風評被害は起こさせない。これからも買って食べるので、漁師の皆さんは安心してください。
不快なものは紹介したくないのでリンクは貼らないが、ここ数日、宮城県産をはじめとする海産物への嫌がらせのようなニュースがやけに目につく。
「こんな話を聞いたことがある」と、三陸の海産物への風評に繋がりかねない悪質かつ根拠のない発言をする芸人の対談記事。
回答者の大半が安全と認識し賛成しているアンケート結果を報じる記事に、わざわざ「〇%が反対・説明不足」と見出しをつける新聞社。等々。
そんな、風評を待ち望むような報道を続ける無責任な一部マスメディアの意に反し、正しい情報は浸透し、安全で美味しい東北の海産物は全国に、世界に流通している。
大多数の消費者は、一部のマスコミに踊らされるほど愚かではない。
他方では、SNS上ではこれまで長きにわたり風評と闘い続け正しい情報を提供していた側の人達の間で、一部仲間割れが生じているのも目にする。
私自身、一部の人達からは距離を置かれ、また自分から距離を置いてもいる。
私には、ありもしない危険を煽りデマを流し続ける風評加害者も、風評加害者を批判する正義感に酔い、自分の気に入らない被災地や被災者への侮蔑発言をも厭わなくなってしまったジャーナリストやインフルエンサー達も、もはや同じ穴の狢に見える。
皆、災害や被災地の復興を商売道具にしているのだから。
海と向き合い暮らす人達の思いは
「風評を流さないで欲しい」
「安全で美味しい海の幸を、たくさんの人に食べて欲しい」
ただそれだけな筈。
なのに、そんなささやかな思いを置き去りにして、ニュースサイトやSNSでは、何人もの人が言葉の空中戦を楽しんでいるように見える。
それが本当に「何人もの人」なのか、それともほんの一部の人達が作り上げた形代を大勢に見せかけているだけの虚構なのか、それすら不確かだ。
確かに言えるのは、そんな言葉の空中戦は、目にした者に不快感や嫌悪感しか残さず、興味すら遠ざけてしまうという事だけだ。
私は、不快な言葉の空中戦からは距離を置く。
買って食べて、美味しさを伝える側でいようと思う。
私一人の発信力は小さい。でも美味しいものに興味を持つ人は沢山いる。一人でも二人でも、誰かに届くかもしれない。
何より、書き続けることが意思表示だ。
私はこれからも、地元・宮城をはじめとした三陸の海の幸や、福島・茨城の常磐ものなど各地の海産物を食べて「美味しかった!」と情報発信し続けようと思う。
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