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WWEサンダードーム！ withコロナ時代の最先端プロレス観戦

加賀邑津輔

なんと今朝、アメリカでプロレスを観戦してきました。無料で！

朝5時半に起きて髪をセットしてフランクフルト茹でて焼いてそのままフロリダ州オーランドのアムウェイセンターにダイブです。

はい、ということでアメリカ最大のプロレス団体WWEがこの苦境の中、作り上げたのがLEDボードに観客を映し出す巨大アリーナ「WWEサンダードーム」です。

今回そのサンダードームをPPV「PAYBACK」の観戦で体験できたので、詳細をレポートしようかと思います。

WWEはロックダウン後もずっとNXTの練習場だったパフォーマンスセンターを使って無観客で試合をして番組を放送し続けてたんですが、外出規制があるのに視聴率が振るわないしライバル団体のAEWに負けてるってんでWWE上層部は以下のように考えたそうな。

1.やっぱ観客がわーきゃー言って観るのがプロレス。観客はプロレスの一部！

2.スケール感がないわ。

１に関してはやっぱプロレスは生観戦するライブ感があって観客とリング上のレスラーの掛け合いも特にWWEなんかは大事な要素になってますからね。観客いなくてもテレビの向こうを意識してパフォーマンスしてるしできる！って人もいるけど、テレビの向こうの観客も現地の観客の声って雰囲気ものとして大事なんですよね。

２に関しては「ほんまかいなw」って思ったけど実際のサンダードームでバンバン花火とパイロが上がるのを観ると「あーやっぱこれがWWE！アメリカのエンタメだわ！」って納得しました。しかも観客が映るLEDも状況に応じて演出用のCGになるし客がいたら置けない場所からもパイロが上がるしド派手になりました。

ところで私、3月の時点でWWEのTwitterにこんなリプライを送ってます。

まあiPadだと小さいんでしょうけど、ほぼ私の指示通りに作られた、私こそサンダードームの発案者と言っても過言ではないでしょう！

ところが、WWEさんは発案者を招待するってことを忘れているようで（うっかりさんだなぁ）今回のPPVまでサンダードームを体験できませんでした。

大体、放送の2日前くらいにWWEの公式Twitterアカウントでこういう告知がされます。

そしたらもう恐ろしいことに「早い者勝ち」ですw 名前とメアド入力して、次に同意事項に同意してフルネーム入力してロボットじゃありませんパネルクイズやって…

いや、抽選にして…。無料だから仕方ないか…。

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何度となく（ってほどでもないけど）この画面を見せられました。

実際、サンダードームの観客キャパが分からないのですが、告知されて数分で締め切られるイメージです。ちなみに日本時間で0時あたりに告知されてる気がします。

で、先日、寝る前にダラダラとTwitter見てたらちょうどPaybackのサンダードーム告知が来まして、ハワワワってなりながら入力した結果

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成功するとこの画面が出ます！I got it！

そうすると登録したメールアドレスにこんなのが来ます。

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これのCALL TIMEっていうのが「この時間になったら入れるよ」っていう時間で東部標準時なので日本時間でいうと朝７時半です。

で、その上に実は怖いことが書いてあるんですが「first-come,first-served basis until seats fill up」と。満席になるまで先着順。

また早い者勝ちかよ！

これ映画の試写会とかと同じで当日になって用事ができたり寝てたりトラブったりで接続できない人がいる可能性があるからどうしてもある程度多めに当選するんでしょうね。そのバッファがどの程度なのかキャパもわからないし分からないことだらけですw

まぁ無料ですからね…。

で、Twitterを検索してみるとやっぱり当選したけど入れなかった！なんてのを観て不安になりました。

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当日になると（日本時間にして２時w）こういうメールが来てるはずです。「this link」ってところをクリックするとjoinできるはずなんですが「 It is valid one time only and can only be clicked on once.」ってのが怖いんですよね。「１回だけ有効だから１回しかクリックすんなよ」っていう。

ここで疑問なのがCALL TIMEというのは本来「この時間から開場、入場できます」だと思うけどリアルな会場の感覚で言うとみんな開場前に並ぶじゃないですか。前述の当日入れなかった人、つまり先着に漏れた人は並ぶのが遅かったのか？と。では何分まえからが妥当なのか？３０分も前だと逆に準備されてないのではないか？と。

悶々と不安を抱きながらも前日のうちに遠足よろしくお菓子などを買いまくります。だって夜じゃなくて月曜の朝ですからね。飲み物はコーヒー、炭酸、お茶、食べ物は甘いものも塩辛いものもどっちが欲しくなってもいいように。

始まってから離席すると接続切られる可能性あるので座って動かなくていいようなセッティングを考えます。最初のメールとかサイトの注意事項にあるんですが、服はなるべくWWEのグッズで政治的主張をするようなメッセージ出さないとかもあるけど飲食物のラベルとかもよくないらしいので、前に買ったアレクサのボトルカバー使うチャンスきたー！ってことでボトルカバー付けれるペットボトルを選び、アメリカ観戦の時にゲットしたバケツみたいな大きさのレッスルマニアアニバーサリーカップにタップタプのアイスコーヒーを用意したり。

２時間も前に起きて準備してたわけですが結局答えが出ないまま１０分前に意を決してクリックしてみました。

満席。うーん。SmackDownでもなければRAWでもなくたしかにPAYBACKと書かれた画面でこの表示…。やってしまった？

現地でも思ったけどアメリカ人意外と律儀に早い時間から行列して開場待ちするんですよねー。Twitter検索してみたら「入れたぜー！」みたいなツイートいっぱいあって結構早い時間からアクセスできるっぽい。

気分的には会場の前にいるのにセキュリティに止められてる気分ですw

別のPCでWWE Network開いてたんですがRトゥルースのクイズショーみたいのやってて陽気なトゥルースに若干イライラ…。正直、こっちは５時半に起きてるマンデーモーニング気分なのであのテンションきついw

そうこうするうちに事前番組であるKickOffの放送が始まりました。で、諦め悪く何度も再読み込みしたり、ウインドウを閉じて「１回きり」のリンクをクリックしてみたりを繰り返してたら違う画面が出ました。

が、この画面から何も変わらず。なんか他にもこの画面で放置してる人がいるっぽいので放置しときました。そもそもChromeのカメラとマイクは有効なのか不安だし、まずそれをテストさせてくれよWWEとか思いつつ。

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はい、変わりました！３０分くらい経ってたかもw

深呼吸してhereをクリックするとマイク使用の許可をしてくださいって出て、許可。カメラ使用の許可をしてくださいって出て、許可。なるほど、この段階でようやくこれをするのね。ってやると…

はい！放送中の画面の左下に自分が映ります！これで晴れてThunderdomeに着席したということです。気づいたらKickoffでの試合始まってるし！うわ！この客席のどれかに映ってるのかな！？

ここでひとつ思ったのは「自分がどこにいるかくらい教えて」っていうw

もしかしたら映ってないのかもしれないw

現地でスイッチングしてるっぽいので数えきれない画面の中から「コイツだ！」ってのをピックアップしたり「コイツあかん！」って人を弾いたりしてると思うので接続できたからといって映ってるとは限らないと思うんですよね。

だから本来あるべきなのは俺が提唱したFaceTime方式の双方向接続なんですよ。現状は放送されてる映像に自分が合成されたものが見えてるんだけど、本来は自分の座席からの眺めが見えるべきだと思うんですよねー。だって放送の画面は別画面で見れるし…。

ところがWWE Networkの方の映像はかなり遅れてます。10秒以上差があるような。

もうひとつ後でわかるけど、考えてみれば当たり前なんですが会場のLEDに映る自分もタイムラグがあるし、それを観るのもまたタイムラグがあるというw

そう、実は後で俺は自分の姿を放送の画面で観れましたw 映ったぜイエーイ！

でも、その前にThunderdomeのストリーミングとWWE Networkのストリーミングはかなり違うんでしょうね。かなり映像が不安定です。そりゃ何千人…もいるのかわかんないけど、その人たちそれぞれに双方向で接続するって今のところ世界最大規模のオンライン会議じゃね？みたいなことですし。

女子タッグ王座戦あたりで映像が固まっては飛び固まっては飛び、音声も飛び飛びでなんならアナウンスで「今…ストリーミングが…不…安定」みたいに言ってきてどうやら向こう側で再起動したっぽい。

結果、なんとか観れる程度には戻りました。

ちなみに時々アナウンスで「もうすぐCMが終わるから歓声よろしく！」みたいなことを言ってきます。「セスにブーイングしよう！」とかw

そして

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キース・リーvsオートン戦で自分が見切れてることに気づきました！上の画像は後でキャプチャしたものですがオートンの頭の上の上にしっかりいます！これでやっとサンダードームにいるって実感できました。

一説によると現地スタッフは「こいつは活きがいい！」みたいな魚屋の目利きみたいな感覚で客を選んで優先的に放送に映るところに持ってくるらしいんですね。そりゃ放送する側からしたらリアクション大きい人が映ってくれる方が意味がありますから。これはリアルの有観客ではできないことですね。主催者の意思で客の座席が勝手に入れ替わるというw

そんなわけで俺はストリーミングがカックカクな女子タッグ戦でもなんならCM中でも動いたりリアクション派手に取ってたんですが、その甲斐があったんでしょうか、関係なかったんでしょうかw

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ミステリオvsセスのタッグ戦ではさらに前に映ってました！これリアルだったらおいくらくらいの席なんでしょうかw

で、気づいたけど画面で観る自分のリアクションが数秒間ラグがあるんですね。これ、現地のリアクションが数秒ズレてたら試合してるスパスタの方も逆になんかおかしな感じしちゃうんじゃないかって気になりますw

会場の出来事→観客のリアクション→会場に映る観客→放送で見る映像ってそれぞれラグがありそうですからね。どうなってんだろ。今のネットの技術でこれをクリアするのは難しい気がする。

さて、今回のメイン戦はヒールターンしたレインズが何をするか楽しみだったんですが、その前にもド派手なことが起きて最高でした。

が、なんとメイン戦の序盤で映像が完全に止まりました。でもWWE Networkの映像を見た感じ、他の人は観れてるっぽい。

ということで一か八かで一回切って、もう一回入り直した結果、入れることは入れました。でも、俺がいた辺りにはもう映ってませんね。その後は最後まで放送の映像を見る限りは見当たりません。どっかにいるかもだけど。

こういうこともあるからある程度のリザーブはあると思うんですよね。

接続できるできない、映る映らない、それぞれまあ運次第ですかね。

ちなみに同じ人が映ってるモニターがあったりしますね。

結構映像と音の質も酷いです。

なんでサンダードーム早い者勝ちとはいえ無料なんだろと思ってたけど、こういうところでしょう。

つまり、まだ試用期間なんじゃないかなと。今のアムウェイセンターも期限つきで借りてるようですし、今ある技術的問題を解決するのか、あるいは普通に元の有観客式に戻れるのか。

ただ、これだけ難関があったりトラブルがあったりしてもとりあえずはWWE Networkも同時に開いておけば普通に見ることもできるし、無料でユニバースの一員になれると思えば楽しい体験だと思います。

日本にいながらにしてWWEの会場にいるなんて体験ができるとは思いませんでしたから。

あ、でももう一度、たっぷり言わせていただきます。

発案者は…オレです！

たっぷり！

できることなら自分の映ってる画面位置を知れるといいし（映してないリザーブ枠だとしてもそれならそれで映れるようがんばるしw）、自分の座席からの映像になるといいんじゃないかなーとも思いますが。よけいに回線パンクしちゃうか…。

え？そんなに自分探ししてモラトリアムかって？試合見てるのかって？

見てるし、やっぱ自分がいる会場は自分が気になるもんですし

最終的にはJスポーツで字幕付きで観ればよかろうなのだ！

しかし早起きして部屋で一人わーわー応援するのは色々しんどさもありますw

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