろう。転居してまもない頃のことを歌ったものである。父が、母のこの歌を短冊に書いて部屋に飾った。

父の筆になる母の短歌


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