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青色の宮崎

この時期、宮崎は最も世界が青く染まります。
特に中国経済が崩壊してからは大気汚染が激減し、宮崎には本来の青色が戻ってきました。
とてつもなく澄んだ青色は宮崎特有の青色です。

あお、アオ、青、蒼、碧。
青色だけでこれだけの青をイメージで使いこなすのは、世界中で日本文化だけでそうで、日本語は極めて特殊な言語です。
沖縄の青は、どちらかというと「碧」のイメージがあります。
宮崎は間違いなく「蒼」。
この時期、最も海と空が青く染まる宮崎は、日本刀のような切れ味の強くて、それでいて繊細な青色で、「蒼」が正に当てはまると思います。
大気汚染が無い世界を旅していると、ぞっとするほどの蒼色に出会います。それは自然の強さや、時には恐ろしさ、そして崇高さを現わす色です。

OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II / LUMIX G X VARIO 12-35mm/F2.8

平日の日南海岸をぶらぶらと走ってきました。
この砂浜は私が宮崎へ移住する10年以上前に辿り着いた砂浜で、全国数々の海岸と砂浜を見てきた私が、間違いなく日本一だと思っている砂浜です。
平日なので例によって誰もいないのですが、それがまた素晴らしい。
砂浜の全長は2kmほど。
魂が震えるほど美しい。

この浜を見るまでは、四国の土佐清水にある大岐おおきの浜が、ナンバーワンだと思っていました。
大岐の浜はあまりの美しさのために、江戸時代は幕府の直轄領となっていたほどですが、確かに美しく素晴らしい浜です。
それを凌ぐ浜があるとは思いませんでした。

沖縄エリアにも素晴らしい浜は沢山あるのですが、残念なことに観光化が著しく、少なくとも私の条件に見合う浜は今のところ見つけていません。
何しろ沖縄県の人口密度は全国でも8位あたりで、現在も続々と沖縄県への移住が相次いでおり、人口増加率は関東エリアに次ぐレベルです。
そうなると、さすがに本来の自然の素晴らしさを見つけるのは難しくなってしまいます。どこに行っても人人人。ストレス溜まりまくりです。
少なくとも私は、沖縄の最大の問題は人口過多であり、軍事化よりも観光化の問題の方が遥かに重大なことだと感じています。

宮崎の美しさは、もともとの美しさに加えて、人の少なさがさらに神秘性を上乗せしていて成り立っています。
しかし現在、日南の油津港では大型客船用に拡張工事が行われており、ついに神秘の日南海岸も海外の観光客に見つかってしまったようです。
富士山がそうであるように、神聖な地域が荒らされるのは時間の問題でしょう。今のうちにこの美しい世界を写真に撮っておこうと、いつも思っています。

それにしても海も空も、蒼い。
幻想の世界を見ているようでした。


OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II / LUMIX G X VARIO 12-35mm/F2.8
早朝の空気の透明感がハンパない
OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II / LUMIX G X VARIO 12-35mm/F2.8
日南、油津。大気汚染ゼロで、何気ない風景も素晴らしい。
OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II / LUMIX G X VARIO 12-35mm/F2.8
ただただ蒼く崇高な世界
OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II / LUMIX G X VARIO 12-35mm/F2.8
OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II / LUMIX G X VARIO 12-35mm/F2.8
OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II / LUMIX G X VARIO 12-35mm/F2.8
OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II / LUMIX G X VARIO 12-35mm/F2.8
恋人とサーファーの聖地「恋ヶ浦」
OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II / LUMIX G X VARIO 12-35mm/F2.8
OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II / LUMIX G X VARIO 12-35mm/F2.8


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