見出し画像

「学ぶこと」で可能性を広げよう!

執筆者:うさこ

4人の子の子育て 教育費支出のピークを前に

私は現在、高校3年生を筆頭に3歳違いの男の子4人を育てています。
長男の大学受験、二男の高校受験、三男の中学受験が近づく中、教育費支出のピークを迎えようとしています。そんなタイミングで、今年の秋、シングルマザーズシスターフッドの「人生を豊かにする講座シリーズ」マネーリテラシー講座を受講しました。受講をきっかけにお金と向き合った結果、新たに見えた風景があります。それがどんなものか、お話したいと思います。

どんぶり勘定の懐事情

子どもたちが幼い頃、周りの諸先輩方から「子どもが大きくなると、学費や食費のかかる額が変わってくるから、お金を貯めるなら今のうちだよ。」とたびたび言われ、常にその言葉が頭の片隅にありました。それでも「お金は天下の回りもの」と、自分に都合の良いように解釈し、家計簿を付けることもせず、無計画に過ごしてきました。長男が10カ月の時に親子2人で行ったアメリカを皮切りに、毎年のように、ボーナスを使い果たして子連れ海外旅行にも行っていました。無謀だったかな、その分を貯金していれば、今頃はもう少し楽な生活ができたかなと思う時もあります。ですが、子どもたちにも見聞を広めてもらいたい願いからの行動だったので、後悔はしていません。

子どもにお金がかかると最初に実感したのが、長男が中学校に入学する時でした。通学用の自転車や制服、通学鞄や部活の道具、塾や定期代など、お札が羽を付けて飛んでいき、とても驚きました。

高校は義務教育ではないので、教科書代や学校の諸経費もかかります。塾代もさらに高額になりました。中学までは自治体の制度で無料だった医療費も、高校生になると負担が発生します。先日、大学受験のためのホテルを予約したのですが、2月に10日間ほど東京に滞在するので、宿泊代だけで10万円ほどになりました。その他に今後は受験料や入学金等もかさみます。
だからといって「お金がない。」と、子どもの夢ややりたいことをあきらめさせることはしたくありません。とうとう現在の収入の中ではやりくりできなくなり、社会人になってから「老後のために」と少しずつ貯めていた貯金にも、数年前から手を出すようになってしまいました。

フルタイムの正規雇用で働いていて、ひとり親家庭へ支給される手当の基準となる所得制限をギリギリ超えてしまうため、児童手当以外の公的支援は受けていません。急な出費に対応できる余裕はないながらも、実家暮らしなので、困ったときは両親のサポートにありがたく甘えながら、今まで何とかやっては来れました。ですが、両親もだんだん高齢になっていきますし、今後の教育費等を考えると不安がつのります。

マネーリテラシー講座を受講して

このままでは、近い将来に貯金も底をついてしまう。どうにか現状を打破しなければ、と思っていたところに、シングルマザーズシスターフッド主催のマネーリテラシー講座を受講する機会を得ました。

「人生の手綱は自分で握る」をテーマに、家計簿をつけることを習慣にし、収入と支出、資産や負債額を可視化するという目からうろこの講座を受け、それらを実際に実行してみました。月々の手取りはいくらで何にお金を使っているのか、毎月の収支をざっくりとは把握していたつもりでいましたが、いざ家計簿をつけてみると、自分のクセやお金の流れが見えてきました。

クレジット払いが多く、翌月にドカッと支払いがやって来るという悪循環な課題も分かり、不思議と心も整いました。買い物する時も、家計簿に記載すると意識していると、本当に必要なものかどうか、瞬間的に考えるようになったのも大きな収穫です。

今後は、貯金が減ることを恐れるのではなく、日々の収支と残高を把握しつつ、それがマイナスにならないように維持するという守りの姿勢以外にも、残高を時間をかけて増やしていくという前向きな行動も起こしていきたいです。

「学ぶこと」で可能性は広がる

私は今、セカンドキャリアを見据え、社会福祉士と社会教育士の資格取得を目指しています。最初は、受験生の子どもたちと一緒に勉強できたらと軽い気持ちから始めたのですが、楽しく学んでいる姿を子どもたちに見せられていることは好影響を与えているようで、いつの間にか子どもたちからも一目置かれる存在になりました。受講料は一時痛い出費になるかもしれません。しかし、資格によっては国の教育訓練給付制度などを利用すれば、受講費用の一部が支給されるため、自己負担額は抑えられる場合もあります。

「学ぶことで道は拓ける」「学びは人生を豊かにする」と、私は信じています。お金に関しても全く同じ。お金に対する正しい知識を得ること、学びながら判断力を鍛えることは、不安を減らし、誰もが明るく前向きに生きていくことにつながります。これからも、意識を高く持ち、「学ぶこと」で可能性を広げて行きたいです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。このエッセイは、NPO法人シングルマザーズシスターフッドの寄付月間キャンペーンのために、シングルマザーのうさこさんが執筆しました。
このキャンペーンでは、シングルマザーのマネーリテラシー向上を呼びかけています。「こういう支援て大事よね!」とご共感、ご賛同くださる方には、ご寄付をお願いしております。いただいたご寄付で、シングルマザーがマネーリテラシーを身につけるための講座を実施いたします。ぜひ、寄付月間キャンペーン応援ページもご覧ください。

画像1


いいなと思ったら応援しよう!

NPO法人シングルマザーズシスターフッド
よろしければサポートお願いします。いただいたサポートはひとり親の心身のセルフケアとエンパワメントの支援活動に使わせていただきます。