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野外炊飯のすゝめ−ビールサーバー

 ビールが好きだった。そして今でも勿論ビールが好きだ。ふとした事から、(もう10年ほど前になるのかと、自分でもビックリするのだが)、キャンプ用にビールサーバーを購入した事について。今回は書いてみようと思う。

オクトバーフェスト

 10年ほど前、まだ社会人としても酔っ払いとして駆け出しだった自分。そんな自分は、オクトバーフェストの雰囲気が大好きだった。芝公園、横浜赤煉瓦と色んな会場で馬鹿みたいに騒いで、そしてグラスのデポジットがよく帰ってこなかった馬鹿な夜。そんな馬鹿な夜が大好きだった。オクトバーフェストと言うのは、ざっくり10月頃ビール王国ドイツで、ビールを祝い、ビールを飲む、お祭りである。馬鹿騒ぎも楽しいんだけど、何よりビールが美味しい。

 そのお祭りをドイツから大雑把にそのまま持ってきて、日本でもオクトバーフェストと言うイベントが行われている。名前の通り本来は、(9月末〜)10月の祭りなのだが、ぶっちゃけもう日本では、春先〜11月位まで全国でやってたりする(した)。10年前と今では、メイン運営の会社や、参加するブルワリー(ビールの醸造所)も、もう僕が最初に出会った頃とは、大きく違っているんだけど。兎に角、オクフェスは楽しいビールのお祭り。

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 なのだが、興奮して割れて、いや強者共に割られて返ってこないデポジット、美味し過ぎて飲みすぎるビール。そして飲み過ぎて終電で返ってこれない夜・・・とまだ何者にも慣れなかった昔の僕には、翌日の財布の中身を確認することが、とても怖い祭だった。いや全部自分の責任なだけなんだけどもね。それでもまた参加してしまう。畜生、悔しいでも、楽しい、ゴクンゴクンである。

もうビール樽で買うか

 ここでトラップ、若気の至りが発動。もう気が済むまで自分でビールを飲んだろ!!と突然思いつきビールが買えないか調べてみた。勿論、瓶じゃなくて樽で購入ある。まぁ既にこの頃から馬鹿だったんだなと今改めて思う。さてドイツビールの輸入元やら何やら調べると、どうやら個人でも樽ビールが買えることが判明した。やったねタエちゃんドイツビールが飲めるよ。

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ビール樽 30L〜(¥33000~) 私は激怒した。

 そっかさすがドイツ、蛇口からビールの国!?奴ら俺たち日本人と飲む桁が違うのだ。※ちなみに日本の(クラフト)ビールは5L〜20L位の樽。最近だと10Lの樽が多い(運送会社が運んでくれない為)。とここで、私は何故か引き下がらなかった。取り敢えずオクフェスでは、ビールは1Lで2000円位の料金(+グラスのデポジット)が相場である。15Lも飲めば元が取れる!!もうこれは仲間を集めて樽ビール1回買ってみよう!!と間違った決意をしていくのだった。結論から書くと最終的に、ビールを100L程購入することとなった。改めて書いていくと自分ヤバイ馬鹿だな。

ビールサーバーを買おう

 さてまずはビールを入れる為の器具が必要らしい。ビールサーバーと言う奴だ。これも超大雑把に書くと、電気で冷やすタイプと、氷で冷やすタイプの2つである。取り敢えず外で何十人かでビール飲むと言う仮決定をした私は氷で冷やすタイプのビールサーバーをヤフオクで探し始めた。そして手頃(手頃では無い)キリンのビールサーバーを落札した。時期にもよるけど(秋・冬安め)相場3万円〜で、中古のビールサーバーは買えます。

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あら、お可愛いこと。キリンのホームサーバー♪

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じゃなくて、夏祭りとかで見かける業務用を買った

 まぁ10年ほど昔は、こんな可愛いビールサーバーとか。家庭用みたいなのはモノ無かったのだ。ちなみに樽ビールも今では使い捨て、ディスポケグ・プラケグ(デッカイペットボトルの様な樽)なんて奴も結構増えてきた。輸入ビール何かは、返却が大変だったのだがある程度の流通問題が改善し。これでアメリカのクラフトビールなども、日本で沢山飲めるようになってきている。テクノロジーの最適化って凄いね。

 ビールサーバーがあればもうビール飲むのは簡単!!では実際無い。炭酸(CO2)ガス、ビールを冷やす氷、洗浄樽、樽に合うヘッドの器具他。運用方法など含めて、ビールに関することを取り敢えず独学で学んでいった。後にこの経験が、私を日本のクラフトビール世界へと導く(ビアフェスへの参加)ことになるのだが、またそれは別の話。

ビールを飲む仲間を集めよう

 取り敢えず、樽ビールを飲める環境は作ることができたので、今度はこの樽ビールと言うか樽ドイツビール(最低30L〜)を飲むための仲間を探す事になった。昔は私にもカリスマがあった…嘘、ちょっと言ってみたかっただけ。当時(10年ほど前)の私は友人・知人に恵まれており、最終的には30人位、友人・ネット友達が賛同して集まってくれた。貸切バスを借りてキャンプ場に向かい、ビール100Lを2泊3日で飲むと言う荒業キャンプを行うのだった。いや自分で書いてても何だか、嘘の様な夢の様な本当の話だなこれ。今では、ビール凄い美味しかったし楽しかった記憶しか無い。

 多分この時に自身に眠るパリピ力を全て使い果たしたのだと思う。あれからの私は搾りかすのレモン。そして、今にして思えばキャンプ場ではしゃぎ過ぎて、周りで煩くしてしまったことが、本当に申し訳なく思います。消灯時間とか守ってたかな。いやそれ以前の問題か、あぁ。。。(そんな私も今では、キャンプ場のルール徹底実施主義です。)この話もそろそろ色々時効だと思うので、いつかnoteに書いておきたい。寝ゲロ事件、、、嫌な事件だったね、、やっぱり書きたく無い。


キャンプでの美味しいビールは最高

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去年のグルキャンでもビールサーバーは活躍

 とまぁざっくり書くと、自分と友人で好きだけ、好きなビールをキャンプで飲みたかったので、ビールサーバー買って自分で勉強して使える様になっただけなのですが。その後、私の興味の中心はドイツビールから、日本のクラフトビールに変わります。いや本当毎度記事の内容が変化しまくりで申し訳なく思うね(笑)。でもねドイツに負けない位、今では美味しいビールが日本に沢山ありますよ!!

 そして今ではあの当時の自分では、考えられない程に、日本各地のクラフトブルワーさんとの繋がりを持てています。あと、日本のブルワーさんも凄く増えています。更に更にアメリカのクラフトビールも勢いが凄いよ(コロナ禍の世界で、双方心配ではあるんだけど・・・)しまった。クラフトビールについて書くとまた超長くなるので、また別の機会に。。。

 てかね10年前は、ビールは飲んで楽しんでいるだけだったけども、”キャンプ≒旅≒クラフトビール”と言う感じで、今は本当にどれも大好きです。私の今の生活、いや人生を彩ってくれています。それはドイツのビールから、日本のクラフトビールに興味が変わったからこそ、作り手に会えたり、話を交わしたり出来ることが、あったのも大きいと思う。

 てかキャンプ(メーカーも含めて)もビールも、距離って大事だなぁ。近くても遠くても上手くいかない。あれメーカーの大きさ・小ささもあるのかな。そのメーカーのブランドだったり、設計や制作に掛かっている思いが、伝わる距離やお互いの大きさってモノがきっとあると思うんだよね。

 それぞれの地方にそれぞれの自然(キャンプ)、そしてその上に文化や食生活があって、更にはクラフトビールがここ数十年で、そこに仲間入りした感じですね。自然の上に、文化が成り立っていくのを、感じる旅が好きです!!クラフトビールから見えてくるモノありますよ。

 またまた脱線!!(色々書いてますが、大手のビールも好きです!!

今回のまとめ

 色々と書きましたが、樽で飲むと言う選択肢は極端な話。てかキャンプでビールサーバーは、買った本人が言うのもあれですが、普通に結構面倒なので、あまりお勧めしません!!まずは瓶や缶で(クラフト)ビールを楽しむのがお勧めです!!ただ売店などで販売しているモノ、劣化している所も多少はある印象。なるべく品質管理が信頼できる様な、ブルワー直営店等で買うのが無難です(温度変化、日光などでビールは状態が劣化するのよ)。是非これからは、キャンプ場に着く前に探してよってみてください!!

 そしてグラウラー(炭酸OKな水筒)で、持ち帰りのビール文化も、このコロナ禍で、日本でも広まってきました。街のお店や、直営店でもクラフトビールの持ち帰りやっているところが(特例法なので、期間限定な所もありますが)出てきています。今度はキャンプ場の近くのブルワーさんや、ご自身の街のクラフトビアバーをチェックしてみてください!!ビールは無限だ!!

 長々とお読みいただきありがとうございました。何かビール関連で質問があれば聞いてみてね。それではまた!!

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