DTMは歌作りの本質に反している
曲作り、歌作りにおいて、昨今はDTMが主流である。
『DTM』とは何でしょうか?
DTMとはデスクトップミュージックの略称でパソコンと電子機器をMIDIなどで接続して演奏する音楽、あるいはその音楽制作行為の総称を言います。※wikipedia参照
『歌』とは何でしょうか?
歌(唄)とは、声によって音楽的な音を生み出す行為のことであり、リズム や節(旋律)をつけて歌詞などを連続発声する音楽、娯楽・芸術のひとつである。※wikipedia参照
つまり歌とはざっくり言うと、何かしら自分の思った事や、相手に伝えたいメッセージを短い文章の形で紙に書きます。
それを音程を高くしたり低くしたり、リズムを早くしたり遅くしたりして、その文章を読むと歌になります。
と言うかその音程の高低、リズムの早遅で曲が生まれるわけです。
『曲』とは何でしょうか?
音楽において続けて演奏されるひとまとまりのこと。※wikipedia参照
つまりメロディーとよく言われるものですよね。
ビアノやギターなど楽器でも奏でられますし、鼻歌でもメロディーは奏でられます。
まずは歌と曲は何なのかを理解して違いに気づくことです。
『歌=曲』と思っている人が多いと思われますが全く別物であります。
さて本題に入ります。
世間で一般的なDTMを用いた曲作りにおいては、大抵、『曲先』で曲を作ります。(ビアノやギターで曲を作る人もいます。ちなみに自分はピアノで曲を作ります。)
曲先とは先に曲を作って、その後に歌詞を作って、その歌詞を曲に当てはめて作る、歌作りのやり方であります。
対象的に『詞先』と言うやり方で歌を作るやり方もあります。(僕は詞先でほとんどのオリジナル曲を作っています。)
詞先とは先に歌詞を作って、その後に曲を作って、その曲を歌詞に当てはめて作る、歌作りのやり方であります。
さてそもそも『歌』とは何か最初に戻って考えてみましょう。
歌とは歌詞を音程の高低を付けたりリズムを変えたりして曲に乗せて歌うものであります。
つまりシンガーソングライターの場合、歌を歌う行為は、リスナーに自分の書いた歌詞を通して自分のメッセージを伝えたい、歌詞を通して自己表現をしたいと思うのが普通だと思います。
そもそも日本の歌の起源はおそらく古代の和歌や短歌から来ていると考えられます。
あの時代は和歌ならば5文字-7文字-5文字、短歌ならば5文字-7文字-5文字-7文字-7文字と言う字数制限がある中で自分の思ったメッセージを歌詞として和歌や短歌に書き、例えば男性が女性に対しての恋文のようなものであれば、男性は女性に対して、その和歌や短歌を音程の高低やリズムを変化させて曲を生み出し歌いました。
つまり、そもそも自分が誰かしら不特定多数のリスナーに向けて自分の伝えたいメッセージを書くものが歌詞であり、歌作りにおいては、歌詞を先に書いてから、その後に曲をつけるやり方ではないとおかしいのです。
また詞先の場合は和歌や短歌のように字数調整をしなければいけません。
字数調整をしていないまま歌詞を作り曲をつける作業をすると、歌うときに字余りや字足らずになり、おかしな歌、曲になってしまいます。
ですから自分は歌詞作りにおいては字数調整を良くやります。
一方で曲先の場合は最初に何かしらイメージがあって明るい曲、暗い曲など構想を練って曲を作るわけですが、Instrumental(歌詞がない曲だけのもの。クラシック曲など分かりやすいと思います。)を作る上では曲先で良いです。(そもそも歌詞がないので必然的に曲先になる)
しかし、歌作りにおいては、曲よりも自分の伝えたいメッセージ、歌詞があって初めて歌は成り立ちますから、歌詞がない状態で曲先で最初に曲を作り出す行為は歌作りにおいては本質に反していますし、僕には理解不能であり、曲先で先に曲を作ることが出来ません。
何度か曲先で作ろうと挑戦してみましたが無理でした。
DTMも少しはやってみましたが理解不能で1日でやめました。
以上の事から、歌作りにおいては詞先であるのが本質にあっており、Instrumentalは当たり前ですが曲先であるべきだというわけであります。
DTMにこだわって歌を作っている人は1度DTMで作るのをやめて、DTMを使わずに詞先で歌作りをしてみてはいかがでしょうか?
最後に詞先で作るやり方をザックリ紹介します。
詞先で作る歌作りのやり方(自分のオリジナルなやり方)
1.何か思いついたことを文章として書くorキーワードを羅列させてパズルの組み合わせをするようにして文章を作る。(1番に関しては2通りあります。)
2.文字数調整をして文章を歌詞の形にする。(前述した短歌や和歌の応用です。具体的なやり方を説明すると長くなるので省略します。そこで多くのいらない文章が省かれて短い歌詞になっていきます。※僕の歌詞は全体的に長いですがw)
3.歌詞を見ながら曲を付ける。(これも2パターンあり、メロディーが頭の中で思い浮かんだり、ピアノを弾いていて思い浮かんだときはピアノでメロディーを弾いて、歌詞に曲を当てはめていきます。もう1パターンはコードで曲を作ります。コードは所謂、伴奏みたいなものです。それもピアノで適当に弾いていたら良いコード進行に出会ったりします。)
4.歌詞や曲の微調整をして録音して、YouTubeで録画を撮ってアップして完成!
以上です。ありがとうございました。
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