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【災害時】車中泊による血栓症リスク。血栓症予防対策について。

災害時、TGNB(トランスジェンダー・ノンバイナリー)の方は、車中泊が多いことが知られています。

ジェンダー•セクシュアリティ関係なく、大人数で過ごす避難所よりも、個人の空間がある車の方が落ち着く方も多いですよね。

災害時の避難所では、長時間座ったままのことも多いので、血栓症のリスクが高いと言われていますが、
車中泊ではさらに血栓症のリスクが高いと言われています。

特に女性ホルモン療法中の方は、血栓症リスクが高いので、災害時には注意が必要です。

今回は、災害時の血栓塞栓(けっせんそくせん)症について解説します。
肺血栓塞栓症は、災害5日目頃から急増してくると言われています。

車中泊を毎日続けることで血栓症のリスクがどんどん増えていく…と言われており、新潟・中越地震(2004年)では、3泊以上車中泊を連続してした方が血栓症からの肺塞栓症をおこしていたと言われています。

↑日本テレビで放送されてた 新潟大学・特任教授の榛沢(はんざわ)和彦医師の解説です。


足の血栓症(エコノミークラス症候群とも言います)について説明します。

脱水(水分不足)に加えて、長時間足を動かさないと、足の血液流が低下し、血液が固まりやすくなります。
その結果、血栓(血のかたまり)ができます。
その血栓が血流にのって肺の血管まで流れつくと、肺の血管に詰まって肺塞栓(そくせん)症をおこす恐れがあります。

肺塞栓がおきると呼吸が苦しくなります。死亡率が高い病気です。

高齢者の病気ではありません。
若い方にも起こり得ます。

熊本地震(2016年)の地震では、発災翌日~5日後が肺塞栓症の発症ピークであり、比較的若い40代~60代で多く発症し,基礎疾患はほとんど皆合併していなかったとの報告もありました。下記文献です。

【血栓症の予防方法について】
①こまめに水をとる
②運動する。
③弾性ストッキングをはく

血栓症予防の運動方法を4つご紹介します。
Instagramの動画を参考にしてみてください。

1. 足をくるくる回す。
2.ふくらはぎをもむ。
3.足踏みをする。
4.かかとおとしをする。

災害時の血栓症予防の運動

できるものだけでも良いので、
10回を目やすにやってみてくださいね。

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