宮城県気仙沼市・道の駅大谷海岸「はまカフェ」さんのいちごソフト
「まだソフトクリーム食べてない!」
我が家の大型連休恒例となった、フェリーと三陸道を利用しての北海道帰省最終日。
八戸を出発して車を走らせること数時間、あちこち寄り道しながらやっと宮城県内に入った時、夫との約束をひとつ忘れていたのを思い出した私は声を上げた。
「今回は、しゃーない。」
笑ってそう言う夫は、ソフトクリームが大好き。昨年までの北海道帰省では、道の駅やSAで美味しそうなソフトクリームを見つけるたびに食べていた。
しかし、今回の北海道滞在中はこの時期には珍しいほどの陽気だったこともあってか、北海道内で立ち寄った場所のソフトクリームコーナーはどこも長蛇の列。ここは諦めて別の所にしようかと話しているうちに、気が付けば一度もソフトクリームを食べることなく北海道を離れてしまったのだ。
「道の駅!大谷海岸の!あそこのソフトクリームまだ食べたこと無いから食べに行こう!!」
申し訳なさ全開で言う私に、
「混んでるべぇ~」
そう言いながら、でも、ちょっとありかも?な表情の夫。時刻は間もなく午後4時になろうとしていた。
「大丈夫じゃない?もう夕方だし、そんなに混んでないよ。」
北海道のソフトクリームを食べそこねた夫への罪悪感を払拭すべく、大谷海岸を推す妻。
「・・・寄る?」
日没前の帰宅とソフトクリーム愛との間で揺れる夫の気持ちが、ややソフトクリームに傾く。さぁ、もうひと押し。
「寄ろうよ!ほら、そろそろトイレも寄りたいし。」
「・・・んだなぁ・・・寄るか!」
こうして旅の最後に夫婦で立ち寄ったのが、宮城県気仙沼市の「道の駅 大谷海岸(おおやかいがん)」だった。
以前から人気の道の駅だったが、2022年に公開された映画『すずめの戸締まり』に登場してからは、映画ファンやアニメファンも訪れる人気スポットとなっているようだ。
ソフトクリームを販売しているのは、施設内の二つの飲食コーナーのうち「はまCAFE」さん。
こちらの名物・濃厚バニラソフトも映画に登場したらしく、ここ最近は訪れるたびにカフェの前に長蛇の列が出来ているのを目にしていた。この日、私と夫が大谷海岸に着いたのは午後4時を少し過ぎた頃だったのだが、それでもカフェの前にはソフトクリームを買い求める行列が。
とはいえ、以前訪問した時に目にしていた行列ほどではなかった。加えて、調理に時間がかかるフードメニューと違って、ソフトクリーム行列は進むのも早い。
やはり、来てよかった。
これなら並んで待っても遅くならないね、と、夫と二人でメニューを見ながら列に並ぶ。
数分後。
示し合わせたわけでもないのに、私と夫が注文したのはどちらも名物のバニラソフトクリームではなく、いちごを使ったメニューだった。
「うわ、美味ぇぇぇぇ・・・・」
いちごソフトを食べた夫は、至福の表情。
私もひと口もらって食べたのだが、これが本当に美味しかった。いちごの甘酸っぱさとミルクの濃厚さのバランスが絶妙。甘いのにさっぱりしていて、いくらでも食べられそうな美味しさである。
「このソーダも美味しい・・・いちご、ゴロゴロ入ってる・・・」
ソフトクリームと悩んだ末に私がチョイスした「いちごなソーダ」というドリンクもまた予想以上に美味しかった。乾いた喉に染みわたるソーダの中には、刻んだいちごがたっぷり。添えられたレモンとミントの香りがまた絶妙で、ノンアルコールなのに美味しいカクテルのようで嬉しい。
長距離移動の締めくくりは、夫婦そろって気仙沼のいちごで大満足のひとときとなった。
海の幸で有名な気仙沼だが、実はいちごも特産品のひとつである。
いちごが旬を迎えるこの時期になると、気仙沼市の観光情報サイトでもいちごを使った季節限定メニューを紹介する特設ページが公開されている。
こちらのページでは、今回いただいた「はまカフェ」さんのいちごソフトも紹介されていた。
気仙沼の魚の美味しさはこれまでにも度々紹介してきた。
また、和洋菓子の名店も多く、甘いもの好きにはたまらない街のひとつでもある。(個人的に、アンカーコーヒーさんのチョコチャンクの焼きドーナツとパルポーさんのGottoはコーヒーのお供に嬉しいお菓子ベスト3に入るお気に入りである。)
そして今回、気仙沼いちごの美味しさも実感した。
また食べたいと思うものが次々と増えてゆく。気仙沼、恐るべし。
このnoteをご覧いただいている方々にも、今の季節に気仙沼を訪れる機会があれば、海の幸だけでなく気仙沼いちごも是非お召し上がりいただきたい。
美味しいですよ。
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