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親子グマは何故危険なのか。 #27

豊作の秋、とらえどころないクマの居場所。
晩夏の撮影チャンスを逃してしまい、苦戦のまま敗北しそうなこの秋。
つい、更新が滞ってしまいました。すみません!
今回は近々書かねばと思っていた「親子グマの危険度」のお話です。
私なりに経験から得た考えを整理してみましたので、ぜひご一読ください。


クマは冬眠中に出産し、その後1年、ないし2年ほど子熊たちは母親と行動を共にします。このことは、通年、子どもを連れた母親熊に会う可能性があるということを意味します。
よく「親子熊は危険」「子熊には絶対に近づかないで!」という注意書きを目にしますが、同時に、TVやWEBでは親子熊をじっくり撮影した映像もよく目にします。これは、比較的近づきやすい、ということを意味するのかもしれません。矛盾するようでいて、実はこの2つには関連性があります。この辺りのことを踏まえてお話していきたいと思います。

子のエプロンみたいな広い白斑が特徴的だったヒグマの親子。


■ 番屋のお話。~なぜ親子熊が人のそばにいるのか~

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