#37 マッチョな大臣、マッチョな首相、悪くないと思う。

【37日目】シンガポール閣僚のSNSを見てると、身体をけっこう鍛えているのがわかる人もいる。激務をこなすには、脳味噌だけではなくて筋肉も必要。もっともっと鍛えてデカくなって欲しいと思う人もいるけど、首相の目がなくなっちゃうのかなw【本帰国まであと63日】

 現シンガポール首相のリー・シェンロン(Mr.Lee Hsien Loong)氏(68)は、言わずと知れた国父リー・クアンユー(Mr.Lee Kuan Yew)氏の長男である。

 面差しこそ父にあまり似ていないが、背が高くて見栄えがするし、頭脳明晰、4カ国語を話す。(英語、標準中国語、マレー語、ロシア語)

 そんな超絶サラブレットのリー・シェンロン首相の次に、これ以上の人材を求めることは、不可能である。

 不可能なりに次の首相として、ヘン・スイキャット(Mr.Heng Swee Keat)副首相兼財務大臣(59)でほぼ決まりのようではあるが、なかなか正式な発表がなされない。

 オン・イェクン(Mr.Ong Ye Kung)国土交通大臣(50)、チャン・チュンシン(Mr.Chan Chun Sing)貿易産業大臣 (50)を加えた三人で、次期首相の座を争ってきた。

 参政権もないいち外国人の私は、オン・イェクン氏をながらく応援していた。

 理由は、彼がなかなかのマッチョだからである。

 ワイシャツの上からでも、厚い胸板、たくましい上腕二頭筋がわかる。首相がマッチョというのは悪くない。

 白いワイシャツを着ると、リー・クアンユー氏の若い頃にちょっと似ていて、親しみやすい。

 チャン・チュンシン氏は背が高いのは、映えて非常にいいのだが、童顔が気になる。髪を染めていたときには、欧米人から見たら、20代にしか見えないだろうと思った。

 ヘン・スイキャット氏は背が低く、声が高いのが気になる。顔も優しげで、ピンクのワイシャツを着るとまったく迫力がない。生徒思いの、涙もろい教頭先生みたいである。

 コロナ前の平和なシンガポールであれば、ソフトな印象の首相もよかったかもしれないが、今の時代には合わないように感じる。

 やはり、ここはマッチョのオン・イェクン氏でどうだろうか。

 

 今年のシンガポール選挙は、筆頭野党である労働党の躍進が目立った。これは与党の人民行動党支持者が高齢で亡くなり、若い世代の票が増えたからであるという分析結果が出ている。

 中でも、労働党のジャムス・リム(Dr.Jamus Lim)氏の活躍は、目を見張るものがあった。

 討論会において、人民行動党のイケメン外務大臣、ヴィヴィアン・バラクリシュナン (Dr.Vivian Balakrishnan)氏を感心させ、他の野党代表者たちを光速で置き去りにするという衝撃の場面をくり広げて、ネットで話題になった。

〈参考〉GE2020: 3 Times Jamus Lim Warmed The Cockles of Our Hearts(https://youtu.be/QZJAC4yZDgw)

〈参考〉'We could have written the same manifesto', says PAP's Vivian Balakrishnan to WP's Jamus Lim(https://youtu.be/o5B6w7YGuwo

 ジャムス氏は経済学の博士であり、世界銀行に勤務するなど、経歴は申し分ない。

加えて、若くて背が高く、マッチョである。

 身体を鍛えているということは、政治家としての激務に耐えられる上に、家庭人としても充実できるということの証明でもある。

 これからは、与党野党関係なく、政治家はマッチョでなければならないだろう。女性の政治家も、鍛えているのがわかる人がかなりいる。

 

 いろんなシンガポールの政治家のSNSをのぞいているが、有能な政治家は、たいてい身体を鍛えているようだ。

 面白いので、もっともっと鍛えてゴリマッチョになってみて欲しいと思うのだが、さすがにゴリマッチョになったら首相にはなれないだろうか。

 

 

 

 

 

 

  




 

 

 

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