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「新規事業」を常に意識はしている


ベンチャー型事業承継を素敵!と思っている私ですが、新規事業にトライするという段階に今は立っていないと自覚しております。
それは利益が生み出せる構造を理解して作り上げないといけないと思っていて、現段階弊社はもっと手前の改革が必要と判断しているので先送りしています。
ですが、私の入社前から社長や兄が結構な本気度で取り組んでいた新規事業がありました。

バイオエタノール精製プラント

こんな記事が残っていたのでご覧ください。

弊社の名前はどこにも出てこないけど、すごく簡単に言うと
大学の教授とベンチャー企業が開発したバイオエタノール精製方法をプラントにしたのが弊社。

参入から撤退まで

排水処理プラントの開発や設計をしてきた経験を生かして、圧力計算等しながらプラントの設計をしていった。
素材も普段弊社で扱っている鉄やSUS304等ではなくサニタリー仕様のステンレスなので製造現場も扱いには要注意。
実験プラントの製作だけど本格的に商品化した時のことなどを話し合いながら取り組んで、実証実験まで3年くらいかかったのかな・・・


私も入社後このプラントは見に行かせてもらったけど、カッコよかった。正直話を聞いてもちんぷんかんぷんで、唯一理解できたのは脱水機の構造くらい。本体の事は「え・・・タンクでグツグツって・・・でっかい鍋って事?」とか小学生みたいなコメントをしていた。笑
まぁ、凄いのはこの精製方法を編み出した先生達であり、弊社は形にするお手伝いしたのか~くらで捉えていたかな。
でも同席していたゼネコン役員さんから「何を言ってるんですか!こんなプラントにできるのは本当にすごいこと!田中さん無くしてはこの事業が前に進むことはなかった!」と言っていただけた。

海外に納品したバイオエタノールプラント


当時バイオエタノール事業は各社各所で革命的なエネルギー源だ!と騒いでいた頃なのでうまく軌道乗れば・・・!と思っていたけど、化石燃料の使用に大きな課題を抱え、SDGsとあちこちで見かけ耳にする今もバイオエタノールが普及しないままなのは皆さんもご存じだろう。本格利用しようとすると、大手も苦戦したようだった。
撤退宣言もする必要がないくらい自然に静かになっていった。。。

その後主導していたベンチャー企業の社長も亡くなり、この事業は終焉を迎えたのであった。

それでも失敗ではない

この新規事業に力を入れていた当時、リーマンショックで本業の売上はほとんどなかった。
それでも当時国も力を入れていた産業技術だったから実験プラントの製作にかかる入金はされていて、年間売上の2/3を占めていた。
しかし軌道に乗る事はなかったのでもちろん赤字。

この事業に挑めたおかげで海外へも行ったらしいし、私も入社後はこの事業に参画していた方々との勉強会に参加できた。製造現場も作った事のない、この世にまだ存在したことのない装置作りをゼロからできたのは刺激的だったろうと思う。

新規事業だろうが既存事業だろうが、大事なことがあるのだと学んだ。
世間的に「失敗した」と言われる経験をできたことが価値ある挑戦だったと思う。

まとめ

結局日の目を見る事無く終わった事業ではあるけど、上記のような学びを得る事はできた。
その渦中にいた兄は今はいないが、学びだけは得る事ができた私がものづくりび新規事業にトライする時にはもっと母体を強くして挑めると思う。
それと・・・リソースがほぼ無料の新規事業を始められるチャンスがあればそれはスピード感を持ってトライしようと思う。





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