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幸せな弾丸。

奥会津より小包が届いた。
金山の最後のマタギといわれる昭夫さんからだった。
おそらくクマ皮で作られたであろう黒い小さな袋から、
銀色の鉄の塊が転がり出た。
幸弾(しゃちだま)というそうだ。

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今年最後の猟の日に授かったツキノワグマに
命中した弾丸であるとのこと。
マタギは、獲物に命中した弾丸を、縁起が良いということで回収し
次の弾を鋳るときにこれを混ぜるということもあるという。

フィールドに出られない僕を気遣って
この大切な品をお守りにと、昭夫さんは送ってくれたのだ。

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他にも、クマの脂(おそらく同じ熊から取れたものだろう)や、
弟子であるユウマくん夫妻からの手作りお守りの贈り物。
アイヌアートプロジェクトの結城さん、
それからおぜしかプロジェクトの小山さんからも
嬉しいお気遣いを頂いた。

他にもたくさんの方に暖かいお気遣いと
ご協力を頂いている。皆さん、本当にありがとう。
何一つ、諦めていません。少しずつ前に進んでいきます。

いつの日かフィールドに戻ることが出来たら
懐に入れた"しゃちだま"をお守りに
歩いてみようと思います。


いただいたサポートは、旅費や機材など新しい撮影活動の資金とさせていただき、そこで得た経験を、またこちらで皆様にシェアしていきたいと思います。