エッセイ配信スタートします
こんにちは。NPO法人シングルマザーズシスターフッドの吉岡マコです。
昨日のnoteで、寄付月間キャンペーンを始めるにあたっての思いを書きました。
明日から、いよいよ、シングルマザーによって書かれたエッセイ(手記)が、毎日ここのnoteにアップされていきます。
2021冬のキャンペーンのテーマはお金
「ひとり親の貧困」は深刻な社会問題となっています。さまざまな要因が絡み合って起きている現象ですが、まず、シングルマザーひとり一人が個人として、いますぐできること(すべきこと)は、お金について学び、管理・運用していくという主体的な習慣を身につけることではないでしょうか?
そうした主体的な習慣を身につけなければ、どんなに物資の支援や給付があったとしても、どんなに就労支援を受けて収入がアップしたとしても、「足りない」状態からは抜け出せません。
「ひとり親の貧困」は深刻ですが、一方でしっかりお金の管理をして資産形成しているひとり親もいます。「お金の話」はわざわざ自分からしないので、側(はた)から見てもその違いはわかりません。その格差は、お金の知識と実践の差です。知ってる人はちゃんとやってるし、知らない人はなすすべもなく貧困のまま。
「知らない」「知らなかった」ために、足りない状態から抜け出せないのはもったいない。「知るきっかけ」を届けたい!というわけで、今年の寄付月間は12月16日(木)より、「お金」と真剣に向き合い、行動したシングルマザーが書いたエッセイを順次発表していきます。
シングルマザーがお金に向き合う機会を得ることの大切さに共感いただけましたら、ご寄付をいただければ嬉しいです。
エッセイを書くという行為の意味
5月にMother's Dayキャンペーンを実施して、「書く」こと「表現する」ことの想像を超えるパワフルさに触れました。
前回のキャンペーンのリーダーをしてくれたえりさんが、藤澤三佳著 『生きづらさの自己表現』から、こういった表現活動の意味を引用して教えてくれました。
①作品づくりそれ自身がたとえ自分の暗部をさらすことであっても人間が根源的にもっている表現衝動をわがものとして取り戻すものである
②あいまいだった生きづらさの経験を意味あるものとし自己自身について再叙述を行う契機である
③ともに制作する仲間や作品を勧奨するオーディエンスとしての関係など他者との関係を組み直すことにつながる
④それがまた自己の承認や再叙述にはねかえっていき、「自分という他者」を発見していく営みとなる
これらのことは、前回のキャンペーンのエッセイを読んでいても実感したことです。本当に、みんなが持ってる力ってすごい!!!と感動したし、その力をもっともっと発揮できたらいいのにな、と思いました。
シングルマザーは偏見にさらされていて、自らの境遇を明かさずに生活している人もたくさんいます。今回のキャンペーンでは、あえてシングルマザーとしての自分の境遇の中で、お金に向き合い、文章を綴るということをしてくれました。
シングルマザー当事者が綴る言葉、一人ひとりの個性の尊さ、自分の人生にしっかり向き合っている人の魅力、力強さを感じます。明日からのエッセイの配信を楽しみにお待ちください。
追記:これらのエッセイ(手記)を書いてくれたのは、2021年のマネーリテラシー講座に参加した皆さんです。2022年も、マネーリテラシー講座が4月から始まります。まずは入門編から。ご参加をお待ちしています。
よろしければサポートお願いします。いただいたサポートはひとり親の心身のセルフケアとエンパワメントの支援活動に使わせていただきます。