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かけいぼ継続は力なり!

執筆者:いっちー

かけいぼ相談室へのあこがれ

定期的に自宅のポストに入るフリーペーパーに「かけいぼ相談室」というコーナーがあります。毎回1家庭の1カ月の収支、家計状況、ファイナンシャルプランナーのアドバイスが掲載され、よその家の懐事情がのぞけてしまうリアルなデータが参考になるので毎回欠かさず読んでいます。

私もいつか応募して家計のアドバイスをもらいたい!と思いながらも、そもそも家計簿が続いたことがなく、毎月の収支すらわかっていない現状なので、その「いつか」は永遠にやってこない、という状態が何年も続いていました。

離婚から6年 マネーリテラシー講座に参加

お金の管理、いつかやらなきゃと思いながら、気付けば離婚して地元で娘と2人暮らしを始めてもう6年が過ぎていました。当時は3歳だった娘ももう9歳。今は月500円のお小遣いをあげていますが、使い方について特にルールは設けていません。自分がお金の管理が出来ていないので、子どもにお金の管理をきちんとしてね!というのもなんとも説得力がありませんでした。

そんなときに、シングルマザーズシスターフッドの「人生を豊かにする講座シリーズ」のマネーリテラシー講座は自分にとって、今こそ必要な講座に思えて、迷わず参加しました。

ズボラな私でも続けられた

シングルマザーのためのマネーリテラシー講座は、単発の入門編を7月に受講後、8月から始まった全4回のゼミ編を受講、さらに10月末には未来編も受講しました。

ゼミ編では毎回必須の課題が出されます。私のようなズボラ体質には「課題を提出しないと次に進めない」このスパルタな講座がちょうどよかったです。1度も休むことなく参加できたのは、土曜日の早朝6:30-8:00にオンラインで開催だったことが大きかったと思います。

さらにがんばって早起きすれば6:00-6:30の30分は、マコさんによるストレッチ&筋トレも受けられます。自分1人だとストレッチや筋トレも全然しない私ですが、仲間がいれば話は別です。講座終了後は、娘がまだ寝ている朝の2時間を自分の学びのために有意義に使えたという充実感でいっぱいでした。

講座を通しての気づき

課題を通して自分の手を動かすことでいろいろな気づきがありました。

1.「家計簿の記録」からの気づき

最初の課題は「家計簿をつけること」です。講師の安藤先生が作ったスプレッドシートに入力していきます。8月の家計簿をつけると、食費が「このぐらいに抑えなきゃ」と思っていた額の倍あることに驚きました。9月からは予算を設定し、工夫して予算内に抑えるようにしました。あまり厳しくやろうとすると続かないと思ったので、節約というよりは、むしろゲーム感覚で臨みました。予算オーバーしそうな時には、貯めていたポイントを使って食料を購入する作戦、あとは家に眠っている食材を使い倒す作戦で乗り切る。娘も巻き込んで楽しんでやりました。

2.ライフプランシート、月間収支表、年間収支表を作る課題

次の課題は、お金の流れを知るために、ライフプランシート、月間収支表、年間収支表を作る、というものでした。ライフプランシートの作成で、自分が何歳のとき娘が高校や大学入学で、どのくらい教育費が必要で、といったことが一目瞭然にわかりました。年間収支表は、すでに1カ月分の家計簿をつけていたので、それをベースに年間ではどうなるか考えればよかったので意外と簡単でした。今までは月ごとの収支も把握していなかったために、年間でどうなっているかは未知の世界だったのでした。

3.自分の資産を知る過程での気づき

最後は自分が持っている資産を把握する方法を学びました。バランスシート(貸借対照表)を作る課題で、現時点での資産を把握するために、今車を売ったらいくらぐらいか、今保険を解約したらいくら戻ってくるのか、等を調べる必要がありました。最初は「今は車を売る予定もないし、今すぐ保険を解約する予定もないんだけどな」と思いましたが、何が起こるかわからないのが人生です。いったん立ち止まって、現時点での自分が持っている資産の価値を調べて、把握する良いきっかけになりました。

「かけいぼ継続」は力なり

「課題を出されないとやらない」自分が、マネーリテラシー講座が終わって何か月も経った今も家計簿を継続してつけていることに驚いています。安藤先生もおっしゃっていたように、いったん習慣になると歯磨きやお風呂に入ることと同じように、家計簿をつけないと落ち着かなくなってきます。

今までいろんな講座を受けてきましたが、その時だけは納得したり、感心したりしても、継続的に学び続けたり、せっかく学んだことを応用したりすることを苦手としていました。今回は家計簿をつけることはすでに習慣化し、講座が終わった今もつけ続けていることが最大の効果だったなと思っています。

この家計簿データが1年分貯まれば月ごとの傾向や年間で何にどのくらい使っているかということもわかるし、今後どうお金を貯め、使うか、を判断する時の指針になると思います。

今まで挫折ばかりしていた家計簿をつけることが習慣化した、というたった1つのことですが、「継続は力なり、やれば出来る!」という自信につながりました。自信がつくと、次はファイナンシャルプランナー資格にも挑戦してみようかな、などと野望は広がります。こんなワクワクした気持ちや1年後の自分が楽しみという感覚は久しぶりです。

ともに学ぶ全国のシングルマザーの仲間

今回の講座にチャレンジして得たものは「家計簿をつける習慣」や「資産の把握」だけではありません。やればできる!という自信を得て「新たな目標にチャレンジする意欲」も湧いてきました。そしてこれは、講座で出会い、ともに学んだ全国のシングルマザーの仲間たちと励まし合い、刺激をもらえたのが大きいです。これからも、大切な仲間とゆるやかにつながりながら学び続けていきたいです。

このような貴重な学びの場があることに感謝しつつ、この恩恵を出来るだけ多くのシングルマザーが受けられるよう、当事者だからこそ私も声を挙げていきたい、と思って、初めてのエッセイ執筆に挑戦してみました。学ぶことは、自分の可能性を広げてくれるし、人生を豊かにしてくれる。継続は力なり!の精神で、これからもしぶとく楽しく学び続けていきたいです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。このエッセイは、NPO法人シングルマザーズシスターフッドの寄付月間キャンペーンのために、シングルマザーのいっちーさんが執筆しました。
このキャンペーンでは、シングルマザーのマネーリテラシー向上を呼びかけています。「こういう支援て大事よね!」とご共感、ご賛同くださる方には、ご寄付をお願いしております。いただいたご寄付で、シングルマザーがマネーリテラシーを身につけるための講座を実施いたします。ぜひ、寄付月間キャンペーン応援ページもご覧ください。

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