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はじめまして、towaです。 日常や恋愛の物語や詩を書いています。 noteを始めた…

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はじめまして、towaです。 日常や恋愛の物語や詩を書いています。 noteを始めたばかりですが、 お付き合い頂けたら嬉しいです。

最近の記事

責任の一端について考える。 人が自らに課しがちな、 "こうでなくてはならない" 身近な人のこれを作りあげた一端が、 自分にもあるのではと感じるたび、 どんな言葉をかけるべきだったか どんな行いをすべきだったかと 過去を振り返って考えている。

    • #5

      冬の香りを覚えている 夏が来るまで、夏の香りを忘れていたとしても 夏が来る頃にはちゃんと思い出す 君の香りも同じで、 会わなくなって数ヶ月が経つと 君の香りはすっかりとこの部屋から消えて 脳の記憶領域には確かにあるはずの 慣れ親しんだ香りは思い出せなくなった 人の感情というのは不思議なもので 側にあるものには気持ちが移り、執着するのに それが自分の元を去ると、 側にあった頃の記憶を失くすのと同じ速度で 感情が内から外へ流れ出していく 君もいつか私の香りを ふと何の脈絡も

      • #4

        些細な口論だった 君が僕を責め、僕が折れる 君は僕の愛を疑って、 僕を責めてばかりじゃないか こんな二人で一体何を創り上げられるの 僕には未来があって、 君にはリミットがある 一緒に過ごした時間は楽しくて、 抱きしめると落ち着いて、 君の事を好きだと思うけど 傷付け合う為に一緒にいるんじゃない ピリオドを君のために僕が打つ

        • #3

          すっかりトラウマとなった出来事以来、 わざと遠ざけていたこの町へ帰省した。 できる限り記憶の引き出しに触れないよう、 一人きりにならないように配慮し行動していたが、 友人との新年会のあと、とうとう一人で電車に乗り、 駅から実家まで徒歩で帰宅をした。 駅の階段から見下ろした広場に彼の幻影が見えた気がして、フラッシュバックを恐れた私は広場から目を逸らした。 それから少し進んだ道で、並んで歩く男女の二人組を見て、面影を写し、どうしてこうなってしまったのか?と考えても仕方のない思

        責任の一端について考える。 人が自らに課しがちな、 "こうでなくてはならない" 身近な人のこれを作りあげた一端が、 自分にもあるのではと感じるたび、 どんな言葉をかけるべきだったか どんな行いをすべきだったかと 過去を振り返って考えている。

          #2

          この人の事を、僕は多分 そんなに愛していないと思う。 好きだけど、愛してはいない。 その証拠に、彼女が誰かを愛したとしても 誰かに愛されたとしても 一瞬傷ついて、きっとすぐに忘れられる。 彼女が好きな歌を知らない 好きな本も、好きな映画も知らない。 好きだと言えるところは、性格が明るくて、いい香りがするところだけ。 他には何も知らないし、知ろうともしなかった。 彼女もきっと僕のことを愛してなんかいない。 人は鏡だとは良く言ったものだ。 だけどそれで良い。 偏った天秤はど

          #1

          人と人とが構築する関係性のなかで、不変なものはなく どんな形であれ関係は変化していく。 家族、友人、仕事、パートナー、 関わる全ての人々が日々流動的に変化している。 私は変わってしまった自分達の過去を振り返り、 失ってしまった時間を思い返してこう悟る。 一度割れたガラスを二度と元には戻せないように、 同じような形ヘと、なんとか外面を戻すことはできても、 飛び散った細かい破片を一つ一つ拾い集めて隙間なく、 元通りに直すことなんて不可能なのだ。 それは恋愛関係における変化にも