#41 キアスは負けず嫌いだけではないと君が言ったから、8月8日はキアスパトローラー爆誕記念日。
【41日目】シンガポールで心身を病まないためには、国籍問わず、ネガティブな人のことは優しく、しかしきっぱりと拒絶することが大切だとあらためて思う。糖質に依存する人、何を言っても否定する人とつながっていると、貴重な時間とお金が削られる。【本帰国まであと59日】
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シンガポールでは、国籍問わず、基本的に退屈している人が多い。
暑い屋外で過ごすのは嫌なので、冷房の効いたカフェなどで、ずっと一緒にいてくれる人が、暇つぶしの相手として重宝されるようだ。
一部の日本人駐妻社会では、毎日のように手作りお菓子などを持ち寄って、お互いのお宅に集まったりするらしい。
街のスターバックスなどでは、ヴェンティサイズのフラペチーノを飲み、脳天を突かれるほど甘いケーキをつつきながら、何時間も無言でSNSを眺めたり、自撮り画像修正をしているカップルや友達グループ、家族連れが大勢いる。
この国では、
・冷房のある場所で
・白砂糖や精製小麦粉などの糖質を摂りながら
・非生産的なことをする
というのが、多くの人の過ごし方であるようだ。
もちろん、私も冷房の効いた場所で、おしゃべりに興じるのは、好きな方である。
が、そのお相手は誰でもいいというわけではない。
白砂糖と精製小麦粉の混ざりものが誘発するドーパミンと、スマホが次々と繰り出すドーパミンに依存するがゆえ、低レベルなカフェやぼったくりハイティーなどに誘ってくるような人や、私が何を言っても否定して、諦念を説いてくるようなネガティブな人はお断りである。
そういう人とつながっていると、お金と時間が無駄に溶けていく。
ゾッとする。
この「時間とお金を無駄に溶かしたことにゾッとする」という感覚は、大切にした方がいいと思う。
この感覚すら溶けてしまった人たちが、シンガポールには大勢いる。
なぜ、私の周りにはネガティブな人が多いのか、私がネガティブな人を引き寄せている原因は何だと思うか、シンガポール人の友人に訊いてみた。
すると、友人の答えは驚くべきものだった。
「その人がシンガポール人の場合は、キアスだと思う。」
「はぁ? キアス? あの有名なキアス? シンガポールの伝統芸能の?」
私のアホ面と素っ頓狂な声に、友人は苦笑している。
「キアスっていうのは、他人に負けたくない、っていう意味でしょ? ネガティブな言動と何の関係があるの?」
「キアスの意味は、それだけではないよ。他人のポジティブな気持ちをつぶすこと、他人の挑戦を止めさせることも、キアスだよ。」
衝撃である。
キアスには「負けず嫌い」以外にもバリエーションがあったのだ。
「駐妻Aは、いつもポジティブだからね。ポジティブな人は、何かに挑戦して成功するかもしれないから、早めにつぶしておくのが大事なんだ。他人が成功するのは、いちばん嫌なことだからね。」
「(友達ヅラしておいて、友達が成功するのをマインドの時点からつぶすなんて・・・これは許しがたい!)・・・・・・。」
私はこの瞬間から、キアスパトローラーとなったのである。
一般的に、日本人とシンガポール人は妙に気が合うところがあるが、根っこのところは
「おまえだけイイ思いはさせない!」「みんなで一緒に低空飛行のままで死ぬんだ!」という同調圧力のたまものだろうか。
もちろん、すべてのシンガポール人が、このようなキアス根性を発揮するわけではないだろう。
とにかく、何はともあれ、ネガティブな人からは、速やかに離れることだ。
早ければ早いほどいい。
これは、人種国籍性別老若男女、関係がない。
ネガティブなモードで、白砂糖と精製小麦粉の混ざりものを口に押し込んできて、耳には愚痴や否定をねじ込んでくる。
そんなことのために、他人の時間を使わせ、金をも使わせる。
金は命の次に大切なものだ。
そして、時間は=命であり、金で買うことができない。
この貴重な二つの資源を奪いに来る人は、自分の人生を殺しにかかってきているのだということを、しっかり自覚しなければならないと思う。
自分の人生を守れるのは、自分だけなのだから。
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