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スマホが無いとちょっと詰むけど、魚と目が合う嬉しい水族館「カワスイ」に行ってきた話

2020年7月に川崎駅前にオープンした「カワスイ 川崎水族館」に行ってまいりました。

こちらなんと、川崎初の都市型水族館だそう。個人的に映画館目当てで新宿、渋谷の次によく足を運ぶエリアが川崎(同点で立川)なので、川崎利用者としては街の魅力レベルが上がることは本当に嬉しい限り!!

ちなみに「カワスイ」の場所を超ざっくりお知らせしますと、JRの改札を出て広場の先の階段下りてアゼリアに下りずに右手に進むと、カワスイを有する商業施設「LeFRONT(川崎ルフロン)」がすぐ見えます。その10階が入口です。

※「ルフロン」にはカワスイ直結エレベーターとそうでないエレベーターがあり、間違えると結構な手間なので乗る時はご注意を……!(しっかり間違えてきっちり往復した)。

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「新江ノ島水族館」が“えのすい”なら、「川崎水族館」は“カワスイ”。わかりやすいね。

今回はそんなカワスイに初訪問した感想を、良いところも残念なところも含めてご紹介してまいります。まだまだ始まったばかりなので、どんどん改善されることを願って……!


入館前に、まずはカワスイのコンセプトにざっと触れておきましょう。

水族館とも、動物園ともちょっと違う。
ここは、世界中の生きものが集う「水辺のオアシス」。
多摩川からアジア、アフリカ、はるか南米アマゾンまで。
世界の水辺を散歩しながら、
ささやかで不思議な日常にふれる、
小さな冒険がはじまります。
ユニークな生きものたちと、光・音・映像が生み出す、
未経験のエンターテインメントへ、ようこそ。
「カワスイ 川崎水族館」公式サイトより)

展示される水辺の生き物たちは「川崎」にとどまらず世界中から集められ、しかも魚系だけでなく、ナマケモノやカピバラやアルマジロなど動物園寄りの生き物まで間近で堪能することが可能!すごい……すごいサービス!!

所感ですが、レジャー度はかなり高めです。

いわゆる「ビルの一角に水槽だけ並べた展示場」にとどまらず、フロア2階分(経路を進む中で10階⇒9階に下る)の広さとコンセプチュアルな装飾がほどこされた展示に加えてナマケモノにカピバラにアルマジロですから、「しっかり水族館とか動物園の類に行ってきた!」という充足感を得られるはず。

イルカやシャチのショーがあるような水族館と比べてしまわなければ、特に東京神奈川近辺にお住まいの方々にとっては、川崎までちょっとお出かけついでに非常に満足度の高いレジャー体験ができることでしょう。


館内の様子はこんな感じ。

8月の夏休みシーズンに入ったから混んでるかな……と思いきや平日昼間はかなり空いており、時折家族連れの方で混み合う瞬間はあれど、ちょっと距離を取って待てばお目当ての水槽をガン見することが可能です。お盆に入るとドッと混むだろうから、なるべく人気の少ないタイミングで見ておきたいところ。

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……いきなりごめんなさい、こちらiPhoneで撮影したのですが私どうしようもなく写真が下手でして……

Twitterやnoteに素敵な写真をたくさん載せている方が大勢いらっしゃいますので、写真はぜひそちらでご覧いただけましたら幸いです……!

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館内は「アマゾンの水辺」「オセアニア・アジアの水辺」「アフリカの水辺」など、エリアごとに大小の水槽が展示されています。

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(こういう時は”引き”の写真が無いとダメだよね、広さが全然伝わらないね申し訳ない……)

ほかにも、通常なら見られないような水族館の「バックヤード」をガラス越しに披露することで、裏側で生き物や展示の演出のためにどんな装置がどのように動いているか、などを知ることができるゾーンもあります。こういうの嬉しいよね。

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さて、そんなカワスイですが、他の水族館とはちょっと異なり、展示されている生き物の名前や生態の紹介・解説文が掲示されていません。

展示スペースにちょこんと置かれたQRコードを読み取ることで、自分の手元でその生き物の情報を確認するスタイルです。

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たとえばこの魚はなんだろう?とQRコードを読み取ると…

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↑上記のように解説テキストが手元のスマホに表示されます。一度読み込んでしまえば、水槽を離れても「うわこれ人喰いナマズなんだ……!」とわかるわけです。

ただ正直、QRじゃなくて水槽に名前を書いておいてほしい!

いちいちスマホを取り出して読み取って…を繰り返すのは正直億劫!館内のWi-Fiに来場客が一斉にアクセスするせいか読み取り後にスムーズに表示されないことも少なくなかったし、写真撮ってたら電池だって減る一方

混雑していたら1展示に1つしかないQRコードを読みに行くのは困難だし、ご年配のお客様が「スマホがないと魚の名前もわからないの……!?」と戸惑われている姿もお見掛けしました。スマホがないと"詰み"な設計になってしまっているのは、なかなか厳しいなあと。

水族館の楽しみのひとつって、「この生き物かっこいい!」という出会いに加えて「なんて名前!?」という好奇心の芽生えとそれが解説で満たされる瞬間だと思うのですよ。「あれを食べるからこんな名前なのか!しかもそんなとこに住んでるのか!」とか。

QRコードは見学における混雑を避けるための策だったりするのかもしれないけれど、せめて名前だけでも、やっぱり生き物とセットでチェックできるのがありがたいなと思います。「名前以外の詳細はサイトの“図鑑コーナー”に載ってます!」でもいいかもしれない。(どっちにしろ、スマホがない人が情報を得られないのは難点だけれども……)

他にも、タッチスクリーン(現在はコロナ対策で休止中)やアプリ連動企画なども見られたのですが、それはそれで生き物を深く知るための施策なのでもちろん良いのですけれども、まずは名前の展示をお願いできたら嬉しいなと思います。

だって、なるべくスマホに触らず生き物を鑑賞したいから!

写真撮影を除いて、みなさんゆっくりじっくり展示と向き合う時間も楽しみに来ていると思いますので(私は少なくとも完全にそう)、個人的には「スマホありき」な鑑賞スタイルでなくなることを切に願っています。


……と、いきなり改善願いを出してしまったので、続いては素敵なポイントをご紹介!

水辺の生き物中心の展示ゆえに、館内には数多くの水槽が並ぶカワスイ。それらの中には、円柱状で多方向から中を観察できるものや、来場客の視界をぐるりと取り囲むような巨大な形をしているものなのなど工夫が施してあるので、とにかく生き物たちとの距離が近く、目の前で堪能できるのが嬉しいポイント!

しょっちゅう生き物たちと目が合うというか、めちゃめちゃ目線をくれるんです!

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見てる

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見てる

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見てる

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見てるよね……!

(一部ズームもありますが、ほぼ水槽に顔を近づけて撮ったので、ガラスの存在を抜きにすればゼロ距離気分を味わえます)


魚以外のアガる生き物も盛りだくさん。

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見た目ほぼ恐竜なイグアナ(寝そう)

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毒性が一目瞭然なコバルトヤドクガエル(他に赤や黄色など数種類いる)

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「予想より小さいサイズが来てしまい、他の魚と水槽を交換して事なきを得た」(TBS「Nスタ」7/20放送分より)というあんまり大きくないパンサーカメレオン

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よく食べるカピバラ(コロナの影響で休止中だが通常は触れ合える模様)

アロワナ、ピラルクなどのイケてる古代魚だけでも十分アガっているのですが、このバラエティに富んだラインナップがめちゃくちゃ楽しい!!

ちなみにカワスイ、

展示が昼の部と夜の部に分かれているのも特徴のひとつです。

なんと、それぞれの時間帯でないとお目にかかれない生き物も!

今回は昼の部に行ったので、夜行性のブッシュベイビーやアルマジロに出会えませんでしたが、どうやら夜の部にはいるそうです。

見たことないよブッシュベイビー……見たかったよ……次は夜に行くよ……!

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ほぼ記憶にないけどあったよね、ブッシュベイビーのアニメ⇒『大草原の小さな天使 ブッシュベイビー』(1992)

なお、昼の部は10:00~17:00夜の部は18:00~22:00と合間に入れ替え時間がありますが、昼夜通しチケットもあるので両方見て回ることも可能。さらに「年パス」も完備されており、「昼夜通しチケット」3,000円に対し、「昼夜通し年パス」は6,000円と圧倒的お得さ!2回行ったら元取れちゃう!

また年パス所持者には、店内ショップ利用時5%OFFや誕生日特典、クーポン発行などさらなるお得もあるようなので、私次行く時は年パス買って行きます。夜22時までオープンしているのもありがたすぎる!
仕事に疲れて見も心もボロボロになった帰り道、がんばればなんとか、川崎に寄って魚見て癒されに行くのに間に合う気がする。間に合わせる。

また、写真は撮りませんでしたが、館内には経路の途中に、フードやグッズを揃えたちょっとした売店とがっつり本気で食べられるレストランの両方が揃っています。売店で購入したポップコーンなどは、なんと食べながら館内を練り歩くことが可能です。しかもレストランの隣にはなぜか猫カフェまで完備(現在コロナ対策で触れ合いはできないそう)。当然飲食系は混雑していますが、これ……1日中いれちゃうな!!

出口付近にあるお土産ショップも、カワスイオリジナルを含む各種グッズやお菓子など大充実です。めちゃくちゃ広かったし点数も超多い。

今回は、カワスイ限定のTシャツ、ピラニアの歯の柿の種(アマゾンカレー味)、こまんじゅう(かわいい生き物たちの絵が施された小さい饅頭)をお土産に買いました。

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こちらのTシャツ、発見した瞬間「体操着じゃん!!」と大興奮したのですが、ゼッケンをもっと肌触り良くしたみたいなメッシュ地でめちゃくちゃ着心地良さそうなの……。しかも1,800円(税抜)ってこの手のTシャツにしては価格が良心的すぎない!?(倍ぐらい取られるイメージ)

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裏面は生き物だらけで背中もにぎやか!

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最高の部屋着を入手してしまったので、これから着倒す予定です。

カワスイ、これからも軽率に通います!

何かとお出かけしづらい時期ではございますが、対策とコンディション万全でぜひ、タイミングよろしければ足をお運びいただけましたら、きっとすごく楽しい体験ができるかと思います!





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