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本気モードの会議のやり方

日本の組織において、本気モードで会議をやりあえているところはどのくらいあるのだろうか?同調圧力に屈さず、素直に疑問を口にしたり、反論をしたりできている会議はまず目にしない。

ちまたでは、「女性の参加する会議は長い」などと言われ、如何に同調圧力により、会議がシャンシャンと終わっているかむさしさが募るばかりである。

こんな会議はやる意味があるのか、と疑問に思っていたところに、コロナ禍に伴うリモートの普及により、結果的に会議がなくなってきた。

しかし、リモートとはいえ、会議は残っている。

どうしたら、活発な議論が交わされる本気モードの会議ができるのだろうか?

とある研究結果では、一人でも同調圧力に屈しない人物が、会議の中にいれば、本当の意見が出やすくなるというものがある。

しかし、和を乱すことが苦手な日本人の会議において、このような意見を言える人がどのくらいいるのだろうか、はなはだ疑問である。

そこで、会議の議題において、あらかじめ特定の者を反対意見を述べる役として用意しておく方法が考えられる。

これは心理学的にも有効な方法であり、「デビル審理法」と呼ばれている。

すなわち、反対意見を述べるデビルを用意しておくことで、議題に対して賛成意見しか出せないような空気は崩され、議題について多角的に検討する空気ができるのだ。

ただ、日本の会議において、意見が活発に交わされるということはあまりない。司会、進行役が、「どなたか意見がありますか?」と、聞いてもこちらから促さない限り、挙手して発言する者は見受けられないだろう。

このような状況で、反対意見役のデビルが暴れまわっても、周りは引いてしまい議論どころではなくなってしまう。

そこで、議題について、反対意見役のデビルだけではなく、賛成意見のエンジェルもあらかじめ用意する必要がある。

まずは、デビルとエンジェルとで、口火を切るのです。それにより、両意見のメリット、デメリットが浮き彫りになり、周りも口を出しやすい状況が生まれるのではないだろうか。

やらせ会議のようにもみえるが、最後にはきっと当初描いていた会議の結論とは異なる結論になることは間違いないだろう。

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