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良い子のみんなプロメッサは守ろうな!

この話はね、もうやっちゃった本人がケジメつけたんだから外野がこれ以上言うことはないよね、みんな大人ならわかるよねって思ったけど、そうでもなさそうだし、ハラワタ煮え繰り返るようなツイートを見たので書いた駄文です。

毎度毎度厄介オタクについてばっかり書いてて厄介オタクウォッチャーのnoteみたいになってるけど実際厄介オタクウォッチャー的なところがあるので否めない。我も厄介オタクウォッチャーなり!という奇特な方は読んでってください。

■10.24所沢グータッチ事件

蒸し返すのもバカバカしい話ではあるのですが、ことの発端は10月24日に所沢であった新日本の試合会場で勝利して退場する内藤選手が花道横にいた少年とグータッチをしちゃったことにあります。

少年は嬉しかったでしょう。親御さんや友人も喜んでいるツイートがありました。

んが!

今はコロナ禍の下、様々な感染症対策を施した制限下での興行です。

(これ、荒れるやつやで…)

と、思いつつ水を差すのもなー、てかあっちもこっちも空気読みなよーと思いましたが瞬く間に賛否両論が起こって軽い炎上みたいになりました。

そして翌日25日、内藤選手はバックステージでこの一件を謝罪。少年には「コロナが収まった時、堂々とグータッチしようぜプロメッサ約束だぜ!」と粋なコメントを出しておられます。全文は以下のサイトにあるのでどうぞ。

ちなみに新日本プロレスは会社として今のとこ一般にはコメント出してないっぽいですね。23日付で代表取締役社長が交代しているのと関係しているのか、というか交代そうそう面倒なこと起きて大変だなって感じですが。あとメイ社長は代表取締役社長兼CEOだったけど大張新社長はCEOではないんですね。CEOってアメリカ的な概念だから日本寄りになったのかなw

■グータッチはそんな目くじら立てることなのか

さてグータッチ事件に話を戻しますが、これについてTwitterでは予想通り賛否両論。そりゃ世間でのコロナ対策だって賛否両論ですからね。マスクは意味がないって人もいるわけですし。

まーそれ自体は別に気にしなかったんですが、Twitterなんてみんな好きなこと書けばいいだけですし。ところが冒頭にあるハラワタ煮えくり返ったツイートというのはですね、ある人が「グータッチはだめでしょ」的なことを書いたツイートにリプや引用RTで「害悪ファン」と罵ってたんですね。

だからさぁ、SNSで石投げ誹謗中傷はあかんってプロレス界の情報見てたらわかってるはずだよね?

やってる本人は正義気取りだから気づかないし、それがこの石投げのタチの悪いとこなのですが。

そもそもプロレスなんてベビーのファンもいてヒールのファンもいて、リング上で代理戦争?が起きてるわけだけど会場で敵方のグッズ着けてる人にツバ吐いたら警察のお世話になりますよね?SNSなら大丈夫だと思ってるの?こうして石投げ返すことになってる俺が言うことではないのですが、前回の記事でも書いてるようにジャンルや作品や新日本プロレスというものを興すも滅ぼすも半分はファンの有り様なんですよ。

まあそれを罵ってる人に言ったら多分「だから俺が害悪を排除してる」と胸を張って言うんでしょう。

というわけで、「スルーするのが大人」なんて柄にもないことを考えたことを自省しまして「大人として」何がダメなのかを書きましょうかね。大きなお世話なことなんだけどね。

まず最初に「グータッチはそんなにダメなのか、咎めるほどのことか」を書きますが、

ダメです。

圧倒的にダメです。

断固としてダメです。

でも俺は子供を責めないし、責められない。親御さんの責任はちょっとあると思う。でも内藤さん自身が言ってるように悪いのは内藤さんだと思います。そして最終的に何かあった時に責を負うのは株式会社新日本プロレスとその代表だと思います。

これだけ長い間、感染症の話が続いているのにいまだに理解できてないお花畑なツイートもたくさん見受けられますが、自分ですっころんで頭打って死ぬのとは違うんですよ、感染症って。コロナにかかった自分がきつい、で終わらないんですよ。

飲み屋で友達から感染したら、お店と従業員とその家族と友人と〜って延々迷惑を拡大させるんですよ。

見えないからって油断して「かかったらかかったでしゃあないしw」みたいな姿勢でいる人、なんのためにチケット半券に個人情報書かされてると思ってるんですかね?ある人の感染が判明したら、その情報から周囲の座席の人を追うことになるし最悪会場に来た人全てに連絡とってその人たちの家庭、職場、行ったお店エトセトラエトセトラを調査することになるんですよ。その労苦がわからないとしたらちょっと常識なさすぎませんか?

■株式会社としてのCSR

CSR。なにやら賢っぽい単語ですがCorporate Social Responsibility(企業の社会的責任)ってもので、企業には倫理的観点から自主的に社会貢献する責任があるよって話です。義務とかではないですが「そういう目で見られる」って話。

そもそも「そんなに気にするほどのことか?」って言ってる人は、コロナ以降に観戦に行ってないんじゃないだろうか。

行ってて、言ってるとしたら感染症対策にちゃんと協力してない人の可能性が高いですね。実際「声を出して応援するのがプロレスだ!」ってスタッフに逆切れした迷惑客もいたそうですが。マスクしないで入店して文句言って炎上騒動起こすタイプでしょうか。

他団体ですが俺が行った地元の大会でも規制退場なんか無視する人や友人同士だからって離して置いてあるパイプ椅子近づけたり空いてる席に移動する「新しい観戦様式」に適応できてない原始人類いましたけどね。

言い方を換えれば、これに適応するにはそれなりの人格と知識と柔軟な適応力が求められるし、精神的ストレスへの耐性も必要です。まっとうな人間なら備わってるはずですけどね!

アメリカで有観客のイベントができないのは感染が収まらないことよりも観客を統制できなさそうなのが原因なんじゃないかと思ったりしますw

7月11日の有観客試合再開以来、新日本プロレスはめんどくさ…厳しい感染症対策を施して興行を行っています。固定した会場ならともかく地方を巡業しながらこれを続けるのは精神的、肉体的、経済的負担は相当なものだと思います。観客にとってもですが、何より団体関係者にとって。だって地元で雇ったバイトのスタッフに全国どこでも同じような高い危機意識と対応力なんて求めるの不可能なんだから。今までとバイトに求められる能力が高くなっても時給は上げらんないでしょうし。

他団体が無観客試合などをしている間も大会を中止し続けた新日本プロレスは他に比べてかなり慎重で細心の注意を払っていると思います。これは株式上場企業というのもあるんだと思います。何か問題があったら株価ズドーンとかありえますしね。新日本の株の保有率がどうなってるのか知らないけどwまあ上場企業となると「体面」というのがとにかく大切になります。そうでなくとも新日本は日本のプロレス界ではトップなわけですし優等生でないといけないんでしょう。

一つはここなんですね。新日本プロレスってプロレスラーのお兄ちゃんたちが集まってる団体じゃなくて「上場企業」なんですね。消費者だけじゃなくて株主にも責任を負うし、社会的責任も問われる立場にあるんです。

これはそういう企業の責任問題なんです。ならんやろ?って?なります。

なので、今回の出来事を軽視している方は会社組織のコンプライアンスやリスマネに関しての知識経験が乏しいのではないかなと思います。

■法的責任?

そういえばアメリカだと州法とかで格闘技がすごく細かく規制されててどっかで読んだけど「いやこれプロレスできませんやんw」って内容で、だからあっちではプロレスは格闘技ではないエンターテインメント興行だってことにしてるそうです。WWEが上場に際してシナリオがあることを公表して「スポーツエンターテインメント」と言っている理由ですね。

日本にそういう法律があるのかなってちょっとググった限りだと「興行場法」くらいしか見当たんないすね。まあ場内で飲食販売とかあったら保険衛生関係の許認可が必要なんでしょうけど。

なんでこんなこと書いたかというとそもそも新日本プロレスが行なっている感染症対策は自主的なものではなくて(まあ建前としては自主的なんですが)あくまで「お上の意向に沿って」のものなんですね。

これってあくまでスポーツ庁の「助言」をもとに作られたらしいので許認可ほどの拘束力は法的に存在はしないと思うんですが、とはいえ役所との約束ごとですからね、これを「守らなくて」何か起きた場合は公的責任を問われても仕方がない。逆にいえば「守っていれば」何か起きても不可抗力となる。そういうものです。

グータッチなんてちょんって触れた程度で?

お役所の融通の効かなさを舐めちゃいけません。咎める人の上司、その上司、その上司、果ては総理大臣に至るまで臭いものには蓋をして責任を負わないのがお役所というものです。

■社会人としての責任

上記の企業責任と公的責任によって今回の事件は判断されるものです。

会社の社会的信用を失墜させ、最悪、今後の興行ができなくなる可能性もある話です。

まあ普通の会社なら始末書かいて減棒ですかね。

大人げないとか大げさとか言う人、これが大人の世界です。

SNSに写真が上がろうが上るまいが360度人に見られているプロレスという舞台で企業が定めたガイドラインに反したんです。ごくごく単純に客観的にみてアウトです。大目には見れませんよ。お役所にこういうガイドラインのもとで興行するのでって言って営利活動しているんですから。

例えば今ホテルや旅館はGoToトラベルとかありますが、あれもガイドラインに違反したらGoTo適用外されてその分は賠償とかになりますからね。全く社会的に公平なものです。

ちょっと触れただけって、そのちょっとを許してる会社が他でもちょっとを許してる可能性は否めなくなるんですよ。信用ってそういうものです。作るのは大変だけど壊すのは一瞬ってよく言われます。信用が壊れるのは一瞬だ!

むーしーろー

いつもの会見場で菅林会長と内藤さんがスーツ着て並んで頭下げるなんてことがなくてバクステコメントで内藤さんらしく謝るので済んでるのは温情というか上手いというか。

まー内藤さんは今でこそネタにしてるけどかつてはちょいちょいうっかり発言でブーイングを呼んでましたからね。うっかりさんなとこあるんだと思います。多分、普通に怒られたと思いますけどねwそれをああいう形でケジメつけさせてくれるなんて気がきいてると思いますが。

ツイッター見てると、内藤選手自身が謝罪したことに対して「二冠王者に謝らせるな。軽視してる」って怒ってる人いるけど、会社が言ったら言ったで「内藤本人の意思でやったことに口出すな」ってなるんでしょ。本人の明確な意思であれやってたらクビ切られてもおかしくないわw興行できなくなったらどうすんのw

会社がガードしろってのも見たけど、あんだけアナウンスしてるのに手出す?って思うわwそんなガチガチセキュリティの会場、嫌だわw 密になるしw

ちょっと前にEVILが子供に声をかけたのはいいのか?ってのも見たけど、選手と関係者は検査を受けているということなので選手からの飛沫感染は起きない「はず」なんでしょう。それをアウトにしたら検査の意味がなくなりますから。

だから今回の件も、今後、万が一タッチしたお子さんの方じゃなくて内藤選手が発熱してコロナだった場合、それはもう大問題になるでしょうね。別に感染源が子供じゃなかったとしても。

ちょっと書き漏れがあったので追記

会社は謝罪しないのに選手に責任を取らせるのはいかがなものか、みたいなのも見ました。

まさか責任ってあのバクステの謝罪のことなんでしょうか。

あんなものが社会人の責任の取り方なわけないでしょう。現状は会社としての謝罪をする必要はないということでしょう。

問題なのは、もしあれが発端の可能性のある感染が発生した場合です。

まず新日本はもちろんなんですが、あれって会場を借りてるんで会場の責任も問われるんですね。だから会社としては会場になんなら所沢市の公共体育館だから所沢市にお詫び行脚でしょうね。

もちろん関係省庁にも責を問われるでしょう。

そうなった場合に矢面に立つのはもちろん会社の代表さんですね。

株主への責任からも減棒とかもあるかもしれない。

そういうことに成りかねない話ってことですね。

■ファンだからこそ

喜んでる人もいるし、水をさすことじゃない、とか、嫉妬かよなんてズレにズレた意見もあったけど、この感染症に関しては賛否両論のうち否しか見ないのが企業と役所ってものです。それが社会です。人情とかこの問題には入る余地はないんです。現状、企業が客商売するにはそういう面倒さとストレスとリスクを抱えてやるしかないんです。

マスクの防疫効果とかアルコールの効果とかそんなものが実際、事実としてどうなのかも関係ないんです。今、現在の公的に定められたルールの中でしか判断は行われないんです。今後「実はちょっと触れても全然OKだわーw」とかなっても、今現在が触れるのはNGって言って公的な約束事にしてしまってるんだから、今の状況はだいぶ大目に見てもらってると言えるでしょう。

あと、嫉妬って言ってるような人も冒頭で触れた俺がキレたツイートも「否を唱えた人」の気持ちを全く理解できてない。

これはマジで理解するべき。

実際に我々が観戦に行く際はマスク消毒、飲食極力しない、何より「声を出さない」という「我慢」を強いられています。ファン同士でワイワイ騒ぐのも気が咎める、終わった後飲みに行くのも憚られる。そんな状況です。

それでも応援したい、お金を出して団体を支えたい。そういう人が観戦に行っているんだと思います。実際、そうじゃない人は観戦に行っていないんでしょう。感染症対策で席数が減っているのに空席があるということはチケットが前ほど売れていないということですし。

だからグータッチをするなっていうのは内藤選手やお子さんを目の敵にしているのではなくて、自分たちファンも一丸となって有観客のプロレス興行を支えている自負があってのことでしょう。自分たちが必死にガイドライン守ってるのに選手側から破られたら「ソリャナイヨ」って思うのも仕方ないでしょう。

それを「害悪」と言うなんてもってのほかですわ。目が点になりましたよw

プロレスはファンと一緒に作るもの。そう言って再開された有観客試合です。

むしろ我々ファンももう一度ふんどしを締め直す良い機会なんじゃないですかね。

ちなみに内藤選手が今の状況下で今すぐグータッチする方法ありますよ。

矢野選手みたいにアルコールスプレー持って、ファンの拳にシュッシュしてからすればいいんですよ!やったぜ!ヴィクトリア!

または指示棒の先に拳ついたやつをグッズ化しましょう!ピンチをチャンスに!逆転の内藤哲也!

サポート頂けたら…どうしよっかなぁ〜。答えはもちろん、イヤァオ!