リンゴジュースレイン(QJvol166)読了したアラフィフくそオヤジ

ぼっちが確定した新学期のある日に一人のクラスメイトが昼食に誘ってきた。
結論から言うと彼にとっての自分は繋ぎでしかなく、ほどなく次を見つけた彼は誘うどころか目も合わせなくなった。
同じ授業を受ける必要があり気まずいから、一度だけ自分より声を掛け、用済みである事の確認をした。
当時の自分は何か言い返す事なんて想定もされずナメられてすらいない空気のような存在だった。
一方、期間が短く深入りもしていなかったのと、加害するくらいならされる側の方が楽なのも知っていて、そもそも想定の範囲というかそうされそうな気配も感じており、その場だけ必要に応じ無意識に感覚の感度を鈍くしてダメージを最小限にする技能も本能的に身についていた。
慣れてしまえば、あとはただ流されていくだけの日々だった。

音楽はCharaの「愛の自爆装置」にさせてください。

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