松本みつひろ【2023年統一地方選挙】若者のミカタ立候補予定者インタビュー
日本若者協議会では、将来視点で行動する”若者のミカタ議員”を2030年までに日本全国で4000人誕生させることを目的に、「若者立候補育成プロジェクト2030」を実施していますが、2023年に行われる統一地方選挙で、若者が望む政策の実現を目指す若者(39歳以下)を、若者のミカタ立候補予定者として認定し、当選に向けて支援したいと考えています。
現時点で認定している「若者のミカタ立候補予定者」は、下記になります。https://youthconference.jp/archives/6297/
今回は、日本維新の会から、東京都杉並区議選に出馬予定の松本みつひろさんのインタビューを紹介します!
松本みつひろさんプロフィール
1983年9月1日生まれ。
早稲田大学法学部卒業、リクルートなど民間企業を経て2019年の杉並区議会議員選挙に日本維新の会から挑戦、当選。杉並区議会保健福祉委員会 副委員長などを歴任。
双子を含む3児の父。デジタル化や不妊治療、児童虐待防止などに精力的に取り組んでいる。
————どうして政治家を志したのでしょうか。
学生の頃、私は政治家になるとは少しも考えたことがありませんでした。大学卒業後、リクルートで働き始め、いつか自分も起業するんだろうなと思っていました。一生懸命働いて、たくさん納税をして社会を支える側ということに誇りを持っていました。そんな時、結婚をしましたがなかなか子供を授かることができず、6年もの間、不妊治療をすることになりました。不妊治療にはお金が非常に多くかかる(1周期に100万円以上かかる場合も)にもかかわらず、世帯所得の制限があり全く助けてもらえませんでした。困った時に助けてもらえない社会はおかしいのではないか、変えなくてはいけないという想いに駆られたのが政治家を志したきっかけです。
————不妊治療や子育てなど様々な政策に携わられてきたと思います。杉並区には今どのような課題があるのでしょうか?
杉並は本当に「温かい」地域です。結婚してそれなりに時間が経っているけれど子どもがいない夫婦に何か嫌なことも言わずただ受け止めてくれました。子どもが生まれ、めちゃめちゃうるさく奇想天外の動きをし続けても、温かく見守って下さりました。近くに頼れる大人は子育て世帯にとってありがたい存在です。
ただ物理的に距離が近くとも心の距離が遠く、助けたいと思っている人と助けて欲しいと思っている子育て世代があまりマッチできていないという状況があると思っています。区議会議員の立場から国にも提言を行いつつ、地域で子育てできるような社会をつくっていきたいと思います。
————他にもデジタル化や教育、給食費の無償化などを訴えていると思います。この点についても教えてください。
杉並区は去年の区長選挙で区長が交代し、給食費無償化を掲げて戦った候補者が新たな区長となりました。しかし来年度(2023年度)の予算に給食費無償化を入れることはできませんでした。杉並区よりも財政的な余裕がないと思われる自治体でも導入しています。この背景には給食費無償化の政策目的への区長の理解が十分でなかったことがあると思います。物価高を踏まえ子育て世代の家計を支援する目的で政策が立案されてきましたが、本来は「もう1人産み育てたいけれど、先々にお金がかかりそうで難しい...」と思っている人の気持ちを変えることであると思います。学校給食の無償化は自治体ができる少子化対策であり、その政策効果を明らかにする必要があります。政策目的をもう一度捉え直し進めていきたいです。
————松本さんは私たち日本若者協議会が提言している「包括的性教育」についても明るいと思いますが、この点はどうでしょうか?
不妊治療の政策をこれまでかなり専門的にやってきました。現状、性に関する幅広い知識がないことにより、自分の妊孕性(妊娠する力)の可能性を狭めてしまっている人が多いと思います。最近流行っている梅毒も将来の妊孕性を損なう大きな問題であると思います。
そうした問題意識から、自分の性的自己決定権を守るために知っておくべき事を教育で教える「包括的性教育」の重要性を訴えています。自分の体、健康と権利を主張して守っていくために、学校教育で扱っていくべきです。現在の学習指導要領では「これ以上性教育に時間をさくことは難しい」とよく聞きますが、やはり重要なことであると思いますので、国会議員と連携しながら前に進めていこうと思います。
————これまで杉並区議会議員1期を務め、質問など様々やられてきたと思います。それを今後どのように活かしていきたいと考えていますか。
今後は各議会のベストプラクティスといえる質問をナレッジとして共有し、各地で先進的な取組を切磋琢磨させていくことを仕組み化していきたいと思います。維新としてももちろんですが、38歳までに当選した45歳までの議員で構成する「若手議員の会」という全国的な組織があります。私は今、東京若手議員の会の副代表をしており、日々切磋琢磨しています。勉強会などの活動を通して見聞を集めることができ、例えば前述した不妊治療の取り組みから包括的性教育へとこの活動を通して政策の視点が広がりました。若手議員の会にプロジェクトチームを作り、不妊治療が保険適用されていった時代の変化をつくれたと思います。
————日本維新の会だからできたことはなんでしょうか?
政策実現のために維新にいると断言して良いと思っています。他政党では地方議員は国会議員に「使われる」存在です。しかし維新は「国会議員は地方議員のために仕事をする」というのが共通の認識です。国会議員を使って国から情報を得て自治体の政策に落とし込むことや、国のレベルで集めた情報を活かして提案をすることを日常的に行っています。また不妊治療の分野や包括的性教育のような私の得意分野については、私が書いた文章がそのまま国政のマニフェストに掲載されるなど、国政にも影響を与えることができます。維新は政策実現の器であり、地方議員が国会議員を使って政策にしていく組織であると思っています。
————最後にメッセージをいただけると幸いです。
日本若者協議会さんの主張にある、「25歳という被選挙権の合理性に欠けるよね?」という話にはとても共感しています。私は25歳の時には立候補を全く考えていませんでした。若い人が議会に入ることは議会にとって大きな刺激になります。ぜひ若者のミカタ立候補予定者の多くに勝ち上がっていただき、若者の意見や今の時代の感性を議会に届けてほしいと思います。