相馬・原釜港直送の美味しいお魚で幸せ晩酌♪
「明日の買い出し、松川浦行ってくる」
先週の金曜日の夜、晩酌中に夫が言った。
夫の職場は完全週休二日制だが、私の職場は隔週で土曜日も仕事がある。
そのため、私が仕事の土曜日は、夫に食材の買い出しをお願いすることが度々ある。
とはいえ、松川浦があるのは、福島県の相馬市。
我が家からは約60km。ノンストップで車を走らせても1時間半はかかる距離である。
でも、その距離を走ってでも買いに行きたくなるほどの「美味い魚」がある場所でもある。
考えてみれば、北海道在住時の私も「みよしの(注1)の餃子が食べたい!」と思えば当時暮らしていた街から一番近いみよしの店舗のある旭川市まで片道3時間およそ180kmの距離を運転して餃子とカレーを食べに行っていたし、「インデアンカレー(注2)が食べたい」と思えば釧路まで140km車を走らせインデアンチキンを食べてから更に持参の鍋にルーをお持ち帰りしていた。
似たもの夫婦なのかもしれない。
(注1:みよしの・・・昭和42年札幌で創業の餃子専門店。カレーも美味い。)
(注2:インデアンカレー・・・明治32年帯広で創業の藤森商会が北海道の十勝と釧路で展開しているカレーショップ。インデアンカレー1号店が帯広でオープンしたのは昭和43年)
若干、話がそれたので戻す。
美味いもののためならば、距離感のバグなど気にしない。
それが、我々夫婦の共通点。
私は、夫の申し出をありがたく受けて、松川浦での買い物を依頼した。
もちろん、魚は夫におまかせで。
その翌日。
私が仕事を終えて帰宅すると、福島の美味しい魚がたくさん待っていた。
福島県産のヒラメのお刺身!
それも、相馬・原釜港直送!!
さらに、私の大好物イシモチ!
こちらも相馬・原釜港直送!!
さらに、冷凍ものではあるけれど、同じく原釜港直送のメヒカリの干物も買ってきてくれた。
これだけあれば、週末はもちろん週明けまで幸せ晩酌確定である。
しかも家計からの食材購入とは別に、自分のお小遣いからお土産に日本酒も買ってきてくれた。
感謝倍増・愛おしさ増し増しである。
夫に感謝の気持ちを込めて、早速イシモチをさばいて焼く。
包丁の背でウロコを落としてから腹を裂いてワタを出す。魚卵も出てきたのでこちらはつぶさないよう丁寧に取出して塩を振り、冷蔵庫へ。
ウロコとワタを取ったイシモチは水洗いしてからキッチンペーパーで丁寧に水気を取り、全体に塩を振ったらこちらも冷蔵庫で休ませること10分強。
その後、魚も魚卵もキッチンペーパーで再度軽く水気を取ってからグリルへ。かなり身が厚い立派なイシモチだったので、いつもより少し長めに中火で片面10分、ひっくり返して5分ほど焼いて完成。
魚を焼いている間に、買い置きしてあったラーメンと豚こま肉、お気に入りの岩下の新生姜でラーメンサラダを作り、登米のプチトマトで彩を添える。
同じく買い置きしてあった登米のシシトウをごま油で軽く焼いて塩コショウを振り、仕上げにほんの少しお醤油を垂らしてもう一品完成。
イシモチの塩焼きとラーメンサラダ、シシトウ焼きで、ビールにも日本酒にも合う晩酌メニューが完成である。
この日の晩酌メニューは全部美味しかったが、中でもイシモチの美味しさは過去最高レベルだった。
捌いている時にもその肉厚さに驚いたのだが、焼きあがってみると、パリパリの皮もふわふわの身も驚きの美味さだった。
そして、予想外にして初体験のイシモチの卵の塩焼きがまた美味かった。これは、魚をまるごと1匹買って捌いて食べる者へのご褒美のような珍味である。ウロコが飛び散ったシンクの掃除や生ごみの後片付けの苦労も吹き飛ぶ美味しさ。
イシモチの卵だけ販売されるということは恐らく今後も無いだろうと考えると、くじ引きで当りを引き当てたような嬉しさもある。何匹か並んでいたというイシモチの中でこれを選んで買ってきてくれた夫に感謝である。
ひらめのお刺身は、日本酒とともにいただく。
こちらもまた美味かった。
新鮮なヒラメの食感と上品な旨味。その美味しさをさらに引き立てる日本酒は、福島県双葉郡川内村産の酒造好適米「夢の香」を使った純米吟醸酒「歸宴(かえるのうたげ)」。フルーティーな優しい味わいがヒラメによく合って、酒も箸も止まらなくなる美味さである。
このお酒を、福島県浪江町に伝わる大堀相馬焼の器で味わえるのもまた、嬉しくて感慨深いものがあった。
日曜日は、メヒカリの干物を焼いていただいた。
冷凍のメヒカリ干物のパックには「干してこの大きさなら元々はどれほど大きかったの?!」と驚くほどのサイズのメヒカリがぎっしり10匹以上入っていたので、まずは半分を焼いていただいた。
弱火でじっくり焼いたのだが、それでも脂の乗りが凄くて若干焦げてしまったのが反省点。しかしそれでもやはり超美味かった。
毎日、地元の美味しい食材をいただいているけれど、たまにはこうしてちょっと離れたところの美味しいものをいただくのはやっぱり嬉しい。
そして、楽しい。
一人長距離ドライブで買い出しに行ってくれた夫に感謝しつつ、次はまた一緒に買い物にいきたいとあらためて思った週末だった。
「浜の駅 松川浦」、行くときは是非クーラーボックス持参でどうぞ。
おススメです。
(ちなみに我が家は買い出しの際にはトロ箱に保冷剤を詰めて行ってます。トロ箱、洗って繰り返し使えるので便利ですよ。)
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