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メヒカリは美味しい!


 つい先日、スーパーの鮮魚売り場で生のメヒカリを見つけて、今年もメヒカリの季節が来たんだー、と嬉しくなった。
 最近は、福島・相馬の「浜の駅松川浦」や宮城県内のスーパー等でメヒカリの干物や下処理済の冷凍メヒカリを一年中購入することが出来て、それもとても美味しくてありがたい。
 でも、新鮮な旬のメヒカリの美味しさは格別!

 なんて言っているけれど、私がメヒカリを食べるようになったのは、実は東北とご縁が出来たここ数年のこと。
 宮城や福島の方々から教えてもらうまではメヒカリという魚を知らなかったし、勿論、北海道に住んでいた頃には地元のスーパーで見た記憶は無い。
 そこで、以前の私と同じようにまだメヒカリをご存知無い方々の為に、引用中心の簡単な文章で恐縮ではあるが、ご紹介させていただきたいと思う。

メヒカリってどんな魚?

 
 メヒカリ(目光)の正式名称は「アオメエソ」
 ヒメ目アオメエソ科の海水魚で、水深200 ~600メートルの海域に生息しているので深海魚に分類される魚。
 ちなみにWikipediaでは、アオメエソは下記のように紹介されている。

「同科のマルアオメエソと同じく、目が青色に光っていることからメヒカリ(目光)という通称が関東を中心に知られている。また、静岡県沼津市においては漁師言葉でアオメエソを示すトロボッチという通称を持つ。日本では神奈川県相模湾沖から宮崎県沖の水深200 - 600メートルの海域に生息しており、静岡県の沼津沖産などが知られる。
 食味としては身の柔らかさと脂の強さが特徴で、味の良さと流通量の少なさから、かつては高級魚に含まれることもあった。新鮮なものは刺身で食され、他に主な調理方法としては天ぷら、唐揚げが親しまれている。また、干物にすれば旨味が増す。」

(以上Wikipediaより引用)

 Wikipediaでは神奈川県相模沖から宮崎県沖、となっているが、現在は、福島でも宮城でも美味しいメヒカリが水揚げされている。
 宮城・石巻産のメヒカリは仙台市内のスーパーでもこの時期よく見かけるし、福島県では、メヒカリはいわき市の魚にも制定されているほどである。
 福島県産メヒカリの美味しさについては、全国漁業協同組合連合会が作成している「プライドフィッシュ」でも詳しく紹介されている。


メヒカリを調理する

 メヒカリの旬は1月から2月にかけて。まさに、今。
 今回はスーパーにて地元・宮城の石巻産のメヒカリを購入。

目が光ってます♪


 いわきのものよりはやや小ぶりだけれど、石巻産も三陸の荒波で鍛えられて脂と旨味たっぷり。

 調理は簡単。下処理して揚げるだけ。
 下処理しながら油を温めておけば、トータル15分くらいで出来る。

  包丁の先で軽く擦ってうろこを落とし、腹に切れ目を入れてワタを取ったら冷たい水でよく洗い、ペーパータオルで水気を切る。
 下処理はこれだけ。
 塩胡椒での下味付はお好みで。ちなみに我が家ではいつも味付けはせずそのまま。
 ビニール袋に片栗粉(ふんわり色良く揚げるのが好きな方は小麦粉を)を大さじ1杯〜1杯半くらいと下処理したメヒカリを入れてカシャカシャ振って粉をまぶしたら、フライパンに1センチくらいのサラダ油をあたためて揚げれば、出来上がり。

 美味い!
 本当に美味い。
 以前、メヒカリの唐揚げが好き過ぎて福島県に移住した人がいると噂に聞いたことがあるが、それもあり得ると思うくらいの美味しさ。



 ちなみにトップ画像に載せたいわきのメヒカリの干物は、焼くとこんな感じになる。
 これも美味!
 焼いている途中で落ちた脂に火がつくくらいに脂たっぷり。焼きたてをひと口いただくと、口いっぱいに旨味がじゅわっと広がる。
 この時食べたのは冷凍ものだったのだが、それでも本当に美味しかった。冷凍ものでこんなに美味しい干物を一年中食べられるのもまた、ありがたくて幸せだ。


 三陸産も、常磐ものも、メヒカリはどちらも美味い。
 また、ネットで検索すると宮崎県や愛知県でもメヒカリを推している方の声も。一般的な知名度は低くても、一度食べたら虜になる美味しさは全国共通なのだろう。
 まだメヒカリの美味しさに出会っていない方がいらしたら、是非お試しいただきたい。おススメです。

 

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