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今泉力哉監督の「情熱大陸」を見て、何故、監督の作品に惹かれるのか、少しわかった気がした。

今泉力哉監督が、「情熱大陸」に出演する事は、監督のSNSで知った。
その出演が決まった時の監督のコメント。

「情熱ないんですけど、いいんですか?」

ああ、この返しが今泉監督だなぁと思いつつ、新作映画の「からかい上手の高木さん」も、公開初日にチェックして、放送日、リアルタイムでチェックしました。

でも・・・。
もう、全然足りなかったですよね、放送。
もっともっともっと話、聞きたかったです。

撮影現場の雰囲気とか、監督の佇まいとかは、想像していた通りの部分もあったし、
俳優に自由に任せたりする事で、その場に居る、その人と人の呼吸じゃないと生まれない空気。
監督の映画に感じる、「間」の部分や、小気味よい台詞のテンポや、そこに溢れる人間味は、こうやって生み出されているんだなぁと、とても納得が行った部分も多くありました。

そして、なんか、長年自分が監督の映画や、
その人柄に惹かれる理由が、ちょっとだけわかった気がしました。

監督曰く。
「人と同じことはやりたくない。天邪鬼だし、ベタは嫌」

「ああ、これだぁ」と。
こういう所が、自分と似てる気がして、
そこに共感を覚えるのかなぁと、そんな風に思ったりもしましたね。

後、監督が撮る、女優さん、みんな結構、好きなんですよね。
深川麻衣さんとか、穂志もえかさんとか。
なので、監督が主演女優さんに惚れてしまって、2回も告ったというエピソードは、
ちょっと笑ってしまいつつ、そういう視点で人に迫ってるんだなぁと思えたりしました。

短かったけど、30分間。
見ていて、とても感慨深かったです。
「情熱ない」なんて、嘘ですよね。
監督の情熱は「ない」んじゃなくて、「見えにくい」だけ。
それは、当たり前のように。
息を吸って、吐くかのように、いつも人の心や、迷いや、悩みに、耳を傾けているからこそ、殆どの時間が自然と映画製作や、表現に繋がっている人なんだなぁという事が、よくわかった気がしました。

監督は6月放送のドラマ「1122 いいふうふ」を区切りにして、一旦、映像の仕事はお休みされるそうです。
この5年間くらい、とても多くの作品に関わってこられて、
本当にファンとしては、いつも近くに感じる、
そんなで存在居て貰えたのが嬉しかったので。

監督、しばらくゆっくり休んで下さい。
家族の時間を大切にして下さい。
お子さんと、目一杯、遊んで、話して、楽しく過ごして欲しいです。

これまで、監督の映画に、沢山心を動かされ、
何度も思わずニヤリとされられてきたから、
また、そんな新しい世界を、映画館で見せてくれる日を、楽しみにしています。

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